富士山に行ってきました

富士山に行ってきました

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コラム


「人生で一度はやってみたいことって、何だろう?」
そう考えたとき、ふと心に浮かんだのが、
富士山に登ってみたい!
という気持ちでした。

友人と約束をしたのは、一昨年のことです。

昨年はお互いの予定が合わず、実現できませんでしたが
二年越しに、今年ようやく行動に移すことができました。

それぞれ別の場所から出発して、途中で合流できるツアーを探し、
ドキドキしながら申し込みました。

結果からお伝えすると、頂上には行けませんでした。
楽しみにしていたご来光も、見ることはできませんでした。
それでも私は、また登りたいと思うくらい、富士山が大好きになりました。

【登る前に感じていた不安】

富士山は、日本で一番標高の高い山です。
「高山病になったらどうしよう」
「途中で怪我をしたら?」
「天気が悪そうだけど大丈夫かな」
「あまり体力に自信がない私でも、最後まで歩けるのかな」

申し込みをしてから当日を迎えるまで、楽しみな気持ちと同じくらい、たくさんの不安がありました。

【霧の中、一歩ずつ進む】

バスで富士山の5合目まで向かい、初日は7合目にある山小屋を目指して、約3時間歩きます。

歩き始めたときは、空気が薄いという感覚はありませんでした。
けれど、上り坂を少し歩いただけで、すぐに息が切れます。

標高は高くても気温は意外と暑く、さらに雨具を着ているため、全身から汗が噴き出してきました。

ガイドさんの指示を聞きながら、無理をせず、一歩ずつ進んでいきます。

辺りは霧に包まれ、ほとんど景色は見えません。

それでも、ときどき霧が晴れる瞬間がありました。

振り返ってみると、思っていた以上に高い場所まで登っていることが分かり、
「こんなに進んできたんだ」とうれしくなりました。
富士山2.jpg


山小屋が並ぶエリアに入ると、道は急な岩場になります。
ここが、本当にきつかったです。

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それでも、同じツアーに参加していた方々と、
「あと少しですよ」
「頑張りましょう」
と声を掛け合いながら、なんとか山小屋へ到着しました。

すると、それまで霧に覆われていた空が、突然晴れたのです。

苦しい時間を越えた先で見た空は、とてもきれいでした。

富士山3.jpg


山小屋でカレーを食べ、翌朝の山頂アタックに備えて仮眠を取ります。

【突然告げられた中止】

うとうとしていると、突然ガイドさんの声が聞こえてきました。

「横になったまま聞いてください。雨のため、山頂アタックは中止します。
明日の朝まで休んで、そのまま下山します」

楽しみにしていた山頂も、ご来光もなくなってしまいました。
もちろん残念でした。

けれど、天候は自分ではどうすることもできません。
「プロの判断に任せよう」
「また来ればいい」
不思議と、すぐにそう思うことができました。

【下山で気づいた、自分に集中すること】

二日目の下山は、登り以上に大変でした。

下り坂を歩く感覚がつかめず、前の人との距離がどんどん開いていきます。
「遅れたら迷惑をかけてしまう」
「でも、急いで足をひねったら、もっと迷惑になる」
そんなことをぐるぐる考えているうちに、気持ちまで苦しくなってきました。

そこで私は、
「呼吸して」
「落ち着いて」
「人ではなく、自分の足元に集中しよう」
と、何度も自分に言い聞かせました。

すると、少しずつ歩く感覚が分かるようになり、途中からは遅れずに進めるようになりました。

焦って周りを見るよりも、目の前の一歩に集中する。

これは山だけではなく、日常でも大切なことなのかもしれません。

【富士山で気づいたこと】

今回の富士登山で、私はたくさんのことを感じました。

一歩は小さくても、進み続ければ、いつの間にか遠くまで行けること。

失敗しても、中止になっても、生きていれば何度でも挑戦できること。

そして、行動した人にしか分からない経験があること。

「行ってみたいな」と考えているだけでは感じられない空気や、心の動きがあります。

苦しさも、出会いも、励まし合った時間も、すべて実際に行動したからこそ得られたものでした。

【また、来年挑戦します】

山頂アタックの中止は、珍しいことではないそうです。

それでも、今回頂上まで行けなかったことには、何か意味があったように感じています。

私はこれから、毎年でも富士山に挑戦したくなりました。

きれいな景色は、ほとんど見られませんでした。

息は切れるし、汗は出るし、雨具は暑い。

持っていったお菓子も多すぎました。

それでも、理由をうまく説明できないくらい、すごく楽しかったのです。

達成出来なかったことは失敗ではなく、
次にチャレンジするときの貴重な経験になりました。

今回行けなかった山頂は、また挑戦するために残しておこうと思います。

また、富士山に行ってきますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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