ご先祖さまに叱られたお話

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コラム
招きネコ占い師の結希乃です。
今回はご先祖さまにお叱りを受けた経験をお話します。

私は生まれながらに霊視ができたわけではありませんでした。
霊感やスピリチュアルな能力は私には無い!と思っていた昔、
初めてそういう存在に触れた出来事を書いていきます。

中学生の頃に日本の三大霊場として有名な青森県の恐山を訪れました。
亡くなった方を口寄せして身体に降ろし、お話をさせてくれるイタコさんが有名なお山ですね。

私の祖父母が青森県に住んでいました。
祖母が子供の頃はよくイタコさんがお山を下りてきて口寄せや失せ物探しをしてまわっていたそうです。


当時の私はマンガやアニメの影響もあり、霊感や霊能力に憧れていたものの、自分にはそういう力は全く無いと思っていました。

恐山を訪れた動機も「たくさん写真を撮ったら1枚くらい心霊写真が撮れるかも!」という浮ついた気持ちでした。


近づいていくに従って濃くなる硫黄の匂い。

深い森の中を車で進んでいって、ようやく着いた恐山は数十年経った今でもはっきりと思い出せます。

鮮やかな青と白い砂浜のとても美し大きな湖があって、そこは三途の川で、極楽浜とも呼ばれています。
入ればあの世に連れていかれて戻って来れなくなると言われましたが、人の目がなければこっそり泳いでみたくなるほどキレイでした。
これが三途の川なんだ。この世とあの世の境目がこんなにキレイな場所だったなら、渡ればあの世と分かっていても思わず入ってみたくなるよね、と思ったことを覚えています。

そしてゴツゴツとした火山の岩肌を進むと、数えきれない程たくさんのお地蔵さまと風ぐるま。
無機質でモノクロの様な岩肌と、鮮やかな風ぐるまの光景は、当時の私には異様で恐ろしく感じました。
賽の河原を思わせる水子供養の積み石。
人里離れたお山の中とはいえ、恐山は生者と切り離された「あの世」の人たちの神聖な場所でした。

千と千尋の神隠しのように、違う世界に迷い込んでしまった様な錯覚を起こしそうです。
その場にいるだけで背筋が伸びる思いになりました。


でも、私の目的は心霊写真…

そう思って何枚も写真を撮り続けました。

その日はお山の近くの民宿に1泊したのですが、夜になった途端に急に40度を超える発熱がありました。
一緒に行った他の人は何でもなかったのに、私だけ…

せっかくの温泉にも入れず、民宿の豪華なご飯も食べられず。
何が何だか分からないまま熱にうなされて眠りについたのです。

そして次の日の朝、40を超えていた熱はスッキリと下がり、いつも通りの体調に戻っていたのです。
熱があったのは体温計の故障かも?と思うほどにたった一晩の瞬間的な発熱でした。

無事に家に帰ってきて改めて考えた時、私はご先祖さまにお叱りを受けたのだなと気づきました。
尊敬すべきご先祖さま達なのに、心霊写真をとってみんなに自慢しようなんて失礼な気持ちで扱ってしまったことを少し反省しなさいよ、と。
子供の私にも分かりやすい形で教えてくれたのだと思います。

霊感0で、幽霊がいるなら出てこいや!と調子に乗っていた私を諌めてくれました。
とてもありがたい経験です。

今は毎朝、陽の光を浴びながら神様とご先祖さま、そして虹の橋を渡っていったウチのネコ達への感謝の言葉で1日を始めています。

以上が私が始めてご先祖さまにお叱りを受けた時のお話です。

ちなみに、心霊写真は撮れませんでした。。。

最後まで読んでくださったあなたにも招きネコの幸運が訪れますように。
ありがとうございました!

結希乃



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