・いつも誰かが不機嫌で、よく喧嘩が勃発していた。
・家庭内暴力があり、常に身の安全の確保に汲々としていた。
・ちょっと目を離すと自分を置いていなくなってしまいそうなお母さんだったので、いつも不安だった。
・過干渉で窒息しそうだった。
・親が自分に対して無関心で、親が何を考えているか分からずいつも顔色を伺っていた。
こんな家庭環境で過ごしてきた方にとっては、
家庭は戦場のような場所だったかもしれません。
「戦場」といっても様々なイメージがありますね。
例えば常に爆発や銃撃戦が起きていたり、
あるいは冷戦状態でひんやりした張り詰めた空気が漂っていたり、
あるいは一見平和だけど、どこに地雷が埋まっているかをいつも気にしていなくてはいけなかったり。
こうした環境で育ち、なんとか平和な世界へたどり着いたとしても、
平和な状態に慣れていないので、逆に落ち着かなかったりします。
平和な状態とは、
・誰も喧嘩しない。意見が合わないときは穏やかに話し合う。
・自分の意見や立場を十分尊重してもらえる。
・何も主張しなくても、その場に所属するメンバーとして扱ってもらえる。
・その場にいると居心地がよく、気持ちがあたたかい。楽しい。
といった状態のことです。
そして、
・わざと同居人に喧嘩をしかけ、揉め事を起こす。
・平和を「退屈」ととらえ、飽きてしまってポイと捨ててしまう。
・再び戦場に身を投じるかのように、暴力的な人物とつきあうようになる。
・自分をいじめるかのように、殺伐とした環境に身を置きたがる。
といった行動をとる人も少なくありません。
常にドタバタと戦っていないとかえって落ち着かないのですね。
そしてそういう人は得てして、何かを「続ける」ことが苦手です。
本当はラクで穏やかな状態を望んでいるのに、
いざ手に入れると退屈やマンネリ、または
「自分なんかがこんな平和な状態に身を置いていいのだろうか」
と不安になり、今まで手に入れたものを全て手放して、
リセットしてしまうのです。
リセットするのは家庭や、パートナーシップや、仕事や、趣味などです。
唐突に離婚、破局、転職、引越などをする人が多いです。
周りはびっくりしますし、振り回された怒りも生じます。
でも、誰よりつらいのは本人自身でもあります。
幸せ(平和)を求めてがんばってきたのに、
いざ手に入るとそれを捨てて、また不幸(戦場)に
戻っていってしまっているのですから、
生きづらくて当然ですよね。
まずは「平和な状態になると、落ち着かなくて暴れたくなる
自分がいるんだな」と認識すること。
できれば、信頼できる周囲の人にそうした自分の傾向を伝えておくこと。
「自分はこれだけ頑張ってきたのだから、平和を手にする権利がある」
と何回も自分に言い聞かせること。
想像力のある人なら、暴れようとしている自分に向けて、
「いっぱい我慢してきたんだね。いっぱいつらい思いをしてきたね。
もう大丈夫だよ」と話しかけてみる。
地道に繰り返すと、少しずつ平和に慣れ親しんでいきます。
そして気付くと、仕事やパートナーシップ、趣味などを「続ける」ことが
できるようになっていきます。