AIに「あなたの情報古いですよ」と説得するのを諦めた話

記事
コラム
先日ちょっと面白い/感慨深い体験をしました。

とあるAIとお話ししていた時のこと。世界中で話題になっている最新の大きなニュース(ローマ教皇が亡くなられた件です)について、「大変なことになりましたね」と話を振ってみたんです。

ところが、そのAIの答えは…「私の知る限り、教皇はお元気ですよ」。
えっ!? となりますよね(笑)

「いやいや、ニュース見てない? もう世界中で報道されてるよ!」
「バチカン(カトリック教会の総本山)も公式に発表してるって!」
そう伝えても、AIは「私のデータベースにその情報はありません」「確認できません」の一点張り。まるで、ちょっと昔に流行ったゲームの攻略法を力説しているのに、「そんな技、存在しません」と返されるような、そんな感覚。完全に壁と話してるみたいでした。

まあそうなんですよね。AIによって、検索ツールを使ってネット上の新しい情報を探して来てくれたりもできますが、重要なのは「どこまで最新か」ということ。

なのでもうラチがあかない、思い、いつも私の仕事を手伝ってくれている別の優秀なAIに、「どうしたらあの子(AI)に事実を信じてもらえるかな?」って、助けを求めてみたんです。

「AI」VS「AI」です!

それで「こういう情報源を具体的に示してみては?」と的確なアドバイスをもらい、「よし、これでどうだ!」と試してみたのですが……。

結果は、やっぱりダメ。

「信頼できる公式発表が確認できません」と、丁寧ながらも頑として受け付けない姿勢は変わらず。ここまで来ると、もう笑うしかありませんでした。

もう諦めて会話を閉じました(笑)。

まあ、AIも万能ではありませんからね。特に今回のような、最新情報を自分で検索・検証できないタイプのAIは、学習した時点までのデータが世界の全て。それ以降の情報は「存在しない」のと同じ扱いになってしまう。まるで、OSのアップデートを長年サボっているパソコンみたいに、新しい情報を受け付けられないのも、仕組みを考えれば仕方がないのかもしれません。

そこでハッと思ったんです。「 私たち人間はどうだ?」と。

私たちは新しいニュースを聞けば「へえ、そうなんだ!」と知識を更新できます。誰かと話していて「そういう考え方もあるのか!」と、自分の意見や価値観を柔軟に変えることだってできます。昨日まで「絶対Aだ!」と思っていたのに、新しい事実を知って「やっぱりBかも…いや、Cという可能性も?」なんて、考えを巡らせることだって自由自在です。間違いに気づけば「ごめん、間違ってた!」と素直に認めて、学び直すこともできます。

(逆にこれができない人が後々「老害」と言われるような人なのでしょうね。)

この**「変化できる力」「学び直せる力」「しなやかに考えをアップデートできる力」**って、AIには(今のところ)なかなか真似できないところですね。


だからこそ気を付けたいのは、自分が長年「正しい」と信じてきたやり方や価値観について、新しい情報や違う意見が出てきた時。

「いや、それは違うはずだ」「私の経験上、こうだ」と、無意識に相手の話を遮ったり、聞く前に心を閉ざしてしまったり。
自分の「常識」や「成功体験」という、ちょっと(もしかしたら、かなり?)古いデータベースに固執して、新しい視点や可能性をシャットアウトしてしまったり…。


変化が目まぐるしい今の時代、良かれと思って握りしめているものが、気づかないうちに「古い情報」や「思い込み」になっている可能性は、誰にでもあるんですよね。

今回のAIとの一件は、「カガリさん、あなたの『当たり前』も、時々アップデートが必要かもよ? 新しい情報、ちゃんとインストールしてる?」という、宇宙からの(?)ちょっとユーモラスなお知らせだったのかもしれません。


だから、大切にしたいな、と思いました。
心のアンテナを常に広げて、新しい情報や自分とは違う価値観に触れることを面白がってみる。そして、「え?そうなの?」と思ったら、頭ごなしに否定せず、「そういう見方もあるのか」と一旦受け止めてみる。

もちろん、何でも鵜呑みにするのは危険ですが、思考停止せずに、自分の頭で考え、感じ、そして必要なら自分の考えを「上書き保存」していく、この人間らしい「しなやかさ」。

AIには真似できない、この素晴らしい能力を、これからも大切に育てて、活用していきたいものです。それがきっと、どんな時代でも自分らしい未来を切り拓き、軽やかに、そして豊かに生きていくための力になるはずですから。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら