早期合格を狙える入試方式として存在感を増す「学校推薦型選抜」
かつては「推薦入試」と呼ばれていましたが、入試改革に伴い、2021年度から「学校推薦型選抜」という名称に変更されました。学力試験を課さない形式も多く、一般選抜と比べて早期に合格を確保できる点が魅力となっており、年々志願者が増加しています。現在では、私立大学において一般選抜による入学者が半数を下回っており、多くの受験生が「学校推薦型選抜(公募制・指定校制)」を選択肢の一つとして考えています。
💡POINT💡
・学校推薦型は指定校制・公募制の2種
・学校推薦型は短期選考
・併願の可否は要確認
学校推薦型選抜の特徴と種類について
学校推薦型選抜は、主に受験生が在籍する高等学校長の推薦に基づいて実施される入試方式です。「公募制推薦」は全国の高校から出願できるのに対し、「指定校制推薦」は大学が指定した高校の生徒のみが出願対象となります。
公募制推薦には「一般推薦」と「特別推薦」がある
公募制推薦は、出願資格の内容によって「一般推薦」と「特別推薦」に分けられます。一般推薦では、調査書に記載されている「学習成績の状況(旧:評定平均値)」などの学業成績が重視されます。一方、特別推薦では、部活動や取得資格、課外活動などの実績に重点が置かれる傾向があります。
出願は原則として11月1日以降に始まります。出願には調査書や推薦書などを先生に作成してもらう必要があるため、早めの準備が大切です。特に国公立大学では、1つの高校から出願できる人数に制限があることが多く、校内選考が行われるケースもあります。出願直前になって慌てないように、スケジュールや必要書類は早めに確認し、担当の先生にも相談しておきましょう。
指定校制推薦は私立大学を中心に実施
指定校制推薦は、主に私立大学で実施されており、大学が指定した高校の生徒が出願できます。出願には校内選考を通過する必要があります。
学校推薦型選抜の出願要件と選考方法
出願は「専願」が基本
学校推薦型選抜では、国公立大学の場合、原則として「合格したら必ず入学する」という専願の受験生のみが出願できます。私立大学でも専願が基本となっている場合が多いですが、特に関西地方では「併願可」としている大学もあります。
学業成績の要件について
一般推薦における成績基準は、主に調査書に記載されている「全体の学習成績の状況」や「学習成績概評」で示されます。また、「数学4.3以上」など、教科や科目別に具体的な成績条件が設定されていることもあります。
主な選考方法
学校推薦型選抜の選考方法は、以下のような組み合わせで行われることが一般的です。
・書類審査+面接
・書類審査+小論文+面接
・書類審査+小論文もしくは学力試験
・書類審査+学力試験+面接
・書類審査+小論文+学力試験+面接
最も多いのは「書類審査+小論文+面接」のパターンです。
また、国公立大学では共通テストの受験を課したり、英語外部検定のスコアを出願資格や評価対象とする大学もあります。
学校推薦型選抜のスケジュール例
高校3年1学期の中間・期末テストが重要なポイント
現役生は、自分の志望大学や学部の成績基準を進路指導室の資料などで調べておきましょう。そして、現時点(高校2年生まで)の自分の学習成績の状況がその基準に達しているかどうか、担任の先生に確認してもらうことが大切です。
もし基準に届いていない場合は、高校3年生・1学期の中間および期末テストで成績を上げる努力をしましょう。特に期末テストは、「学習成績の状況」の数値を上げる最後のチャンスになることがあります。
出典:『2024年度入試対策用 螢雪時代 4月臨時増刊』