「スクールで一通り学んだけれど、次に何をすればいいかわからない」
先日、このような悩みを持つ方の無料相談を行いました。
相談者さんは30代。現在はデザインとは異なる仕事をしています。
オンラインスクールで約半年間学び、Figmaの基本操作、バナー制作、Webサイトのモックアップ、コーディングなどを一通り経験されていました。
しかし、クラウドソーシングで案件を探しても、まだ受注にはつながっていません。
ポートフォリオも、これから作り始める段階でした。
スキルは学んだ。でも、進む方向がわからない
相談者さんが抱えていたのは、技術的な悩みだけではありません。
「転職とフリーランス、どちらを目指すべきか」
「未経験から、どのような会社に入れるのか」
「年齢を考えると、いつまでに動けばいいのか」
「実務経験を積むために、何から始めればいいのか」
デザインは学んだけれど、そのスキルをどう仕事につなげればいいのかわからない状態でした。
これは、スクールを卒業した方によくある悩みです。
スクールでは制作方法を教えてもらえます。
しかし、
どんなデザイナーを目指すのか
どのような会社へ応募するのか
どんなポートフォリオを作るのか
いつまでに何を完成させるのか
までは、自分で考えなければならないことがあります。
最初に必要なのは、目指すゴールを決めること
無料相談では、いきなり「もっと作品を作りましょう」とはお伝えしませんでした。
まず整理したのは、どのような働き方を目指すのかです。
デザインの仕事には、さまざまな選択肢があります。
企業や商品の価値を伝えるブランディング寄りの仕事。
LPや広告で問い合わせや購入につなげるマーケティング寄りの仕事。
一つの企業に所属して事業を理解しながら制作するインハウスデザイナー。
複数のクライアントから仕事を受けるフリーランス。
相談者さんは、まず実務経験を積みたいという考えを持っていました。
そのため、最初からフリーランス一本に絞るのではなく、インハウスデザイナーへの転職も含めて、現実的な方向性を整理しました。
最優先はポートフォリオ
転職を目指すなら、最優先で必要になるのがポートフォリオです。
しかし、スクールの課題をそのまま並べるだけでは、ほかの応募者との差が伝わりません。
採用担当者が見たいのは、見た目の完成度だけではないからです。
「誰に向けたデザインなのか」
「何を伝えるために作ったのか」
「どんな課題を想定したのか」
「なぜ、この表現を選んだのか」
このような、デザインに至るまでの考え方も見られています。
そこで今回は、コーポレートサイト、採用サイト、LP、ブランドサイトなど、異なる目的の作品を制作する方向を提案しました。
自主制作であっても、目的・ターゲット・課題を設定し、実案件に近い流れで制作すれば、考える力を見せることができます。
もちろん、自主制作であることは正しく表記します。
重要なのは、実案件かどうかだけではありません。
どこまで実務を想定し、根拠を持って制作しているかです。
いきなりオリジナルを作らない
ポートフォリオを早く完成させようとして、すぐにオリジナルデザインを作り始める人がいます。
しかし、目指すデザインの基準がなければ、制作途中で迷ってしまいます。
今回提案したのは、次の流れです。
参考デザインを集める
印象や特徴を分類する
良く見える理由を言語化する
分析してからトレースする
学んだことをオリジナル制作へ応用する
最初は、Webサイト全体ではなく、ファーストビューに集中します。
採用担当者がポートフォリオを開いたとき、最初の画面と最初の作品で、その先を見るかどうかが決まるからです。
「いつか」を、具体的な計画に変える
相談前は、転職できる時期も曖昧な状態でした。
そこで、現在の仕事と並行して進めることを前提に、
デザインの分析とトレース
オリジナル作品の制作
ポートフォリオサイトの制作
求人の調査と応募
面接対策
現職の退職準備
という流れを整理しました。
本職を続けながら制作する場合、使える時間には限りがあります。
無理な計画を立てても、途中で続かなくなります。
ポートフォリオの完成時期を現実的に設定し、そこから逆算して、毎月取り組むことを決めました。
「いつかデザイナーになりたい」という目標が、「この時期までに作品を完成させ、応募を始める」という計画に変わりました。
無料相談後に決まったこと
今回の相談で整理できたのは、次のような内容です。
まずは転職を視野に入れ、実務経験を積む
インハウスデザイナーも候補にする
最優先でポートフォリオを制作する
スクール課題を並べるだけの作品集にしない
分析、言語化、トレース、オリジナル制作の順番で進める
制作と並行して求人を調査する
面接で制作意図を説明できるようにする
相談前は「何をすればいいかわからない」という状態でした。
相談後には、目指す方向と、最初に取り組むことが見える状態になりました。
足りないのは、努力ではなく道筋かもしれない
デザインを学んでいるのに仕事につながらないと、
「もっと勉強しなければ」
「自分には才能がないのかもしれない」
と考えてしまうことがあります。
しかし、足りないのは努力ではなく、努力する方向かもしれません。
目指すゴールを決める。
現在地を知る。
必要なことを整理する。
優先順位をつけて実践する。
この道筋が見えるだけで、次にやるべきことは明確になります。
「自分の場合はどうすればいい?」という方へ
同じスクールを卒業していても、必要な方法は一人ひとり違います。
年齢、経験、得意なこと、使える時間、希望する働き方によって、目指すゴールもロードマップも変わるからです。
わたくしの無料相談では、現在の状況や悩みを伺い、
「どこを目指すのか」
「何が足りていないのか」
「次に何をすればいいのか」
を一緒に整理します。
相談したからといって、講座へ申し込む必要はありません。
スクールを卒業したあと、次の一歩がわからず迷っている方は、一度お話を聞かせてください。
その場で、今後どのように進めればいいのか、方向性をお伝えします。