夏のじめじめつらい

夏のじめじめつらい

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小説
### じめじめ夏の物語

今年の夏もまた、うだるような暑さとともにやってきた。湿度が高く、外に出ると一瞬で服がべったりと肌に張り付くような、あの不快な感覚が広がっている。大学の友人たちとのキャンプ計画も、どうやらこのじめじめした気候にはかなわないようだ。

「これじゃあ、誰も外には出たがらないよね。」友人のユウタが、テーブルの上に放置されていたビールの缶を掴みながら言った。彼の顔は、額に浮かんだ汗で光り輝いていた。鹿児島の夏といったら、今にも雨が降り出しそうな黒雲が空を覆い、蒸し暑さが全開だ。



「でも、面白いこともあるよ!」と、その場で一筋のアイデアが閃いた。私たちは、ホームパーティーを開こうということに。自宅でクーラーの効いた部屋で、ちょっとした食べ物と飲み物を楽しめば、このじめじめ感もなんとか乗り越えられるに違いない。みんな、お互いの顔を見合わせて、笑顔がぐっと広がった。

買出しのために近くのスーパーに出かけると、外は湿気が肌にまとわりつくようだったが、冷気が漂う店内に入るとほっと一息。ビールやおつまみをいくつかカゴに入れていると、後ろから「おっ、何やってるの?」と声をかけられたのは、いつもお世話になっているお隣さんのミキさんだった。



「今週末、ホームパーティーを開くんです!ぜひ、来てください!」と声を大にして応える。すると、ミキさんも微笑んで、「誘ってくれてありがとう!普段はじっとしてるのが好きだけど、今日はちょっと出かけてみようかしら」と言った。二人でこの湿気に負けないように、元気に会話が弾む。

その後、私は友人たちを招待し、数日後の土曜日に予定通りパーティーを開催することができた。冷えたビールの瓶を手に、涼しいリビングで語らう会話は、夏のじめじめを一瞬忘れさせてくれる。やがて夜が深まり、窓の外では心地よい風が流れ込み、夏の夜の楽しさを十分に味わうことができた。



結局、今年の夏はじめじめした汗とともに、友人たちとの笑顔、お隣さんとの親交、そして涼しげな夜の思い出で満たされたのだ。湿気がいつもは嫌なものであっても、時にはそれを楽しむ方法を見つけることで、人は新たな発見をすることができる。夏のじめじめには、意外とたくさんの楽しい出来事が詰まっているのかもしれない。

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