キャリアの歩み方|聴くことの、プロフェッショナル

キャリアの歩み方|聴くことの、プロフェッショナル

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「聴くことの、プロフェッショナル」についてです。

先日、資格試験の結果が届いた日のことです。合格の通知を見た瞬間、真っ先に浮かんだのは「誰かに話したい」という気持ちでした。仕事で難航していた案件が、やっと形になった日も、子どもを寝かしつけ、家事を終えて、ひと息ついた深夜も、同じような感覚に包まれることがあります。玄関の鍵を開けた瞬間から、その日にあったことを、誰かに話したくてたまらなくなる。「聞いて聞いて」と言いたくなる、あの感覚です。どうして私たちは、頑張ったことを、誰かに知ってもらいたくなるのでしょうか。

積極的・建設的な反応を示す

心理学には、この感覚を説明する研究があります。心理学者シェリー・ゲーブルらが2004年に発表した研究では、良い出来事を誰かと分かち合う時の相手の反応を、「積極的・建設的」「消極的・建設的」「積極的・破壊的」「消極的・破壊的」の四つに分類しています。中でも、相手が関心を持ち、一緒に喜んでくれる「積極的・建設的な反応」を受け取れた時に、話した本人の幸福感だけでなく、その関係性への満足度までもが高まることが分かっています。一方で、聞き流されたり、水を差されるような反応をされたりすると、話さなかった時よりも、かえって気持ちが沈んでしまうことがある、とも指摘されています。

訓練の果てに

この反応は、身近な人であっても、必ずしもいつも返してもらえるとは限りません。2級キャリアコンサルティング技能検定では、実技試験として、相談者役とのロールプレイと、その後の口頭試問が課されています。ここで問われているのは、基本的態度や関係構築力といった、単に相手の話に関心を示すだけではない姿勢です。それは、心理学者カール・ロジャーズが提唱した「無条件の肯定的関心」に近いものだと、私は捉えています。キャリアコンサルタントは、この関心の持ち方そのものを、性格や人柄ではなく、身につけるべき専門技術として、訓練を積んでいます。

おわりに

たとえば、「悩んでいるんですね。」「頑張っていますね。」評価も否定も挟まず、そっと差し出されるだけの一言が、張りつめていた心を、少しずつほぐしてくれることがあります。キャリアコンサルタントは、頑張ったことも、悩んでいることも、そのまま肯定的に受け止める存在でありたいと、私は思っています。何も一人で抱え込まなくていい。その頑張りも、その悩みも、まずは私たちに、話してみてください。

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