ダメな部下など存在しない。そう確信できた管理職時代の出来事。

ダメな部下など存在しない。そう確信できた管理職時代の出来事。

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こんにちは! 
キャリアコンサルタントのきむにぃ(木村尚文)です。

今回は、前職で管理職をしていた頃の、ちょっと忘れられない話を書いてみます。


■他者からレッテルを貼られた部下

「あの人はダメ」と、みんなが口を揃えた部下がいました。

部長をしていた頃、一時的にひとつの課を兼務することになりました。
課長がいない状態だったので、僕が直接その課を見ることになったんですね。

入ってみると、課員から特定のメンバーに関する相談がありました。

「あの人とはやっていけません。」

なぜ、そういう話になったのかというと、そのメンバーのコミュニケーションの取り方や仕事の姿勢が独特で、先輩や上司はそれが目に付く。
そして注意をするけど、なかなか改まらないと見られていた。

でも僕自身はその人のことをダメとは全く思ってませんでした。


■僕が捉えていた当事者たる部下

僕は部長として、部下全員と1on1をしていました。

その部下とも1on1を何度か重ね、その中で見えていたのは、仕事にすごく前向きで、自分を成長させるための勉強も積極的にしている姿でした。
その姿勢を少なくとも僕は実際に見て、紛れもなく本物だなと確信もしていました。

もちろん、1on1のときの一面だけで、その人の全部が分かるわけじゃありません。
完璧な人間なんていないので、本人に足りない部分があったのも事実だと思います。
でも、少なくともダメな人にはどうしても見えませんでした。


■対応したこと

ただ、誰かが悪者だったという話でもないんですよね。

本人と衝突していたメンバーも、一生懸命やっているからこそぶつかっていた。
良かれと思って「もっとこうした方がいいよ」と言い合って、それでも変わらないから、お互いに疲れてしまっていた。

でも、ひとつの組織の中で、ひとりが孤立してしまっている。
本人もそれを分かっていて、それでも「仕事は頑張っていきたい」と言っていました。

この状態は、なんとかしないといけないなと思い、対応に動くことにしました。

やったことは、シンプルで組織を分けて、その人を任せられる課長を選びました。
選んだのは、部下の表面だけじゃなくて、その人が大事にしていることや価値観まで分かった上で接することができる課長でした。

その課長には、こう伝えました。

「みんながダメだと言っているけれど、僕は決してそうは思わない。すごくいいところがある。もちろん足りないところもあると思う。その上で、あなたに任せたい。あなたならできると思う。」

その課長に任せて、数か月が経った時、その部下は大きく変容してくれました。

本当に大活躍して、課長ともすごくいい関係を作って、どんどんいいところを引き出されていきました。
資格なんかも取ったりして、成長意欲もすごく感じられました。

しばらくして本人と直接会う機会があったんですが、開口一番こう言うんです。

「仕事が楽しくて楽しくてしょうがないです。もっと頑張ります!」

めちゃくちゃ嬉しかったですね。


■人を理解し、適切な対応を取ることの重要性

この経験から、僕が思っていることはひとつだけです。

「あの人はダメ」というのは、たいてい、その人のことをまだ理解していないだけと思っています。

ちなみに、期待をかけられると人は成果を出しやすくなるという、ピグマリオン効果という言葉もあるそうです。
でも僕は、理屈よりも先に、あのキラキラした顔を思い出します。

人のいいところなんて、本当はめちゃくちゃあるんですよ。

もちろん、全部がいいことだけじゃないです。
それは僕も同じです。人間ですから。

でも「ダメだ」と思ってしまったら、そこで終わっちゃうんですよね。

もし読んでいただいている人が管理職で、職場に「あの人はダメ」と言われている人がいたら、1on1をやってみてください。

その人と、評価も指導もしない時間を過ごしてみる。
「最近どう?」から始めて、ただ価値観を聴いていく。
もちろん、1回で全て聴く必要はありません。
それでは尋問になってしまいますから、

僕は「それだけ」で、ひとりの人が変わる瞬間を見ました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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