「最近、なんだかしんどい」
そう感じたとき、
「これくらいでつらいと思うのは甘えかな」
「逃げずに乗り越えたほうがいいのかな」
「もっと頑張らないといけないのかな」
と、悩んでしまうことはありませんか。
真面目な人や、これまで周りを優先してきた人ほど、
しんどさを感じても休むことができません。
「これは逃げなのか」
「自分に必要な課題なのか」
と考え続け、さらに心を疲れさせてしまうこともあります。
けれど、しんどさはすべて同じではありません。
休んだほうがいいしんどさもあれば、
少し勇気を出して進んだほうがいいしんどさもあります。
今回は、今感じているしんどさが、休むべきサインなのか、
向き合うべき課題なのかを見分ける方法についてお伝えします。
【しんどさを「甘え」と決めつけないで】
まず大切なのは、しんどいと感じている自分を、
すぐに「甘えている」と判断しないことです。
しんどさは、心や体から届いているサインです。
疲れているのかもしれません。
無理を重ねすぎているのかもしれません。
本当は嫌なのに、自分の気持ちを押し込めているのかもしれません。
あるいは、やってみたい気持ちはあるけれど、失敗することが怖いのかもしれません。
同じ「しんどい」という感覚でも、その奥にある理由は人によって違います。
だからこそ、しんどさを感じたときは、自分を責めるのではなく、
「私は今、何に反応しているのだろう」
と、少し立ち止まってみることが大切です。
【休む”べき”しんどさ】
まず一つ目は、心や体が疲れ切っているために起こるしんどさです。
たとえば、
睡眠不足が続いている。
体調が悪い。
緊張した状態が長く続いている。
体に力が入っている。
何もしていないのに涙が出る。
少しのことでイライラする。
考えるだけで動悸や吐き気がする。
お腹のあたり、胸のあたりの感覚が気持ち悪い。
何をするにも強い気力が必要になる。
このような状態のときは、課題に向き合うよりも、
まず回復を優先したほうがいいです。
疲れているときは、普段なら乗り越えられることも、
とても大きな問題に見えてしまいます。
心も体も余裕がないため、冷静に考えることが難しくなっているからです。
この状態で無理に答えを出そうとすると、
「やっぱり私はダメだ」
「何もできない」
「もっと頑張らなければ」
と、自分を追い詰めやすくなります。
休むことは、逃げることではありません。
もう一度、自分の力を取り戻すために必要な時間です。
きっぱり休んでしまったほうが、その後スムーズに動けるようになります。
その判断が早いほど、回復も短い期間で済むでしょう。
【怖いけれど進んだほうがいいしんどさ】
二つ目は、本当はやってみたいけれど、
怖さがあることで生まれるしんどさです。
たとえば、
初めてのことに挑戦する。
自分の意見を伝える。
断りたいことを断る。
誰かにお願いをする。
人前に出る。
新しい仕事を始める。
自分の作品やサービスを世に出す。
このような場面では、不安や緊張を感じることがあります。
失敗したらどうしよう。
嫌われたらどうしよう。
恥をかいたらどうしよう。
そんな気持ちが出てくるため、やめたくなることもあるでしょう。
けれど、そのしんどさの奥に、
「本当はやってみたい」
「怖いけれど、少し気になる」
「できたらうれしいと思う」
という気持ちがあるなら、それは成長のための課題である可能性があります。
この場合は、無理に大きく進む必要はありません。
いきなり完璧にやろうとせず、小さな一歩に分けてみてください。
誰かに相談する。
下調べだけする。
一度だけ試してみる。
いつでもやめられる状態で始めてみる。
怖さがあるからといって、進むべきではないとは限りません。
怖さの中に、少しでも望んでいる未来があるかどうかを見てみてください。
【自分を傷つけるしんどさ】
三つ目は、我慢を続けることで、自分自身を傷つけているしんどさです。
たとえば、
いつも一方的に我慢している。
相手から見下されている。
無理な要求を受け続けている。
嫌だと伝えても尊重されない。
その場に行くたびに自信をなくす。
終わったあとに、毎回ひどく落ち込む。
自分の価値を証明しなければいけないと感じる。
このようなしんどさは、必ずしも「乗り越えるべき課題」ではありません。
努力をすれば解決する問題ではなく、
環境や関係性そのものが自分に合っていない場合もあります。
世の中には、
「逃げずに向き合うべき」
「つらいことを乗り越えてこそ成長できる」
「石の上にも3年」
という考え方もあります。
けれど、自分を傷つけ続ける場所に居続けることが、
成長につながるとは限りません。
それはもう、自傷行為です。心をズタズタにするだけ。
距離を取る。
誰かに相談する。
環境を変える。
断る。
やめる。
これらも、自分を守るための大切な選択です。
苦しみに耐えることだけが、正解ではありません。
【しんどさを見分けるための2つの質問】
しんどさの正体が分からないときは、次の2つを自分に聞いてみてください。
「十分に休んだあとも、やりたくない?」
休んで元気になれば少しやってみたいと思えるなら、
今は疲れているだけかもしれません。
反対に、元気になってもやりたくないなら、
自分の本音や価値観に合っていない可能性があります。
「怖いだけ?それとも本当に嫌?」
怖いけれど、できたらうれしいと思えるなら、挑戦の前の不安かもしれません。
けれど、考えるだけで苦しく、終わったあとも喜びを感じられないなら、
無理に続けなくてもいいサインかもしれません。
しんどさを感じたときは、「甘えかどうか」ではなく、
休んだら進めそうなのか。
それとも、本当は望んでいないのか。
私の気持ちはどっちなんだろう?と自分に聞いてみてくださいね。
【さいごに】
しんどいと感じたとき、「これは甘えなのかな」
と自分を責める必要はありません。
しんどさは、あなたが弱いから生まれるものではなく、
心や体が何かを知らせてくれているサインです。
休むべきなのか。
少し勇気を出して進むべきなのか。
距離を取るべきなのか。
すぐに答えが出ないこともあるでしょう。
そんなときは、無理に正解を決めなくても大丈夫です。
まずは、「私は今、しんどいんだな」と認めてあげてください。
そのうえで、自分を責めるのではなく、何が苦しいのかをゆっくり見ていきましょう。
あなたに必要なのは、もっと自分を追い込むことではなく、自分の声を丁寧に聞くことかもしれません。
しんどさを無視せず、自分を守りながら選んだ答えは、きっと今のあなたにとって大切な一歩になります。