物語シナリオ講座 第二回 アイデアを生み出そう!

物語シナリオ講座 第二回 アイデアを生み出そう!

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ひっそりと始めたブログですが、案外多くの人が、ブックマークしてくれているようです。しばらく間が開いてしまってすみません。
第二回です。


物語やシナリオを書くときに一番最初にやらなければいけないことは、自分が書きたい物語のアイデアを考えることです。

たとえば、有名な黒澤明監督は優秀なシナリオライターでもありました。
彼の名言があります。
それは「白い紙の上に大金が落ちている」

映画は、まず、企画書や脚本、つまり紙に書いたものからはじまりますが、元を正せば、一行のアイデアです。

さて。アイデアとは何でしょう?
アイデアとは、物語の核となる一言や一文や一場面などです。
そして、ちょっと聞いただけで、面白い!と思わせるものがベストです。

素材(ネタ)ということも出来ます。
美味しい料理は、いい素材を使えば、たとえ技法が悪くても美味しく食べられます。
ネタがいい寿司は、誰が握ってもある程度、美味しいのです。
逆に素材(ネタ)が悪いといくら腕利きの料理人が作っても、美味しい料理にはならないのです。

さほどにアイデアは重要ですが、最初の段階ではそれほど重く考えることはありません。

それは、書きながら出てくるものでもあるからです。
また、書いたものを人に見せることで、その感想や会話から素晴らしいアイデアが誕生することもあります。

まずなんでもいいから、きっかけのアイデアを考え、紙やパソコン、スマホに書き出しましょう。

アイデアを考える方法はいろいろあります。

○自分の経験や感情などを書く

日常の中でふとしたきっかけで、心が揺れることはありませんか?
なにか、ひっかかることが。
辛いと思ったり、せつないと思ったことでも構いません。
それは人の心を動かす物語の始まりなのです。

自分が経験したことや感じたことなどを思い出してみましょう。
例えば、自分自身に以下のような質問をしてみましょう。

一番幸せだったときはいつで、何をしていたか?

一番悲しかったときはいつで、何があったか?

一番怒ったときはいつで、誰に何をされたか?

一番恐れていることは何か?

自分の感情をヒントにすることで、自分にとって意味のあるアイデアを考えることができます。

たとえば、旅行に行って、旅先でお世話になった人がいたとします。
あなたは、感激して、「今度、うちの方に来たら連絡して」と言ったとします。
で、数週間後に、その方が突然「近くに来たよ」と連絡をくれたとします。
あなたは仕事に忙しくてお相手が出来ません。

その時、あなたはどう思いますか?
人やシチュエーションによって違うでしょう。 

しかし、迷惑だな、と思ったり、何も出来ない自分が情けなくなったり…。
そうした心の動きがあれば立派なアイデアで、物語の始まりなのです。

主人公を設定してメモしてみましょう。
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○他の作品やニュースや話題などをヒントにする

世の中で起こっていることや話題になっていることで、これもどこか、ひっかかることを考えてみましょう。

例えば、以下のような質問に答えてみましょう。

最近見た映画や本やドラマで、印象に残ったシーンやセリフやキャラクターは何か?

最近聞いたニュースや話題で、気になった事件や人物は何か?

最近の流行や現象で、興味を持ったものは何か?

忘れられない映画があったとして、それを男女逆なら?とか、年齢が違ったら、と考えてみるのもきっかけになるでしょう。

ある事件の背景に何があったか。それを想像してもいいでしょう。

実話系の物語は、日本でも海外でもとても需要が高いジャンルです。
そこにはリアルな説得力があるからです。

さあ、想像力を働かせてメモしてみましょう。


○身近にいる面白い人物をモデルに、その人と自分の物語を考える。

面白いキャラクターが映画やドラマに登場すれば、その物語は成功する可能性が高いです。
たとえば、漫画でいちばん大事なのはキャラクターと言われますし、ハリウッド映画の脚本作りでもこれが一番重要です。

面白い人物が行動して、その周囲の人物がどう反応するか、それをモデルに考えてみましょう。そこに自分が登場するとなおいいです。

○自分自身の物語を書く

誰でも人生に一本は素晴らしい物語を書くことが出来る、と言われます。
それは、他の誰とも違う、自分自身のことを書いた物語です。

それは類型的ではないので…とてもオリジナルな物語になる要素があります。
自分の子どものときのことを考えてみましょう?

懐かしい人と別れたとします。
その人に大人になって会いに行く物語はどうでしょう?

または兄弟や、親と深い葛藤を抱えているとします。
そのことを書いてみましょう。
あなたの物語は、ただ一つですが、多くの人にとって普遍的な物語を内包しているのです。

震災や、コロナなどの大病をしたときに感じたこともでいいでしょう。

たぶん、ここを見ている方たちは、一番、こうした思いを持っている…つまりネタを持っている人が多いのではないでしょうか。
まず書き出してみましょう。
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○アイデアを掛け合わせる

気になることを10個ほど、カードや付箋に書き出します。

事件や、音楽、人物、映画、思いついたトリック、はっとした出来事、
感動したできごと、面白い職業。

なんでもいいです。
それを2つずつ組み合わせてみましょう。
順列組み合わせで、いろんな組み合わせをしてみましょう。
それは、普段、噛み合うことがない言葉同士だとすると思いがけない物語に発展することがあります。

私の敬愛する、ミステリーが得意なシナリオ作家はこのやりかたで多くの新たなトリックを発案しています。

ランダムに単語や画像や音楽などを選んで組み合わせることで、自分にとって予想外のアイデアを考えることができます。

アイデア作りは楽しい発見です。
なんとなく面白そうなアイデアが、一行か二行、書けたとします。
それを沢山、ストックしておきましょう。
創作ノートの始まりです。

どういう誰が、誰と、何をして、どうなるのか?

これが物語の基本だと前回、書きましたが、アイデアに誰が(主役)を盛り込めるとなおいいです。

ある冴えないサラリーマンが、仕事の途中で傘を失くした。気に入っている傘だったので、すごく残念な気持ちで家に帰る。
しかし翌朝みると、玄関に傘が戻っている…なぜか?

こんなアイデアでもいいです。
なぜでしょうね。
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すると、部屋に知らない女がいて…え?酔って女の人と何かあった?
この傘はその人が持ってきた?
という大人の話も出来ますし、

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傘をよくみると血がついていて…、近くで殺人事件があったことがわかり…
となるとえ?この人が犯人?もしくは、誰かに罪を着せられている?という話に発展することもできます。

アイデアが広がってきたらとにかくA4の紙に書き出しましょう。
まず箇条書きしたり、付箋などにアイデアや展開だけ貼り付けてならべてそれから文章化するやり方もあります。
とにかく思いのまま書きましょう。


さて。それを起承転結のある物語にしていくのには少しコツがいります。
次回それをお話します。


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