こんにちは。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。
今回のテーマは、転職率、過去最高。その前に、一つ問いたいこと
マイナビが実施した「転職動向調査2026年版」によると、2025年の正社員の転職率は、7.6%でした。
全国の正社員として働く20〜50代の男女2万人を対象にした調査で、直近1年間に転職した人の割合を示しています。
これは、2018年以降でもっとも高い水準です。
前年の7.2%から、0.4ポイントの増加。
年代別に見ると、20代は12.0%で依然として最多ですが、前年より0.4ポイント減少しており、2022年をピークに減少傾向が続いています。
一方で、30代(+0.6pt)、40代(+0.7pt)、50代(+0.3pt)は、いずれも前年より増加。特に40代・50代は、2021年以降、継続して転職率が上昇しています。
背景として挙げられているのは、食料品や電気代といった物価の高騰、そして最低賃金の引き上げ額が過去最高となったことです。
「今の収入のままでは苦しい」
そう感じて、転職という選択をする方が増えている。データからは、そう読み取れます。
その「苦しさ」は、どこまで自分自身で検証されたものだろうか
ここで、一つ問いかけてみたいのです。
その「苦しい」という感覚は、本当に、以前からぎりぎりの生活をされてきた結果なのでしょうか。
それとも、以前は余裕を持って生活できていたのに、物価の上昇によって、その余裕の幅がじわじわと削られていっただけなのでしょうか。
もし後者だとしたら、必要なのは、転職という大きな決断の前に、まず自分の生活を数字で見直す必要があるのかもしれません。
家計を、明確に洗い出しているでしょうか。
手放せる支出を、まずは手放せますでしょうか。
その上で、どうしても最低限これだけの金額がないと生活が成り立たない、という結論にたどり着いたのなら、そのときはじめて、転職は、最低限の収入を確保するための、一つの有効な手段になるのだと思います。
自分は、曖昧な不安のまま、転職を考えていないだろうか
自分は、家計を明確にしないまま、漠然とした不安だけを抱えて、なんとなく転職を考えているわけではないと、明確な決意はありますか。
漠然とした不安から、漠然と転職先を探す。
その先に、自分が本当に意図するキャリア形成は、どんなことがありますでしょうか。
そもそも、転職の目的は何だろう
以前の記事で、こうお伝えしました。
仕事とは、「仕える事」と書きます。
私たちは、自分というサービスを、会社に提供する存在です。
だとすれば、転職を考える理由もまた、「自分がどんな価値を、どこに提供したいか」である必要があるのだと私は思います。
今、あなたが転職を考えているとしたら、その理由は、どちらに近いでしょうか。
自らの漠然とした不安から転職を検討しているのでしょうか。
それとも、自分が提供する価値を、もっと高めるためでしょうか。
もう一度、自分に問うてみる
今、転職を考えているとしたら、一度、こう自分に問いかけてみてほしいのです。
その転職は、家計を明確にした上での、根拠のある決断でしょうか。
それとも、曖昧な不安から、なんとなく浮かんだ選択肢でしょうか。
そして何より、その今回の転職は、本当に、今の自分にとって正しい選択なのでしょうか。
数字で裏付けられた必要性の根拠と、自分が提供したい価値。
この2つは、今、あなたの中で揃っていますでしょうか。