案件獲得になると、講師の答えが曖昧になる理由
制作会社からフリーランスになったとき、わたくしは何をすればよいのか、まったくわかりませんでした。
会社員の頃は、会社が仕事を受注し、担当する案件が用意されていました。
しかし、フリーランスになると、待っているだけでは仕事は来ません。
誰に営業すればよいのか。
どこで案件を探せばよいのか。
自分の何を強みとして伝えればよいのか。
いくらで提案すればよいのか。
デザインの仕事は経験してきたのに、自分で仕事を獲得する方法は、誰からも教わっていませんでした。
制作ができることと、仕事を獲得できることは、まったく別の能力だったのです。
スクールに入れば、案件獲得まで伴走してもらえると思っていた
そんなとき、わたくしはWebデザイン講座を受講しました。
スクールに入るだけで、自動的に仕事がもらえると思っていたわけではありません。
案件獲得までの具体的な方法を学び、自分で仕事を獲得できるようになるまで伴走してもらえると思っていました。
ツールの使い方や制作方法については、具体的に教えてもらえました。
課題もあり、わからないことは質問できました。
ところが、案件獲得の話になると、急に説明が曖昧になりました。
「まずはクラウドソーシングに応募してみましょう」
「営業メールを送りましょう」
「自分で考えて行動することが大切です」
確かに、どれも間違いではありません。
しかし、当時のわたくしが知りたかったのは、もっと具体的なことでした。
自分は、どこへ営業すればよいのか。
どの作品を見せればよいのか。
何件くらい応募すればよいのか。
応募しても反応がなかったら、何を直せばよいのか。
次に何をすれば、仕事につながるのか。
フリーランスにとって、案件獲得は生命線です。
その最も重要な部分で「自分で考えてください」と言われても、何を基準に考えればよいのかわかりません。
当時は、お先真っ暗になったように感じました。
今なら、教えるのが難しい理由がわかる
当時は、
「なぜ、案件獲得について具体的に教えてくれないのだろう」
と思っていました。
しかし、自分がメンターとして多くの相談を受けるようになった今は、その理由がわかります。
案件獲得には、全員に当てはまる一つの方法がないからです。
ツールの基本操作なら、同じカリキュラムで教えられます。
レイアウトや配色、Figmaの使い方などにも、共通する基礎があります。
しかし、仕事の取り方は、その人によって大きく変わります。
現在のデザインスキル
得意なジャンル
実務経験
これまでの職歴
使える時間
希望する働き方
目標とする収入
営業できる相手や人脈
これらが、一人ひとり違うからです。
同じ方法を教えても、全員が同じ結果を得られるわけではありません。
目指すゴールによって、やることは変わる
同じWebデザインを学んでいる人でも、目指すゴールは違います。
未経験から制作会社へ転職したい人。
本業を続けながら、副業で月5万円を目指す人。
フリーランスとして、月30万円以上の収入を得たい人。
すでに案件はあるけれど、単価や継続率を上げたい人。
それぞれ、最初に取り組むことが違います。
制作会社への転職が目標なら、採用担当者に評価されるポートフォリオと面接対策が必要です。
副業が目標なら、限られた時間で対応できる案件と、無理なく続けられる営業方法を考えます。
フリーランスとして安定した収入を得たいなら、単発案件を探し続けるだけでなく、継続して依頼されるサービスや営業先を考えなければなりません。
すでに実務経験がある人なら、低単価の案件へ数多く応募するより、これまでの経験を生かせる企業へ直接提案した方がよい場合もあります。
「クラウドソーシングへ応募しましょう」
「毎日SNSで発信しましょう」
という同じ方法を、全員に当てはめることはできないのです。
多数を教えるスクールでは、個別の戦略をつくりにくい
スクールでは、多くの受講生へ共通のカリキュラムを提供します。
Webデザインの基礎やツールの操作を、一定の順番で学ぶには適した仕組みです。
一方、案件獲得では、一人ひとりの現在地を確認し、目標に合わせて戦略を変える必要があります。
ポートフォリオの内容も違う。
強みの見せ方も違う。
営業先も違う。
提案文も違う。
必要な学習も違う。
さらに、行動した結果を見ながら、
「反応がない原因は何か」
「作品のクオリティに問題があるのか」
「営業先が合っていないのか」
「提案内容が伝わっていないのか」
を確認し、次の行動を変えなければなりません。
多数の受講生に対して、ここまで個別に設計し、継続して確認するのは簡単ではありません。
案件獲得になると説明が曖昧になるのは、講師が方法を知らないからとは限りません。
共通の正解として教えること自体が難しいのです。
案件獲得は、学習の最後に考えるものではない
多くの人は、
「まずデザインを学ぶ」
「ポートフォリオを作る」
「完成したら案件を探す」
という順番で考えます。
しかし、仕事につなげることがゴールなら、最初に案件獲得までの道筋を考える必要があります。
どのような働き方を目指すのか
どんな仕事を獲得したいのか
その仕事では、何が求められるのか
現在の自分には、何が足りないのか
どんな作品を作るべきか
誰に、どのように提案するのか
ゴールから逆算すれば、今学ぶべきことも変わります。
制作会社への転職を目指しているのに、クラウドソーシング用のバナーを増やし続けても、遠回りになるかもしれません。
ブランディング案件を獲得したいのに、美容系LPだけのポートフォリオでは、目指す仕事とのつながりが伝わりません。
案件獲得は、デザインを学んだ後に付け足すものではありません。
最初にゴールを決め、そこから学習、作品、ポートフォリオ、営業までをつなげて考えるものです。
必要なのは、同じ営業方法ではなく「自分の道筋」
案件獲得に必要なのは、全員が同じ方法で営業することではありません。
自分の現在地を知る。
目指すゴールを決める。
不足しているものを明確にする。
次にやることを具体的に決める。
行動した結果を確認し、改善する。
この流れを繰り返すことです。
わたくし自身、フリーランスになった当初は、何をすればよいのかわかりませんでした。
しかし、25年間のデザイナー経験と、100人以上への指導を通して、現在地から案件獲得までに必要な流れが見えるようになりました。
全員に同じ方法を当てはめるのではありません。
「ここを目指すなら、次はこれをやる」
と、目指すゴールから逆算して、その人に必要な行動を整理します。
学んでいるのに、仕事につながらない方へ
「スクールで学んだけれど、その後に何をすればよいかわからない」
「ポートフォリオを作っているけれど、どこへ営業すればよいかわからない」
「応募しても案件を獲得できず、何を改善すべきかわからない」
このような方に必要なのは、さらに別のツールを学ぶことではないかもしれません。
まず必要なのは、現在地とゴールを整理し、自分に合った道筋をつくることです。
わたくしの無料相談では、現在のスキルや経験、希望する働き方を伺い、
「どこを目指すのか」
「何が足りていないのか」
「次に何をすればよいのか」
を一緒に整理します。
案件獲得までの道筋が見えず、次の一歩に迷っている方は、一度お話を聞かせてください。