ECショップを運営していると、クレームや返品・返金の問い合わせに対応する場面があります。
商品不良、配送トラブル、説明不足、購入者側の勘違いなど、内容はさまざまです。
そのとき、ついしてしまいがちなのが、
「とにかく丁寧に謝る」
「相手を怒らせないように、できるだけ低姿勢にする」
「こちらが悪いと決まっていなくても、先に全面的に謝る」
という対応です。
必要な謝罪は大切です。
不快な思いをさせてしまったことへのお詫びや、確認に時間をいただくことへの一言は、誠実な対応として必要な場面があります。
ただし、ECのお客様対応では、謝りすぎることでかえって文面が不利に見えたり、事実関係があいまいになったりすることがあります。
この記事では、ECショップのクレーム返信で謝りすぎるリスクと、事実を分けて伝えるための文面の考え方を整理します。
謝りすぎると、何が問題になるのか
クレーム返信で注意したいのは、感情に引っ張られて、まだ確認できていないことまで認めてしまうことです。
たとえば、
「こちらの不備でご迷惑をおかけしました」
「完全に当店の確認不足でした」
「すべてこちらの責任です」
と書いてしまうと、実際には配送会社の遅延、購入者側の入力ミス、商品仕様の誤解などが関係している場合でも、文面上は店舗側が全面的に非を認めたように見えることがあります。
店舗側のミスが確認できている場合は、きちんと謝るべきです。
しかし、まだ確認中の段階では、
「ご不便をおかけしており申し訳ございません」
「状況を確認のうえ、改めてご案内いたします」
「いただいた内容を確認し、対応方法をご連絡いたします」
のように、事実確認と対応意思を伝える形の方が安全な場合があります。
大切なのは「謝らないこと」ではなく「事実を分けること」
クレーム対応で大事なのは、謝罪を避けることではありません。
大切なのは、
・相手が不快に感じたことへの配慮
・現在確認できている事実
・まだ確認中の内容
・こちらが対応できること
・対応できないこと
を分けて書くことです。
ここが混ざると、文章は丁寧でも、相手に誤解されやすくなります。
たとえば、返品を希望された場合でも、
・返品を受け付けるのか
・確認後に判断するのか
・規約上対応できないのか
・代替案を出すのか
によって、返信文は変わります。
同じ「申し訳ございません」でも、どこに対して謝っているのかをはっきりさせるだけで、文面の印象は変わります。
感情的になったときほど、一度整理する
理不尽に感じる問い合わせや、強い言葉のクレームが届くと、どうしても気持ちが揺れます。
その状態で返信を書こうとすると、
・謝りすぎる
・説明しすぎる
・言い返したように見える
・必要以上に長くなる
・対応範囲を広げすぎる
といったことが起こりやすくなります。
EC対応では、文章がそのまま記録として残ります。
そのため、返信前に一度、
「何が起きたのか」
「こちらで確認できていることは何か」
「まだ不明なことは何か」
「相手に何を伝える必要があるのか」
「今回、約束してよい対応はどこまでか」
を整理してから文面にすることが大切です。
返信文は、きれいな文章より“対応の線引き”が大事
お客様対応文は、ただ丁寧であればよいわけではありません。
特にEC事業者の場合は、
・相手に伝わること
・誠実に見えること
・必要以上に不利にならないこと
・対応範囲を広げすぎないこと
・後から見返しても説明できること
が大切です。
そのためには、感情的な文章ではなく、事実と対応方針が伝わる文面に整える必要があります。
「謝るべきところは謝る」
「確認中のことは確認中と伝える」
「できないことは、角を立てずに伝える」
「必要以上に断定しない」
このあたりを意識するだけでも、返信文はかなり落ち着きます。
ひとりで抱え込まなくても大丈夫です
クレーム返信やお詫び文は、短い文章でも神経を使います。
特にひとりでECショップを運営していると、文章を考えるだけで時間も気力も削られます。
当サービスでは、Amazon・EC事業者向けに、お客様対応文、謝罪文、クレーム返信文を作成しています。
感情的にならず、言いすぎず、謝りすぎず、事実が伝わる文面に整えたい場合は、お気軽にご相談ください。
※本サービスは法律相談ではありません。
※内容により、対応できない場合や別途お見積もりとなる場合があります。