「本当は断りたいけれど、嫌われたらどうしよう」
「迷惑をかけるかもしれない」
「私が我慢すれば丸く収まるから」
そんなふうに考えて、つい引き受けてしまうことはありませんか。
特に、真面目な人や優しい人ほど、断ることに強い罪悪感を持ちやすいものです。
けれど、私たちが「断ってはいけない」と思っていることの中には、実は断っても大丈夫なことがたくさんあります。
今回は、意外と断っても大丈夫なことを3つご紹介します。
【急なお願い】
急に仕事を頼まれた。
突然、予定を変更してほしいと言われた。
「今日中にお願いできる?」と頼まれた。
そんなとき、すぐに引き受けなければいけないと思っていませんか。
もちろん、助けられるときに助けることは素敵なことです。
けれど、相手の都合で急に発生したお願いを、必ずあなたが引き受ける必要はありません。
あなたにも予定があります。
体調や気分によって、できる日とできない日があります。
断るときは、長い言い訳をしなくても大丈夫です。
「今日は難しいです」
「今回は対応できません」
「今すぐは難しいので、別の日なら可能です」
このくらいの伝え方でも十分です。
すぐに答えられないときは、
「一度予定を確認してからお返事します」
と、考える時間を取っても構いません。
急なお願いを断ることは、冷たいことではありません。
自分の予定や体力を守るための、自然な判断です。
【気が進まないお誘い】
食事や遊びに誘われたとき、
「断ったら相手を傷つけるかもしれない」
「付き合いが悪いと思われたくない」
と考えて、無理に参加してしまうことはありませんか。
けれど、誘いは命令ではありません。
行きたいときに参加し、気が進まないときは断っても大丈夫です。
疲れている。
一人で過ごしたい。
お金を使いたくない。
あまり興味がない。
どれも、断る理由として十分です。
無理に参加して、心の中で早く帰りたいと思い続けるよりも、
サクッと断ったほうが、お互いにとってよい場合もあります。
たとえば、
「誘ってくれてありがとう。今回はやめておくね」
「今は少し疲れているので、また元気なときに誘ってください」
と伝えれば、相手を否定せずに断ることができます。
本当に大切な関係なら、一度断っただけで簡単に壊れることはありません。
何度か断るうちに疎遠になる関係なら、その関係をつなぎ止めるために、あなたが無理を続ける必要があるのか考えてみてもよいでしょう。
【自分ばかりが我慢する役割】
いつも自分が話を聞く。
いつも自分が謝る。
いつも自分が予定を合わせる。
いつも自分が空気を読む。
気づけば、自分ばかりが我慢する役割になっていませんか。
一度引き受けた役割は、ずっと続けなければいけないように感じることがあります。
けれど、途中でやめても大丈夫です。
最初はできていたことでも、今は負担になっているかもしれません。
相手を助けたい気持ちがあっても、
あなたに余裕がないときまで無理をする必要はありません。
「今日は話を聞く余裕がない」
「今回はそちらで対応してほしい」
「これからは毎回は難しい」
と伝えることは、わがままではありません。
一方だけが我慢し続ける関係は、少しずつ苦しくなっていきます。
本当に大切な関係なら、どちらか一人が無理をしなくても続いていくはずです。
断ることで相手の反応が悪くなったとしても、それはあなたが悪いとは限りません。
これまで我慢してくれていたあなたに、相手が甘えていただけかもしれないからです。
【さいごに】
断ることは、相手を嫌いになることではありません。
自分の都合や気持ちを大切にするための選択です。
すべてのお願いを引き受けなくても大丈夫です。
すべての誘いに応えなくても大丈夫です。
今まで担ってきた役割を、途中で手放しても大丈夫です。
最初は、断ったあとに罪悪感が出てくるかもしれません。
「悪いことをしたかな」
「嫌われたかもしれない」
と、不安になることもあるでしょう。
けれど、罪悪感があるからといって、あなたが間違っているとは限りません。
今まで我慢することに慣れてきたため、断ることに心が慣れていないだけかもしれません。
断ってみると、案外相手は気にしていないことのほうが多いです。
断ったことで文句を言われるのは、境界線が曖昧になっているだけです。
今日から少しずつ、心地良いラインを探していきましょう。
まずは、小さなことからで大丈夫です。
すぐに返事をしない。
一度考える時間をもらう。
無理な日は「今日は難しい」と伝える。
そうやって少しずつ、自分の気持ちを尊重する練習をしてみてください。
断ることは、誰かを遠ざけるためではありません。
あなたが無理をしすぎず、大切な人と長く関わっていくためにも必要なことです。