キャリアの受け止め方|学生であり続ける、ということ

キャリアの受け止め方|学生であり続ける、ということ

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学び
おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「学生であり続ける、ということ」についてです。

もしかしたら一昔前の新入社員の頃、誰もが一度は「いつまでも学生気分でいるな」という言葉を耳にしたことがある人もいらっしゃることと思います。社会に出たら、学ぶ側ではなく働く側になる。その言葉は、どこかで「学ぶこと」そのものを、卒業すべき過去の習慣のように響かせていました。そのせいなのか、社会人になってから何かを学び直そうとするとき、心のどこかに迷いが生まれることがあります。

机に向かうまでの、長い迷い

「何かを学びたい」という気持ちがあっても、何から始めればいいのか分からない、という方も少なくありません。資格の種類も、学び方も、情報があふれているからこそ、むしろ選びきれなくなってしまうこともあります。何を学ぶかを決める前の段階で、足が止まってしまう。そして、ようやく何かを選んだとしても、実際に机に向かうまでには、いくつもの迷いが頭をよぎります。「今さら勉強を始めて、意味があるのだろうか」「仕事や家庭と両立できるほどの時間や体力が、自分に残っているのだろうか」。そうした言い訳を重ねながら、気づけば何も始めずに日々が過ぎていく。そんな経験をお持ちの方も、多いと思います。

心理学者アルバート・バンデューラが提唱した自己効力感理論では、自分の行動によって何かを成し遂げたという経験が、自分にもできるという感覚を育てる重要な要因の一つとされています。そう考えると、テキストを開き、まず一ページ読んでみる。その小さな行動も、学びを始めるための大切な一歩になるのだと思います。

壁にぶつかって、気づくこと

それでも、思い切ってテキストを開いてみると、最初の数ページで、専門用語の壁や、襟を正さずには読み進められない密度に、「やっぱり自分には難しいかもしれない」と心が折れそうになる瞬間があります。

一方で、そのつまずきの中で、ふと気づくことがあります。それは、「あぁ、自分は今、知らない世界に挑んでいるんだ」というワクワクした感覚です。分からないことに出会い、立ち止まり、また少し進む。分からないことがあるというのは、まだ自分の中に理解を広げられる余地があるということでもあります。この感覚は、学生時代に新しい分野を学んでいたときと、驚くほど似ています。働くことと学ぶことは、本来、別々のものではないのかもしれません。

おわりに

誰かに与えられた役割をこなすだけでなく、自分の意志で机に向かい、資格という目に見える形を自分自身に与えてみる。それは、変化の速い時代の中で、自分自身の足で立ち続けるための、確かな軸になってくれます。

社会人になったからといって、学ぶことを卒業する必要はありません。むしろ、知らないことに出会い、つまずきながらも、自分のペースで理解を広げていく。そんな学生のような純粋な探求心を、大人になった今でさえも、持ち続けていくことが大切なのだと思います。

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出典
・Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84(2), 191-215.
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