こんにちは!
キャリアコンサルタントのきむにぃ(木村尚文)です。
僕は管理職になった当初、「リーダーシップがない」「人をまとめる力がない」と、周りから言われ続けていました。
この話は前にも書いたことがあります。
ただ、最近ある理論を勉強していて、あのときの自分に何が足りなかったのかが、説明できるようになった気がします。
■リーダーシップには、2つの軸がある
PM理論という、リーダーシップの理論があります。
日本の社会心理学者、三隅二不二先生が提唱したものです。
これはリーダーシップを、2つの機能に分けて見る考え方です。
ひとつはP、目標達成の機能。
明確な目標を立てる、計画を示す、メンバーに指示を出す。
前に進める力です。
もうひとつはM、集団維持の機能。
チームワークを高める、人間関係を保つ、もめごとを解いていく。
まとめる力です。
この2つを大文字と小文字で組み合わせて、4つのタイプに分けます。
両方が大文字のPM型は、目標も達成できて、集団への配慮もできている状態。
理想ですよね。
ただ、なかなか難しいです。
Pが大文字でMが小文字なら、目標は達成できるけれど、まとめるのが苦手なタイプ。
逆にMが大文字でPが小文字なら、まとめる力はあるけれど、目標達成の力が弱いタイプ。
両方が小文字なら、どちらも苦手、ということになります。
■僕は、思いきりM型でした
これを知ったとき、自分のことがすぐに分かりました。
僕はMがめちゃくちゃ強いタイプです。
人間関係を保つこと、場の空気を整えること、もめごとを収めること。
そういうことに、自然と力を使ってしまう。
そしてPは、明らかに弱かった。
ここで、昔の記憶とつながりました。
「リーダーシップがない」と言われていたあの頃、周りが言っていたのは、たぶん僕の人間性の話ではなかったんですよね。
Pが見えなかった。それだけだったんだと思います。
■足りなかったのは、カリスマ性ではなかった
当時の僕は、そこを勘違いしていました。
自分のキャラに合わないのに、声を荒げて部下を厳しく指導してみたこともあります。
引っ張るタイプの人間になろうとしたわけです。
うまくいきませんでした。
当然ですよね。
いま振り返ると、必要だったのはカリスマ性ではありませんでした。
Pという機能を意識的に足すことだけでした。
具体的にやったのは、地味なことです。
目標をはっきり示す。
計画を細かいところまで決める。
進み方をちゃんとチェックする。
管理職としてのスキルが上がっていった時期に僕が高めていたのは、まさにこのあたりでした。
M型はPを高めるといい、と理論でも言われています。
実際、僕のチームはそこから結果が出るようになりました。
キャラを変えたわけではありません。
足りない機能をひとつ足しただけなんですよね。
■チームの状態も、同じ2軸で見える
この理論の面白いところは、自分だけでなくチームも同じ2軸で見えることです。
数字は出ているけれど、なんだか雰囲気が悪い。
これはPが大文字で、Mが小文字のチームかもしれません。
逆に、雰囲気はすごくいいのに、成果がまったく出ない。
こちらはMが大文字で、Pが小文字のチームかもしれません。
リーダーのタイプがそのままチームの状態になっていることは、けっこうあります。
自分が強い方の力で場を作っているので、当たり前といえば当たり前なんですよね。
だから、チームの様子がどちらかに偏っていると感じたら、それは部下の問題ではなく、自分の型が出ている可能性があります。
これ、経営者から課長まで、ついついチームのせいにしがちですが、チームは自分の鏡だと気付くのはとても重要だと思います。
■まず、片方だけ強くする
両方とも小文字だと感じる場合もあると思います。
その場合は、どちらか一方を先に強くするのがいいと言われています。
両方を同時に伸ばそうとしないこと。
これはけっこう救いがある考え方だと思うんですよね。
リーダーに向いているかどうか、という大きな問いに答えなくていい。
いまの自分に足りない方を、ひとつだけ足せばいい。
ここまで管理職の話として書いてきましたが、人が集まる場なら、どこでも同じだと思っています。
部活のキャプテンでも、PTAでも、地域の集まりでも、家族の中でも。
場をまとめるのは得意だけど、物事が前に進まない。
決めるのは早いけど、みんながついてきていない気がする。
どちらかに心当たりがあれば、それがあなたの強い方です。
そして足すべきは、その反対側の、ひとつだけです。
僕はM型でした。
Pを足すのに、何年もかかりました。
でも、カリスマになる必要はなかったんだな、といまは思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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