トレースしても上達しない。なぜか?

トレースしても上達しない。なぜか?

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デザイン・イラスト

分析・言語化で、トレースの効果は変わる。

デザインを上達させるために、トレースをしている方は多いと思います。
しかし、何本トレースしても、自分のデザインになると上手く作れない。

結論から言うと、その原因は分析と言語化をせず、見た目だけをなぞっているからです。

トレースは、そっくりに再現する練習ではありません。
プロがなぜ、その余白・大きさ・配置にしたのかを読み解く練習です。

見本を分析し、読み解いた意図を自分の言葉で説明する。
トレースは、そこまで行って初めて自分の力になります。

こんなトレースになっていませんか?

・見本と同じ場所に文字や写真を置く
・色やフォントを合わせる
・完成したら見比べて終わる
・何本作ったかを成果にする

これでは、操作には慣れても、デザインを考える力は身につきにくいです。大切なのは、作りながら「なぜ?」を考え、終わったあとに言葉にすることです。

最初に見るべき、レイアウト3大要素

トレースするとき、まず見てほしいのが次の3つです。

アキ
情報同士の「間(ま)の取り方」です。

余白は空いた場所ではありません。情報を分け、視線を休ませ、大切なものを目立たせています。

バランス
文字・写真・余白など、画面にある要素の釣り合いです。

一部分ではなく、少し離れて全体を見ることで、安定感や重心が分かります。

メリハリ
情報の優先順位を、大小・太さ・色・配置などの差で伝えることです。

何を最初に見せ、次にどこを読ませるか。目の行き所と視線の流れを作ります。

この3つが整えば、囲みやあしらいを増やさなくても、伝わるレイアウトになります。

つまり、目指すのは飾りではなく、情報設計で伝えるデザインです。

トレースで見落としたくない10の観点

見本をただ再現するのではなく、次の観点から分析してみてください。

1.誰に向けたデザインなのか
2.何を一番伝えたいのか
3.最初に目が行く場所はどこか
4.情報にどのような優先順位があるか
5.アキはどこに、どの程度取られているか
6.画面全体のバランスと重心はどうなっているか
7.何によってメリハリを作っているか
8.写真とコピーがどのように関係しているか
9.視線がどのようにCTAへ導かれているか
10.デザイン全体を貫く訴求や世界観は何か

同じレイアウトを作っても、ここまで考えているかどうかで、得られる学びは大きく変わります。

トレースは、分析・言語化までがワンセット

完成したら、次の問いに自分の言葉で答えてみてください。

・このデザインで最も伝えたいことは何か
・なぜ、この情報が最も大きいのか
・なぜ、この場所にアキがあるのか
・視線は、どの順番で動くのか
・自分の制作に取り入れるなら何か

説明できなければ、まだ見た目を写しただけかもしれません。

言語化することで、見本の中にある意図を、自分のデザインでも再現できるようになります。

良いトレースは、見る力を育てる

良いトレースは、完成させることが目的ではありません。
作る前にターゲットと目的を考える。

作りながら、アキ・バランス・メリハリを観察する。
完成後に、情報設計や視線の流れを言葉にする。

この流れを繰り返すことで、「なんとなく」ではなく、意図を持ってデザインできるようになります。

分析・言語化しないと、何本トレースしても上達しにくい。


反対に、1本でも深く分析して言葉にできれば、その学びを次の制作へ活かせます。

わたくしはメンティーさんにも、トレースをして終わりではなく、分析と言語化まで行ってもらっています。

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