『ここでの基本ルールは、全員一致であること』
集団自殺を行うため、十二人の少年少女は工事中の病院に集まっていた。それぞれ一番から十ニ番までの番号で振り分けられ、それぞれ、十二台のベッドが設置された部屋で、同じ時刻、一緒に安楽死する手筈となっている。
だが十二台あるベッドの一台にはすでに一人の少年が横たわり死んでいるようだ。集まった十二人は少しばかりの疑問を抱く。
少年少女は採決を取り、このまま自殺を決行するか、しないかと決めることとなった。十一人がこのまま自殺をすることに賛成したが、たった一人、二番のケンイチがそれに意を唱える。
最初に言った通り、この場では、全員が同じ意見でなければ進めない。一人意を唱えれば、その一人のために、三十分の議論を重ねていく。
十三番目の少年は誰なのか。彼ら、彼女らは、価値観が違い、意見が違い、衝突し、和解し、裏切り、欺き。
集団自殺を決行するか、しないか、答えを導いていく。
映画化もされたこの作品の作者は、沖方丁。これを執筆した意図は、小説を制作する十年以上前、自殺サイトを知ったことだった。それに、海外での少年時代も影響している。
一人一人の心境の変化などを気にしながら、読んでもらえたら嬉しい。