求人広告にお金をかけても人が来ない。媒体を増やす前に、見直したい3つのこと

求人広告にお金をかけても人が来ない。媒体を増やす前に、見直したい3つのこと

記事
ビジネス・マーケティング
「媒体を増やしたのに、応募は増えなかった」

採用の相談で、よく聞く話です。応募が来ないから媒体をもう1つ足す。それでも来ないから、上のプランに上げる。気づけば毎月の請求だけが増えていて、手応えはない。

お金をかければ人が来る、というのは半分しか当たっていないと思っています。建設会社60社の採用に関わってきた中で、お金を足す前に直したほうがいい場所を、何度も見てきました。3つあります。

1. 媒体ごとの求人票が、同じ文章のまま

複数の媒体に出している会社の求人票を並べると、ほとんど同じ文章であることが多いです。しかも中身は「アットホームな職場」「やる気のある方歓迎」「経験不問」。

求人を探している人から見ると、どの会社も同じ顔に見えます。この状態で媒体を増やしても、同じ求人票を貼る場所が増えるだけです。

逆に言えば、1枚の求人票を「何時に現場に出るか」「誰と組むか」「3年後にいくら稼げるか」まで書き直すと、どの媒体に出しても効くようになります。お金をかける場所より先に、貼る中身を変えるほうが早いです。

2. 社名で検索したときに、何が出てくるか

求人を見て気になった人は、ほぼ間違いなく、次に社名で検索します。そこで出てくるのが、何年も止まったホームページだったらどうでしょう。働いている人の顔も、現場の写真も、一枚もない。

媒体は「見つけてもらう場所」で、ホームページは「決めてもらう場所」です。見つけてもらうところにいくらお金をかけても、決めてもらう場所が空っぽなら、応募の手前で止まってしまいます。

3. 応募のあとの返事が、遅れていないか

応募が来ても、社長は現場にいて、メールも電話もすぐには返せません。夜に返そうと思っていたら、もう2日たっていた。そのあいだに、応募した人は先に返事をくれた会社と話を進めています。

広告で集めた応募を、返事の遅れで流していないか。ここは媒体の請求書には出てこないので、気づきにくい場所です。

お金のかけ方を変えた会社

埼玉のある空調設備のメンテナンス会社は、年300万円かけていた採用の予算を、月5万円の広告とホームページの運用に切り替えました。

ホームページでは、会社の考え方や社員旅行、寮や社宅、先輩がマンツーマンで教える様子を、写真つきで見せました。本社から離れた支店で「思っていた勤務地と違う」という食い違いが多かったので、その地域で働く社員の話を厚くして、入社したあとの暮らしが見えるようにしました。

1年目は広告から8件の応募で2名を採用。2年目は広告から10件の応募で3名、それに加えてホームページから4件の応募で2名を採用しています。

お金を減らして、応募が増えた。かけた場所が変わっただけで、会社そのものは前から同じ会社でした。

広告は「すぐ応募させる」ためだけのものではない

もうひとつ、広告の役目について考え方を変えると、お金の使い方も変わります。

広告を見て、その場で応募する人はほとんどいません。多くの人は、何度か社名を目にして、気になって会社のことを調べて、それからようやく応募を考えます。

だから、広告で一気に応募を取りにいくより、募集している勤務地のまわりに絞って、同じ人に何度も社名を見てもらうほうが効くことがあります。広告から飛んだ先も、いきなり応募の画面ではなく、社員の話や現場の一日を書いた記事にする。会社を知ってもらってから、募集要項、応募と進んでもらう順番です。

応募の数だけで広告を評価すると、この順番は見えません。社名を覚えてもらうところまでが、広告の仕事だと考えています。

媒体のせいにする前に

求人媒体そのものが悪いわけではありません。ただ、媒体は入口でしかありません。入口の先にある求人票、ホームページ、応募への返事がつながっていなければ、どれだけ入口を広げても人は入ってきません。

次に媒体の営業の電話が来たら、契約の前に一度、自分の会社の求人票とホームページを、応募する人のつもりで見てみてください。

この記事に近いご相談は、下の出品からお受けしています。


サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す