駆け出しデザイナーがやるべき3つの学習法

駆け出しデザイナーがやるべき3つの学習法

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デザイン・イラスト

「頭・目・手」で、自分で考える力を養う

「Webデザインを学びたい」

そう思ったとき、多くの人が最初に始めるのは、FigmaやPhotoshopなどのツールの勉強です。

操作方法を覚える。
バナーを作ってみる。
Webサイトの見本を見ながら、同じように配置する。
HTMLやCSSも勉強する。

どれもWebデザインに必要な学習です。

しかし、ツールを一通り使えるようになった後、このような壁にぶつかる人が少なくありません。

「見本があれば作れるけれど、ゼロからは作れない」
「何を参考にすればいいかわからない」
「自分で作ると、なぜか素人っぽくなる」
「いろいろ勉強しているのに、上達している実感がない」

これは、センスがないからではありません。

ツールの操作は学んでも、デザインを考える方法と、良いデザインを見分ける基準を学んでいないからです。

駆け出しデザイナーが最初に養いたいのは、「頭・目・手」の3つです。

1.頭を養う|目的を理解し、提案できる能力

デザインは、装飾で飾りをつけることではありません。

誰かの課題を解決し、伝えたいことを、必要としている人へ届けるための手段です。

デザインを始める前に、まず考えたいことがあります。

誰に見てほしいのか

その人は何に悩んでいるのか

商品やサービスの何を伝えるのか

見た人に、どう感じてほしいのか

最終的に、どんな行動をしてほしいのか

たとえば、「高画質なカメラ」はメリットです。

しかし、ユーザーが本当に求めているのは、高画質という機能だけではありません。

家族との思い出をきれいに残せる。
大切な瞬間を、後から鮮明に振り返れる。
写真を撮ることが楽しくなる。

その商品を使った先で得られる体験や変化に、ユーザーは魅力を感じます。

これがベネフィットです。

何を作るかを考える前に、誰のどんな未来を実現するのかを考える。

この「頭」の部分がなければ、見た目は整っていても、相手に伝わるデザインにはなりません。

目的を理解できれば、

「このターゲットには、こちらの訴求を優先した方がよい」
「不安を解消するために、実績を先に見せた方がよい」
「この情報は、ファーストビューではなく下層で伝えた方がよい」

