今回は、心を整えるための具体的なスキルとして、「自分にかける言葉を少し変えてみる」ということについてお伝えしたいと思います。
私たちは、仕事でミスをしたり、思い通りにいかなかったりした時、心の中で自分自身にどんな言葉をかけているでしょうか。
「また失敗してしまった。私は本当にダメだ」
「どうしていつも、こんなに要領が悪いんだろう」
真面目で責任感の強い方ほど、無意識のうちに、自分に対してとても厳しく、冷たい言葉を投げかけてしまいがちです。
けれど、毎日そんな厳しい言葉を内側から浴び続けていたら、心はどんどん疲弊してしまいますよね。
そこで試していただきたいスキルが、「言葉の言い換え」です。
起きた出来事は変えられなくても、それを「どう捉えるか(どんな言葉で表現するか)」というメガネを掛け替えてみるのです。
例えば、「要領が悪い、作業が遅い」と自分を責めてしまう時は、別の角度から見ると「丁寧に取り組んでいる」「細部まで慎重に確認できている」と言い換えることができます。
「すぐに緊張してしまう」は、「それだけこの出来事に真剣に向き合おうとしている」という証拠です。
「また失敗した」は、「このやり方ではうまくいかないというデータをひとつ手に入れた」と捉えることもできます。
これは、無理やりポジティブに思い込もうとするのとは違います。
ひとつの側面からしか見えていなかった物事に、別の光を当てて「こういう見方もできるな」と、選択肢を増やしてあげる作業です。
あなたが心の中で自分にかける言葉は、あなたが世界を見るための「メガネ」になります。
厳しい言葉のメガネをかけていると、見える景色もすべて厳しく、苦しいものになってしまいます。
もし、自分を責める言葉が頭に浮かんだら。
「これ、別のやさしい言葉に言い換えるとしたら、どうなるだろう?」と、少しだけゲーム感覚で考えてみてください。
自分にかける言葉を少しずつやさしいものに変えていくこと。
これも、生まれ持った性格ではなく、練習で身につけられる大切な「心を整える技術」です。
読んでくださる方が、自分自身の一番のやさしい味方になれるよう、少しでもヒントになれば嬉しいです。