とある作家でございます

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コラム
 ココナラに登録して早数ヶ月が経過しました。

 副業として気軽にはじめましたが、一部の方にはご愛顧いただき、充実した日々を送っております。
 いただいたお金は我が家の犬のご飯代となっております。誠にありがたい限りです。

 アマチュアの方の原稿を読んで、どうのこうの意見を述べる、というサービスはいくつかあるようでして、作家のみならず編集者の方が出品されているケースも散見されます。
 作家の場合は、なにかしらの証拠となるようなものを個人ページに載せている方が多いと知って、自分もそうしなければと古い年末調整用のファイルを漁ってきました。
 そのなかから適当に取った1枚の電子印税の通知書をヘッダーに載せておきました。何年か前にお世話になった某出版社の通知書です。

 昨今は出版契約書も電子化しているケースが多く、その一部をスクショしたところで偽造し放題だよなァと思います。
 べつに筆名を明かして活動するのでも問題ないだろうと考えたりもするのですが、今のところは表名義と繋げることはしておりません。いずれはそうするような気はしていますが、今はまだ少し腰が重たく……。


 ここを読む方がどれほどいらっしゃるかもわかりませんが、せっかくなのでわたし個人についても少しだけ書きます。

 わたしは、およそ小説の良し悪しを語る講評という行為においては、心の底から自信があります。

 それこそ同種のサービスが溢れていますが、だれに負けることもないだろうという比類なき自信があります。


 本当に自信があるので太字で大きく書きました。
 というのも、明確な根拠があります。

 わたしは数年前に新人賞を獲りましたが、はじめて公募に送った原稿での受賞となりました。
 学生時代に軽く短編をしたためるということはあったので、小説のまったくの初学者というわけではありませんでしたが、少なくとも長編小説にかんしては、はじめての挑戦でした。

 ではわたしが極めて才能に溢れているのかというと、当然そんなことはなく、秘密がありました。
 答えを書いてしまうと、わたしには学生時代、途轍もない量の小説を読み、そしてそのほとんどすべてをレビューしていた経験があったからです。
 つまりわたしは根っからの作家ではありません。
 どちらかといえば、根っからの評論家です。

 学生時代のわたしは、自分がお金を出して買った小説がおもしろくないということが本当に許せなかったのです。人がせっかく楽しみにして買ったのに!それもハードカバーともなると大金です。許せません。
 その怒りは自然と「どうしてこの物語はつまらないのか」という目線へと移り変わりました。あるいは、どうしておもしろい小説とそうではない小説があるのかという疑問にもなりました。
 それがわたしの無限レビュー人生のはじまりでした。
 同時に、無限の分析人生のはじまりにもなりました。

 おもしろい小説がおもしろい理由、つまらない小説がつまらない理由の分析は、どんどん集積して、最終的には自分にとってなによりも自信のあるデータとなりました。
 もちろん、読み通す前に対象がつまるかつまらないかわかるようになるというデータではないので本質的には無意味だったのですが、少なくとも、読み終わった物にかんしては、いったいなにが足りなかったのかを完璧に説明できるようになっていました。

 つまり、わたしが作家になったのはそういう理由です。
 わたしには小説の経験は足りていませんでしたが、そのかわり、膨大な量の分析に基づいたデータと法則がありました。
 その法則はもちろん、自分の書いた原稿にも適用できます。わたしは理論上おもしろい小説を書くことができましたし、その証明も完了しました。

 作家など掃いて捨てるほど世に溢れていますが、レビューの経験を基に、分析の結果として作家になった者は、そうはいないと思います。
 そうした審美眼は、デビュー後に審査の仕事でまた膨大な数のアマチュア小説を読むことで、さらに磨かれていった自覚があります。
 ゆえにわたしは、だれにとってもわかりやすい、総則的な講評をおこなうことができるという自信があるわけでございます。

 もしも原稿を拝読させていただけるなら、かなりの精度で改善点を述べることができると思います。
 という締め方をすると、宣伝らしくなってとてもよいと思いました。

 実際のところ、安い買い物というわけではございませんので、慎重にご利用いただきたいと思っているというのが、偽りのない本心でございます。

 Rでした。

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