この記事は2023年に書かれました
ChatGPTを使って、小学校低学年向けに諸感想文を作成してみました。これは、子どもたちに自分の考えや感情を表現することを教えるためのものです。このプロセスで、子どもたちは自分の思考能力を高め、自信を持つことができます。また、感想文を書くことは、読み書き能力を向上させるための良い練習にもなります。ChatGPTは、このような学習プロセスを支援する優れたツールです
📚小学校低学年の読書感想文をAIで作成する実験を行いました。対象は1〜2年生、目的はどこまで生徒が書いたような作品に仕上がるのかを試します。具体的なプロンプトと出力を以下で紹介します。
命令文の入力前に前提条件を決める
ChatGPTに指示を与える前に、前提条件を確立することが重要です。これにより、ChatGPTが正しいコンテキストで指示を受け取り、適切な出力を生成することができます。前提条件を考慮することで、指示の明確さや正確さを確保することができ、混乱や誤解を防ぐことができます。ですので、ChatGPTに指示を与える前に、前提条件を考慮し、必要な情報を提供するようにしてください。
💡 今回の前提条件はこちら
前提条件
**タイトル** 読書感想文(低学年の部)を作成するためのプロンプト
**依頼者条件** 小学低学年(1年生〜2年生)の児童。読書に興味を持ち、自分なりの感想や意見を表現する能力があること。
**制作者条件** 子供向け文学に精通している制作者。クリエイティブなストーリーテリングが得意であり、わかりやすく楽しい文章を作成する能力があること。
**目的と目標** 子供たちの読解力や表現力を高めるために、魅力的で興味深い読書感想文プロンプトを生成すること。子供たちに本への愛着や読書習慣を醸成させ、創造性と思考力を育むこと。
End Prerequisites
課題図書の情報収集
[読書感想文全国コンクール公式サイト]
課題図書を「それで、いい!」を例に進めていきます。
本の内容とみどころ、選定理由などを収集(自己肯定感を感じられる内容で、心が温かくなる作品ということがわかります。)
プロンプト作成
プロンプトは先程の前提条件と、課題図書の情報を収集した後に以下のように入力します。
💡 プロンプト(例)
前提条件
**タイトル** 読書感想文(低学年の部)を作成するためのプロンプト
**依頼者条件** 小学低学年(1年生〜2年生)の児童。読書に興味を持ち、自分なりの感想や意見を表現する能力があること。
**制作者条件** 子供向け文学に精通している制作者。クリエイティブなストーリーテリングが得意であり、わかりやすく楽しい文章を作成する能力があること。
**目的と目標** 子供たちの読解力や表現力を高めるために、魅力的で興味深い読書感想文プロンプトを生成すること。子供たちに本への愛着や読書習慣を醸成させ、創造性と思考力を育むこと。
End Prerequisites
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課題図書の情報:本の内容、見どころ、課題図書に**選定された理由(これが基本の評価軸になります)**
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読書感想文制作への指令文:
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読書感想文の骨子を書きなさい。小学生1〜2年生が書いたような文章で
最後に、**読書感想文を完成させるために必要な読み手の個人的な情報や体験を質問して完成させなさい**
いきなり完成させるのではなく骨子を作成させたのには理由があります。ここで無理に指令を複雑化して、完成品を求めても、成果物としての品質は上がりません。ちなみに、骨子として出てきた文章は以下のとおりです
💡 読書感想文骨子
タイトル:「それで、いい!」のすてきなお話
きつねさんは絵をかくのが大好きだったよ。でも、友だちから「へんな絵」と言われて、悲しくなっちゃった。でも、うさぎさんがきつねさんの絵が好きだって言ってくれたから、また絵をかけるようになったんだ。
このお話を読んで、自分が好きなことをしていいんだって思ったよ。他の人がどう思うかじゃなくて、自分が楽しいと思うことが大切だってわかった。
うさぎさんみたいな友だちがいたらいいなって思う。だって、うさぎさんはきつねさんの本当のことをわかってくれて、支えてくれたから。
最後の絵もきれいで、夕焼けの色がすごく素敵だった。きつねさんの絵も、うさぎさんの絵も、すごくかわいかったよ。
この本を読んで、自分も好きなことをがんばりたいと思った。だって、それで、いいんだもん!
ぱっと見良さそうですが、これでは誰が書いても同じです。読書感想文を書いた子供のことが全く見えてきません。そこで先程のプロンプト後半にあった指令が重要となります。
💡 重要部分
**読書感想文を完成させるために必要な読み手の個人的な情報や体験を質問して完成させなさい**
この指令をいれることで、感想文の骨子のあとに、こんな質問文が書き出されました
💡 読書感想文を完成させるために必要な読み手の個人的な情報や体験の質問
1. あなたが好きなことは何ですか?そのことをしているとき、どう感じますか?
2. あなたの友だちで、うさぎさんみたいに支えてくれる人はいますか?その友だちとの楽しい思い出を教えてください。
3. このお話の中で、一番印象に残った場面は何でしたか?それはなぜですか?
4. きつねさんが絵をかくことが好きだったように、あなたも何か新しい趣味を始めてみたいと思いますか?何を始めたいですか?
5. このお話から学んだことや感じたことを、自分の生活にどう生かしていきたいですか?
