【社畜エピソード1】一杯の牛丼に魂を注いでいた話

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コラム
書こう書こうと思いつつ
気づけば長い年月が。

しかしこのぼんやりとしたエピソードが
全国で苦しむ管理職の方や
真面目すぎてしんどい方の助けになればいいなと思い
少しずつ綴っていこうと思います📖




私が働いていたのは、全国や海外にも展開している某牛丼店で

看板メニューをそのままの名称で書くと会社がバレるのでぼんやりと書いております🍲

観光地の近いハブステーションの2店舗と
少し離れた場所にあるロードサイドの店舗を担当しておりました。

店舗経営とは面白いもので
立地やその場のエネルギーよって、客層や売上などもガラッと変わります。

私は純粋に、お店の数字を上げるためにできる事は何か?と言う事を毎日考えていました。
風水を利用したり、星読みを利用した採用や配属、経営者の自己啓発本に書いてあることをただひたすらに実践するなど、密かにあれこれと実験をしてみた結果、実際に数字が上がるので、それがとても楽しかったのです。

色々と試してみた結果、一番効果があるのはやはり

“目の前の人を笑顔にしたい”という想い

ではないかということを、私は本気で提唱したいと思っています。

少しがっかりしましたか?
綺麗事を抜かすなと、笑われるかもしれません。

でもこれは、全ての商売の根本に共通して在る事ではないでしょうか?
今占いをする上でも、大切にしています。



私はアルバイトからのスタートで
実際に、働く場所は別にどこでもよかったのですが
当時他のお店より若干お給料が高かったので
まんまと面接に向かったわけですね。

ただ、何の思い入れもありませんでしたが
提供したご飯の器が空になるのを見るのが、とても好きでした。

お店のイメージから、お客様はサラリーマンの方が多かったのですが、70%くらいの人は、見事にそのお顔が死んでいます。瞳にも輝きがありません。
そんな人たちが、帰る頃には少しでも精気が戻るように
そのお客様の笑顔を想像して
いつも金色の粉を振りかけまくっていました。


おっと?雲行きが怪しいぞ?
と思ったそこのあなた。
その反応は多分正常です。


何のファンタジーかな?と思うかもしれませんが
エネルギーというのは、実際に目には見えませんが、確実に存在します。
私だけでなく、もちろんあなたにも出来ることです。




話は変わりますが
日本の会社で働いていると
真面目な人ほど利用されやすく、損をしてしまいますよね。
固定給であれば、適度に力を抜いたほうが賢いですし
無駄なエネルギーを使うことは、とても馬鹿なこと。
でも、私は器用なタイプではなかったので、常に全力でいました。

真面目な人は、起業するといいと思います。
そうすれば、いつの日か社会の仕組みについて嫌でも理解できる時が来ます。

『お客さまに満足していただくことを目標に、どんな努力も惜しまない』
『我々の仕事は、お客さまが居て初めて成立する』
『心が温まるような、美味しいものが提供したい』

私が働いていた会社にも、そんな風に熱意を持って働く人々が沢山いました。
でも下に行けば行くほど、会社の方針とは程遠い。

この差異の中で、いろんなことを考えました。
自分自身はどう在りたいか、どのように生きたいと思っているのか
この考え方は賢くはないな、とか
会社が求めているのはそこではないよな、とか
理解はできるけど、落とし込めはしない様なこととか。

そんな風に色々考えていた頃、『私か?』と思うぐらいに、いや、私以上に真面目な上司が私の元にやってきました。

この会社はとにかくよく上司が変わる。
例に漏れず、店長もころころと店舗が変わります。
新しい店舗への配属は、とにもかくにも運。
崩壊した店舗を渡されれば大変で
完成された店舗を渡されると楽(言い方)

応援で他店長の店舗で仕事をしていた時
その真面目上司がいたので『げ』と思いながら観察していると


『それ、明らかにあなたの仕事ではないですけれども、大丈夫そうですか?』

と、声をかけてしまうほどに、彼は黙々と草を抜いています。
見かねて手伝いに行くと
『これ放置すると、売上が下がっちゃうんだよね』
と話しかけてきました。

(え、わかる。)


手元を見ると泥だらけ、高そうなスーツにも土がついて汗だくの上司。
(社員はスーツ着用必須の会社だった)

当時所属していたエリアには、指示出しのみ店長が多く、その指示が完了しているか、確認まで徹底する人はあまりいませんでした。
荒れている店舗も多く、まぁでもその店長の味かなと思ってスルーしていたのですが、もちろん上司はそれを無視できませんよね。

そしてその上司を無視できない私。
なぜならば、自分を見ている様だったから。

『うわ、私こんな感じなのか』
次から次へと、突きつけられる現実。
実に吐きそうである。

その上司は軍隊の様に厳しいので、次々と煙たがられて嫌われていきます。
会社にとっては正解なのに、おかしいですよね。
でも同時に、私もこんな感じだったのかと納得がいくような、いかないような。
色々と反省や改善をしていったら、その上司の移動が決まりました。
その間わずか3ヶ月。過去一早い移動でした。

あぁ、教えにきてくれたんだな、と理解するのに時間はかかりませんでした。
やり方が不器用すぎて心配になるけれど、自分を貫いていて、侍の様なかっこいい人だった。



もしあなたの周りに
なぜか気になる人、気に入らない人、嫌な人がいるとするならば
その人はあなたに、大切な何かを教えてくれています。

それは
『こんな思い込みがあなたの中にありますよ』
かもしれませんし
『こういうことをしてしまっていますよ』
かもしれませんし
『それを手放すべきですよ』
かもしれません。

だから一方的に嫌って逃げるのではなく
自分の内側を観察して
その答えを受け取ってください。

自分自身が気付けば
その人は無事に御役目を終えて、あなたの元を去るかもしれませんし
あなたの捉え方が変わることで、不快に感じることがなくなるかもしれません。



さて次回は何にしましょうか?

グルスケという恐怖のイベントについて
お客様にビール瓶で殴られた店長の話
お店の機器を壊したお客様を警察がちゃんと見つけてくれた話
店の鍵を持ち帰ってしまって深夜2時に届ける話
クレーマーのお客様を1時間カウンセリングした話
返金対応で片道2時間の秘境へ行った話
色恋沙汰で地方に飛ばされた店長の話
社内は不倫だらけの話
真面目同盟を組んで解散した話

本当に色々あります。
できれば学びのある形で、お話しできればと思います🌷

では、また🍀
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