と、根拠を持って提案できるようになります。

依頼されたものをそのまま作るのではなく、何を作るべきかまで考える。

これが、作業者から提案できるデザイナーへ変わるための第一歩です。

2.目を養う|目指すデザインを見分ける能力

無料相談で、

「どうすれば、デザインのセンスが身につきますか?」

と聞かれることがあります。

デザインは、生まれ持ったセンスだけで決まるものではありません。

良いデザインをたくさん見て、その理由を分析することで、見る目は少しずつ養われていきます。

ただし、良いデザインを見分けるだけでは足りません。

目的やターゲットに対して、どの方向のデザインを目指すべきかを判断する力が必要です。

まずはPinterestで、自分が良いと思うキービジュアルを10件集めてみてください。

この段階では、Webサイト全体ではなく、最初にキービジュアルだけを見ることが重要です。

下層ページや細かなパーツまで見始めると、情報が増えすぎて、何が良いのかを考えにくくなるからです。

キービジュアルだけに絞れば、

誰に向けたデザインなのか

何を一番伝えようとしているのか

どのような印象を与えようとしているのか

を捉えやすくなります。

これは、グラフィックデザインを経験しているデザイナーと、Webデザインから入ったデザイナーとの、考え方の大きな違いでもあります。

Webから学び始めると、ヘッダー、ボタン、カード、下層ページなど、Webサイトを構成するパーツに意識が向きやすくなります。

一方、グラフィックデザインでは、まず一つのビジュアルで、

「誰に、何を、どう伝えるのか」

を考えます。

Webデザインでも、最初にキービジュアルを一枚のグラフィックとして捉えることで、サイト全体の軸となる考え方を養えます。

「なんとなく好き」を言葉にする

キービジュアルを集めたら、それぞれについて「なぜ良いと思ったのか」を言葉にします。

誰に対して、何を伝えるためのデザインか

余白が広く、上質に見える

文字サイズの差が大きく、メリハリがある

色数を絞っているため、写真が引き立っている

人物の視線によって、自然にコピーへ目が向く

タイポグラフィに特徴があり、印象に残る

情報を絞ることで、伝えたいことが明確になっている

最初は、うまく説明できなくても構いません。

「なんとなく好き」で終わらせず、言葉にしようとすることが大切です。

良いと思った理由を説明できるようになると、自分でデザインするときにも、その考え方を使えるようになります。

Figmaでデザインを分類する

集めたデザインは、Figma上に並べて比較すると、違いが見えやすくなります。

これは、デザインの過程で非常に重要な工程です。

わたくしのメンタリングでは、デザインをマトリックスに配置する方法を取り入れています。

たとえば、横軸を、

「親しみやすい⇔信頼感・上質感」

縦軸を、

「シンプル⇔個性的」

として、集めたデザインを分類します。

同じ「親しみやすいデザイン」でも、色使い、写真、文字、余白、イラストによって、表現はさまざまです。

分類することで、それぞれの違いが見えるだけでなく、自分がどのようなデザインを好んでいるのかもわかります。

さらに、

「今回のターゲットには、どの方向が適しているか」
「競合と差別化するには、どの位置を目指すべきか」

を考えられるようになります。

クライアントから「親しみやすい感じにしてください」と言われたときも、言葉だけで判断せず、複数の方向性を見せながら認識を合わせられます。

良いデザインを見るだけでなく、目的に合ったデザインを見分ける。

この力は、制作だけでなく、ヒアリングや提案にもつながります。

3.手を養う|独自の世界観を創る能力

目指す方向が見えたら、次は手を動かします。

最初に取り組むのは、良いデザインを分析したうえでの模写です。

ここで大切なのは、ただ見た目をそっくり再現することではありません。

模写する前に、デザインを分解します。

ファーストビューの高さはどのくらいか

左右の余白はどのくらいあるか

見出しと本文の文字サイズはどのくらい違うか

最初に目へ入る要素は何か

写真とコピーはどのようなバランスか

アクセントカラーは、どこに使われているか

なぜ、この情報の順番になっているのか

余白や文字サイズを測り、視線の流れを考えながら再現します。

何も考えずに形だけを写すのと、理由を分析しながら模写するのでは、得られるものがまったく違います。

模写は、完成したデザインの表面をまねるためではありません。

制作者がどのように考え、どのような判断をしたのかを読み解き、自分の引き出しを増やすための練習です。

模写しただけで終わらせない

そして、模写にはもう一つ重要な工程があります。

模写したものを、そのまま完成として終わらせないことです。

これが重要で、模写の効果を数倍にします。

模写で理解したデザインの考え方を、別の目的やターゲットへ応用することで、初めて自分の引き出しとして使えるようになります。

独自の世界観は、何もないところから突然生まれるものではありません。

多くのデザインを見て、分解し、考え方を理解する。

そこから必要な要素を選び、自分なりの視点で組み直す。

この積み重ねによって、単なる模倣ではない、自分の世界観を持ったデザインへ変わっていきます。

ただし、写真や文字を置き換えるだけでは、オリジナルデザインにはなりません。

何を残し、何を変えればよいのか。
学んだ考え方を、どのように別のデザインへ応用するのか。

この具体的な方法については、別の記事で詳しくお伝えします。

いきなりオリジナルを作らなくていい

Webデザインを学び始めると、

「早く自分の作品を作らなければ」
「ポートフォリオを完成させなければ」

と焦ってしまうことがあります。

しかし、引き出しが少ない状態で、いきなりオリジナルデザインを作ろうとしても、何を基準に判断すればよいかわかりません。

その結果、スクールの課題でよく見るようなデザインになったり、参考サイトの要素を寄せ集めただけになったりします。

最初からWebサイト全体を作る必要もありません。

まずは、サイトの第一印象を決めるキービジュアルに集中します。

良いキービジュアルを集める。
違いを分析する。
言葉にする。
模写する。
学んだ考え方を別のデザインへ応用する。

この繰り返しによって、少しずつ自分で考え、独自の世界観を創る力が養われます。

ツールは、考えたことを形にする手段

Figmaの操作を学ぶことは必要です。

しかし、Figmaを使えることと、デザインができることは同じではありません。

Figmaは、考えたことを形にするための道具です。

目的を理解し、提案する「頭」を養う。

目指すデザインを見分ける「目」を養う。

独自の世界観を形にする「手」を養う。

この3つを順番に育てることが、Webデザイン上達への近道です。

迷う原因は、才能ではなく順番かもしれない

Webデザインを勉強しているのに上達している実感がないと、

「自分にはセンスがない」
「もっとツールを勉強しなければ」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、足りないのは才能や努力ではなく、学ぶ順番かもしれません。

デザインの目的を理解する。
目指す方向を見分ける。
良いものを分析して模写する。
学んだ考え方を使い、自分の世界観を創る。

この順番で積み重ねれば、少しずつ自分で考えてデザインできるようになります。

わたくしのメンタリングでは、ツールの使い方だけではなく、デザインの分析、言語化、模写、オリジナル制作まで、一人ひとりの現在地に合わせて進めています。

「何から始めればいいかわからない」
「勉強しているけれど、上達している実感がない」
「自分でデザインすると手が止まってしまう」

という方は、一度お話を聞かせてください。

無料相談では、現在の状況や目標を伺い、これから何を、どのような順番で学べばよいのかを具体的に整理します。
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