街を歩いていると、つい目に留まるテイクアウトの袋やカップってありませんか?「あ、あのお店のだ!」と思わず振り返ってしまうような。
実は、テイクアウト容器って、ただの入れ物じゃないんです。私たちデザイナーの間では、これを「歩く広告塔」と呼んでいます。
テイクアウト容器が持つ、意外な宣伝効果
考えてみてください。お客さんがテイクアウトを持って歩く時間って、どのくらいでしょうか?お店から自宅まで、電車の中、職場まで。少なくとも10分、長ければ30分以上も街中を歩き回ります。
その間、何人の人がその容器を目にするでしょうか。電車で向かいに座った人、すれ違う歩行者、同じエレベーターに乗った人。一つの容器が、一日で数十人、数百人の目に触れる可能性があるんです。
これって、すごい宣伝効果だと思いませんか?
ロゴひとつで変わる、お店の印象
「でも、ロゴを入れるだけでそんなに変わるの?」と思われるかもしれません。でも実際、お店のロゴやコンセプトカラーが入った容器を見ると、なんだか特別感がありますよね。
白い無地の袋と、お店のロゴが入った袋。どちらを持っている方が「おいしそうなお店で買い物したんだな」と思いますか?答えは明らかです。
私たちがメニュー表やショップカードをデザインする時も同じですが、統一されたデザインがあると、お店全体の印象がぐっと引き締まります。のぼりやタペストリーで外から見た印象、テーブルクロスやメニュー表で店内の雰囲気、そしてテイクアウト容器で持ち帰った後の印象。すべてが一つの世界観でつながっているんです。
持ち帰った後の「小さな幸せ」
テイクアウト容器の効果は、街での宣伝だけではありません。家に持ち帰った後も、ちょっとした幸せを運んでくれます。
素敵なデザインの容器だと、食べ終わった後も「捨てるのがもったいないな」と思いませんか?そんな時、お客さんの心の中で、お店への好感度がちょっとだけアップしているんです。
要するに、「また行きたいな」と思ってもらえる仕掛けが、テイクアウト容器にはあるってことです。
小さな投資で得られる大きな効果
「でも、オリジナルの容器って高そう…」と心配される方も多いんです。確かに、無地の容器より少しコストはかかります。でも、考えてみてください。チラシを配ったり、広告を出したりするのと比べて、どうでしょうか?
テイクアウト容器なら、お客さんが自然に持ち歩いてくれて、しかも実用的。一石二鳥、いや三鳥の効果があります。
まずは一歩から始めてみませんか
いきなり全部の容器を変える必要はありません。まずは袋だけ、カップだけから始めてみる。それだけでも、お店の印象は大きく変わります。
ロゴデザインがまだないお店なら、まずはそこから。既にロゴがあるお店なら、それをどう容器に活かすかを考えてみる。どちらにしても、お店の魅力を「伝わる」形にしていくことが大切です。
テイクアウト容器は、お客さんとお店をつなぐ小さな架け橋。その架け橋を、もっと素敵なものにしてみませんか?きっと、街を歩く人たちの目に留まる「小さな広告塔」になってくれるはずです。