キャリアの受け止め方|思い込みを、ほどいていく

キャリアの受け止め方|思い込みを、ほどいていく

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「無意識の思い込み(メンタルブロック)をほどく」についてです。

仕事や日常の中で、「自分はこうでなければならない」「これをやるなんて自分には無理だ」と、無意識のうちに自分の可能性や行動にブレーキをかけてしまうことがあります。こうした思い込みは、私たちが生きる中で自然と身についたものですが、時として身動きが取れなくなるほどの重荷になってしまうこともあります。

「思い込み」は、どこから生まれるのか

私たちが囚われる「こうでなければならない」「自分には無理だ」という認知の枠組みは、過去の経験や、周囲からの期待、あるいは失敗した記憶などを背景に形作られます。心理学の領域では、こうした無意識の思考のクセや自動的な解釈は、時に現実を歪めて捉えさせ、本来持っている選択肢を狭めてしまうことがあると指摘されています。

たとえば、「完璧にやり遂げなければ評価されない」「人に頼るのは迷惑をかけることだ」といった前提があると、どれだけ頑張っても心が休まらなかったり、新しい挑戦に踏み出せなくなったりします。問題は、その思い込みが「事実」ではなく、あくまで自分自身が作り上げた「思考の枠組み」であるという点に気づきにくいところにあります。

日々の小さな実践で、思い込みをほどく

それでは、この無意識の思い込みから少しずつ自由になるためには、どうすればいいのでしょうか。内省のための具体的なステップとして、以下の3つが挙げられます。

第一のステップは、「気づくこと」です。心がざわついたり、行動が止まったりしたときに、「今、自分はどんな『〜ねばならない』を握りしめているだろう?」と、自分の内側の声を客観的に眺めてみます。まずはジャッジせずに、「あ、自分は今そう思っているんだな」と気づくだけで十分です。

第二のステップは、「問い直してみること」です。「その思い込みは、本当に100%正しいのだろうか?」と、少し距離を取って検証してみます。「もしかしたら、別のやり方でも大丈夫かもしれない」「失敗しても致命傷にはならないかもしれない」と、これまでの前提を揺さぶる小さな問いを自分に投げかけてみます。

そして第三のステップが、「小さな例外を試してみること」です。いきなり全部を変える必要はありません。「今日は完璧を目指さず、7割で終わりにしてみる」「誰かに小さく頼ってみる」といった、思い込みの枠からほんの少しだけはみ出る行動を、日常の中で小さく試してみるのです。その体験の積み重ねが、凝り固まった枠を少しずつ柔らかくしてくれます。

おわりに

「こうでなければならない」という枠組みは、かつての自分を守るために必要だった、重い外套のようなものです。だからこそ、それを責める必要はありません。ただ、今の自分にとって本当にその外套が必要かどうかを確かめ、少しずつ脱いでいくことはできます。自分の内側にある思い込みに気づき、優しくほどいていく。その静かな内省の積み重ねを、これからも大切にしていきたいと考えています。まずは今日、心の中で握りしめている一つの前提に気づいてみることから、始めてみるのはいかがでしょうか。

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出典
・Aaron T. Beck (1979). Cognitive Therapy of Depression. Guilford Press. (自動思考や認知のゆがみの概念)
・Albert Ellis (1962). Reason and Emotion in Psychotherapy. Lyle Stuart. (非合理的思考・イラショナル・ビリーフの理論)
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