私は80年代半ばから輸入というビジネスをしている…
既に35年に及ぶ経験となった。
始めはそんなに難しく考えていなかった。
しかし、当時はインターネットなど無い時代で、携帯電話すらなかった。
それでも当時アメリカの情報はなぜか結構周りの人が教えてくれた事によりある程度の事情は知っていた。
たまたま知り合った方が既にアメリカから車や雑貨を輸入していた。
幼少期の頃からアメリカに憧れていたのもあり、洋書などにはあらゆる所で手に入れて毎日読みあさっていた頃だった。
仕事も独立して、今で言うフイリーランスになり自由に時間はできた。
とは言っても大して稼ぎはなく、自転車操業が当たり前の日々が続いていた。
ある日、アメリカに一緒に行こうと誘われ夢が現実になった気がした。
もちろん即答したが、先立つものがない…
当時は今と違って、パスポートの他・アメリカの入国ビザが無いとアメリカには入国できない時代だった。
まして、そのビザの取得に預金通帳の写しが必要で最低30万くらいの預金が無いとビザが発給されないと言われていた。
今では考えられないが、当時はアメリカに入国してそのまま不法滞在でアメリカに移住するものが多かったせいか、就労目的で渡米する若者が多い時代だった。
私は、どうにかお金を借りて一旦自身の銀行口座に30万を預けてその通帳をコピーして直ぐにお金を下ろした覚えがある。
それでも渡航費用や何だかんだで30万くらいは掛かったと思う。
まだ若干20歳を過ぎた23歳のガキがアメリカを夢見て渡米が決まった!
しかし、全くの遊びで行くつもりは無く、始めから仕事を交えて行くつもりだった。
同時、日本ではまだ消費税の制度が無く、その代わりに贅沢品に課税する商品物品税といいうものが存在した。
その物品税は車や楽器・骨董品・美術品などが主に課税の対象で車に関しては小型自動車で17%課税・普通車においては23%の課税をしていた。
今から考えると消費税の10%なんて屁のへである。
そんな時代から始めたからこそ、今でも続いているのかもしれない。
決していい時代ではなかったが、まだ日本にアメリカから直接輸入している人などほとんどいない時代だった。
その当時は1ドルが150円以上していた時代だったが、それでも日本で普通に輸入車を買うと思えばはるかに安いイメージだった。
日本で300万で販売されているコルベットがロサンゼルスでは8000ドルくらいで買うことができた。
日本に到着して税金払っても200万円でお釣りが来たというイメージだった。
最初はたまたま実家で車を買い替える話になり、既に車屋をしてたので私が車を探して購入していた。
しかし、先ほどの話のように当時は輸入車は兎に角今より高いイメージだった。
実家で何を買うかの話になり白羽の矢が立ったのが『PORSCHE』だった…
当時ポルシェと言っても911はやはり600万以上の予算が無いと買いえない時代だった。
しかし、そのポルシェももう既にその頃の2倍は最低でもする。
時代と共に全てのものが高騰している。
私が当時、普通に見えていた風景は既に過去の古びれた風景になって意いるのかもしれない。
初めて海外から輸入したポルシェ【1979年モデル911ターボ本国仕様】
To be continue…