やらかし先生の売れるための極意

記事
コラム

    「すべてが0円になる」という本が数年前にベストセラーになったの
    を覚えてるが、今がまさにそう…。
    またAIの進化と来たら…。
    古い従来の仕事のやり方をしていたら、これはどんな業界でも生き残
    れないのではないだろうか。

    AIに関しては私はどちらかというと肯定的だ。
    私自身が、ワープロという心強い相棒が生まれてくれたおかげで、シ   
    ナリオライターになれた人間だ。
    今は、それが当たり前になったが、かつては、手書きの原稿でなく
    ては、手抜き、と思われた。しかし、私は恥かしながら、文字が下手  
    で、自分の文字を見ると嫌気がしちゃうほどだった。
    また、手書きでシナリオを書いていると、見栄えが気に食わないので
    延々に直し続けて決定原稿が出来ない、という弊害もあった。

    私は自分を感覚で生きている右脳人間だと思っているが、常に、論理
    的に意思決定してくれる左脳的なワープロという機能がなかったら、
    シナリオライターになれなかった。
    世界中の作家を見ても、ワープロ偏愛派という人は多くて、ワープロ 
    を絶賛している。

    そんなわけで、ワープロという発明が、これまで世に出なかった才能
    を補助して世に出して来たに違いないと思っているが、同じ事がAIの
    普及で起こるだろう。
    まったく素質がない人が物書きになれる、ということではないが、
    AIのアシストによってこれまで何かが足りなかった人が、それを容易
    に埋められる。

    実際、私の仕事のある部分は、無料で使えるAIによって補助されるこ
    とは、実験してわかっている。
    もうテレビや映画の現場でかなりの部分でAIが使われている。
    しかし、AIが示した選択肢のジャッジの部分は、人間のセンスなの
    で、そこには、まだ経験や、美意識が物を言うだろう。

    業界への参入障壁が低くなった今、私のような30年、ライターとそ
    の周辺のクリエイティブだけで食べている売文家も、これまでのよう
    に狭い業界が取引き相手だけでは、いずれ先細りになるのは明白なの
    だ。
    さらに、コロナで数年かけて進んで来たいろんな企画が中断した煽り
    を受けて(瑕は結構、深いのです)わりと暇なのだ。  
    人と人との距離が遠くなった今、出会いが減っていると感じざるを
    えない。
    人との出会いが私に刺激を与えて新しい物語をイメージさせてくれ
    る。
    そんなことで、ネット上に店開きすることにしてみた。
    これはその試行錯誤の記録です。

「売れるための極意」
    というのタイトルだけれど、
    ここは「売れるための極意」を教えるブログではなく、私が試行錯誤
    しながらリアルタイムでココナラで売れるための「極意を会得してい
    く」記録です。
    お間違えなく。

    でも、これからやってみよう、という方たちには参考になるかも知れ
    ない。
    思いの外、楽しくやれている。
    それでは、少し遡りながら記していきます。


5月5日 ココナラの店開き 


     お店を開くと思い立ったけれど、本当にお客さんがいるかとちょっ
     と心配。
     ここで私が長年培ってきたシナリオ術や、物語の書き方のアドバイ
     スをしたいわけだが、勝手がわからず、売れている人のページを見
     てお勉強。
     文章や写真はどうしよう。
     それにまず価格設定がわからない。

     セールス文章はまあ、とりあえず書いて、写真はフリー素材を検
     索、ダウンロードする。ここでChatGPTやBing、を使って検索。

     まずまずの成果である。
     気に入ったものを片っ端からダウンロードしてファイルに溜め込
     む。その中で選んだものは、最適解かどうかわからないけれど、も
     っといい写真が見つかるまで、これにしておこう。

     ロゴの入れ方が難しい。これもAIを使ったサイトで作れるが、まだ 
     研究中でそこまでは手が回らない。
     とりあえず、正方形の画面なので、ロゴがうまくハマるよう調整を
     何度も繰り返す。
     と、思って再度、ライバルたちの出品を見ると、人気の出品が、ロ
     ゴが必ずしも入っているわけではない。
     写真の下にキャプションが入るし。
     ロゴを入れると、現状だと出品の売り方が安定していないので、そ
     れが揺れるごとにロゴを入れ直さなくてはいけなくなる。
     今は、ロゴなしで置いておこう。

     価格設定…こうしたフリマのようなサイトはIDの実績数や評価が
     ものを言う。
     ちょっと調べてみても同じ<ライティング>のジャンルで6000人
     も出品者がいるではないか。
     このライバルたちの中で選んでいただくには?
     さて、どうする物書堂だ。

     キャリアとしては、私はそれなりのものがあると思っているし、ス
     キルには自信があるが、ここでは名前を出していないこともあって
     まったくの無名だ。
     差別化出来ることとしたら、とりあえず価格設定ぐらいしかない。
     売り物として、シナリオの講座は一般にはそんなに需要があるもの
     ではないだろう。
     メインの売り物は、掃いて捨てるほどある「アイデア」の提供、と   
     思っているが(何よりああじゃない、こうじゃないと考えるのは楽
     しいしね)いくらが適正価格なのだろう?

     人の文章や作品を読むとこちらも刺激されていろんなアイデアが溢
     れて来る。
     <アイデア出し>はそんなに手間にもならないだろうと考えて、
     とりあえず、このジャンルで出せる最低価格で出してみる。
     最初は、どんな商売でもお試し価格というのがあるものだ。

     こちらの提供する内容に満足して、価値がちゃんとわかっていただ
     いた人に再度、購入して欲しい。
     後でその考えがリスキーであることにも気づくんだけど…。

     とにかく船を出してみよう。



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