「うちの料理はこんなにこだわっているのに、どうして素通りされてしまうんだろう……」
毎日一生懸命仕込みをしているオーナー様ほど、そう悩まれることが多いかもしれません。でも、もしかすると道ゆく人は、あなたの店のこだわりを知る前に、「自分にとっていいことがあるかどうか」を瞬時に判断しているだけなのかもしれません。
意外な盲点絵。お客さんが本当に探しているもの。
実は、お客さんが看板を見るとき、探しているのは「料理の名前」ではありません。その料理を食べた後の**「自分の姿」や「解決したい悩み」**を探しているんです。
例えば、ランチタイム。
お腹を空かせた会社員の方は、どんなに「秘伝のスパイスカレー」と書かれていても、時間がなければ入りません。
そんな時、看板にこう書かれていたらどうでしょうか?
「提供まで10分!爆速ランチ。午後の会議に余裕で間に合います」
これを見た人は、「あ、ここなら仕事に遅れないし、お腹も満たされる!」と確信してドアを開けます。これが「料理ではなく、その後の時間を売る」ということです。
「自分ごと」にしてもらう一言の魔法
専門用語や、店側のこだわりを並べるのは少しお休みして、お客さんの日常に寄り添った言葉を添えてみませんか?
・×「厳選された豆のコーヒー」
・○「読書に最適。1時間ゆっくり自分を取り戻せるコーヒー」
・×「旬の野菜たっぷりサラダ」
・○「最近野菜不足だな……と感じている人のためのサラダ」
「あ、これ私のことだ!」と思ってもらえたら、販促は成功したも同然です。
今日からできる小さな一歩
まずは、お店の看板を一度客観的に眺めてみてください。
そこに書かれているのは「商品の説明」だけになっていませんか?
ほんの一行、「この料理を食べたら、あなたの時間はこう変わりますよ」というメッセージを書き足してみてください。その一行が、新しい常連さんとの出会いを作ってくれるはずです。