「人に教える」ことは物事を理解する上で実に効果的な行為ですが、そうした相手がいない場合でも「自分で自分に納得出来るように説明する」ことが学習・勉強上有効な方法となります。「これがSで、これがVで、これがOで、これがCだから5文型だ。すると、これとこれがイコールで、こう捉えるべきだよね」と自分で自分に説明したり、あるいは「本当にこれは正しいのか、自分の考えの方が正しいのではないか」などと疑問・質問をぶつけながら、それに対する答えを求めるように進めていくと、理解が深化していくのです。すなわち、「自問自答」はどこでも出来る、最も手軽で効果の高い「自己教育」の方法なのです。
「教えることによって学ぶということもある。家庭教師をやった人には、すぐにわかるだろう。教えるためには、内容をよく理解していなければならない。また、ミエも働く。教える立場になれば、あとに引けない。だから、クラスメイトに教える立場に自分をおくことは、大変よいことだ。
文章を添削しあうのもよい。自分の間違いを指摘してもらうだけでなく、他人がどのような間違いに陥りやすいかもわかる。」(『「超」勉強法』野口悠紀雄、講談社)
「専門書の読み方には、二通りあるように思います。その第一は、大体は「イエス、イエス」で読み、しかしどうしても納得できない箇所だけは「ノー」と言う読み方です。第二は、大体は「ノー、ノー」で読み、しかしどうしても納得せざるを得ない所だけは(やむなく)「イエス」と言う読み方です。そして私は、ケインズの著書であれ、ヒックスの書物であれ、みな、この後者の読み方で読んでおります。」(高田保馬~日本人でノーベル経済学賞候補たる力量を認められた人物として、高田保馬、安井琢磨、森嶋通夫の3人がまず挙げられます)