これらの質問に答えることで、読書感想文はもっと深く、あなた自身の考えや感じたことが表現されるようになると思います。自分の言葉で書いてみてくださいね!
読書感想文は、本の紹介やレビューじゃありません。それを読んで何を感じたのか?自分の経験と思いに照らし合わせてどう組み立てていくかが大切です。前述の質問はそれを補完するものになります
追加の情報を入れる
1〜5までの質問を入れてみましょう。仮に以下のような女の子がいる想定で入力してみました。
💡 追加入力
1.女の子だけどガンプラを作っているときがすごく楽しい
2.お父さんといっしょにガンプラを作っているときが楽しかった
3.絵が変だといわれたこと、私も女の子なのにガンプラが好きなのが変と言われた
4.ガンプラ以外にもたくさんプラモデルを作りたい
5.よくわからないけど、好きなものは好きだからそれでいい。
読書感想文の出力
書き手の情報を入力したあとに出力された感想文がこちらになります
💡 感想文
タイトル:「それで、いい!」のすてきなお話
私は女の子だけど、ガンプラを作るのが大好きなんだ。お父さんと一緒にガンプラを作るときはすごく楽しいよ。でも、女の子なのにガンプラが好きなのが変だって言われたことがあるから、きつねさんが絵が変だって言われたとき、すごくわかったんだ。
このお話を読んで、自分が好きなことをしていいんだって思った。他の人がどう思うかじゃなくて、自分が楽しいと思うことが大切だってわかった。
うさぎさんみたいな友だちはお父さんかな。お父さんは私の好きなことをわかってくれて、一緒に楽しんでくれるから。
最後の絵もきれいで、夕焼けの色がすごく素敵だった。きつねさんの絵も、うさぎさんの絵も、すごくかわいかったよ。
ガンプラ以外にもたくさんプラモデルを作りたいと思う。だって、好きなものは好きだから、それでいいんだもん!
この本を読んで、自分も好きなことをがんばりたいと思った。よくわからないけど、好きなものは好きだからそれでいい。だって、それで、いいんだもん!
なかなか良くなりましたけど、ちょっと字数が足りませんね。読書感想文の応募要項を入力し忘れていたようです。更に追加情報で指示文を出してみましょう。
💡 追加指示
開催趣旨
・子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る。
・より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
執筆者
・執筆者は小学2年生の女子
字数
・文字数については下記のとおりです。
・小学校低学年の部(1、2年生)本文 800字以内(80%〜100%の文字数は必要)
この追加指示を入れることで、感想文がブラッシュアップされました。
💡 感想文(改)
タイトル:「それで、いい!」のすてきなお話
私は女の子だけど、ガンプラを作るのが大好き。お父さんと一緒に作るときは楽しいよ。でも、女の子なのにガンプラが好きって変だって言われたことがあるから、きつねさんの話はすごくわかった。
きつねさんは絵を描くのが好きだった。でも、友だちから「へんな絵」と言われて悲しくなっちゃった。うさぎさんがきつねさんの絵が好きだって言ってくれたから、また絵を描けるようになったんだ。
このお話を読んで、自分が好きなことをしていいんだって思った。他の人がどう思うかじゃなくて、自分が楽しいと思うことが大切だってわかった。
うさぎさんみたいな友だちはお父さんかな。お父さんは私の好きなことをわかってくれて、一緒に楽しんでくれるから。
最後の絵もきれいで、夕焼けの色が素敵だった。きつねさんの絵も、うさぎさんの絵も、かわいかったよ。
ガンプラ以外にもプラモデルを作りたいと思う。好きなものは好きだから、それでいいんだもん!
この本を読んで、自分も好きなことをがんばりたいと思った。よくわからないけど、好きなものは好きだからそれでいい。だって、それで、いいんだもん!
このお話は、自分の好きなことを大切にするってどういうことかを教えてくれた。だから、これからも自分の好きなことをがんばりたい。自分の道を進んでいく力を育てたい。だって、それで、いいんだもん!
ものすごくベタベタで、コンクールで賞をとれるような作品ではないですが、感想文としての体裁は整っていると思います
ここまできて、なにか変だな?って気が付きましたか?そうです。じつは、課題図書**「それで、いい!」を読むフェーズがありません。
つまり、課題図書をまったく読むことなく読書感想文を書いているわけです。
今までの教育と未来
AIがここまで表現するのに、従来の教育方法や評価方法は適しているのだろうか?
AIが進化して、読書感想文などを書くことができるようになった今、昔の教育や評価の方法は本当に合っているのでしょうか?
今までの教育の方法は、知識を教えることが中心でした。しかし、AIがその役割の一部を果たせるようになった今、私たちは子供たちに何を教え、どう教えるべきなのか、新しい視点で考える必要があります。
例えば、創造性や批判的思考、チームワークなど、AIにはできない人間だけのスキルへの教育の重視が求められるかもしれません。そして、それを評価する新しい方法も必要になるでしょう。
この変化は、教育者だけでなく、親や社会全体で考え、協力して進めていくべき課題だと言えるでしょう。最新の技術をうまく活用し、未来の子供たちに必要なスキルと価値観を育む新しい教育の方向性を一緒に探求することが重要です。