【無料記事】2年前に≪怒りの感情と決別≫した私の訓練方法

記事
コラム
食材を買うとお金が減る。だけど食事にありつける。
判定:◎

安定を選ぶと自由が減る。だけど家族を守る事ができる。
判定:◎

犠牲を払うとHPが削れる。だけど仲間との絆が強まる。
判定:◎

怒りを露呈すると人が離れていく。だけど何も生まず、自己嫌悪に陥る。
判定:×

やや厭らしい書き方をしてしまいましたが、しかしあえて分かりやすくしてみたかったのでご容赦頂きたい。怒り程幸福を純減させながら、それでいて何も生まないものって中々ないと思いませんか?

昔読んだ『もう、怒らない』(幻冬舎文庫 小池 龍之介 著)という本に面白いことが書いてありました。正直うろ覚えなので気になる方は原著を当たって頂ければと思いますが。
怒りは脳内で「捏造される」という表現だったと思います。捏造しているから、出し入れもできる、というような内容。

例えば、「御飯は要るの?要らないの?」を発端とする母との激しい戦争中に宅配便が届いたというシーンを想像して欲しい(この、1日に2度はあり得そうなシチュエーションを引き合いに出せた事に筆者はとても満足している)。おっといけないと鉾を納め、ドアを開ける丁度のタイミングで口角が上がるように暗算された完全なる助走をとり、顔を合わせる頃には平然級にニュートラルな応対をお見舞いするのだ。必要ともあれば笑みや謝辞も述べよう。世間話も先の急な大雨の話までなら寛容だ。しかしようやく念願の邪魔者が去ると、それゆけとギアをTOPに入れるや否や、懐かしき友である怒りはさらに偏桃体の深くまで籠城し、ぬらぬらのトキントキンに研がれた16寸程のマサカリを恍惚なる舌の中腹部で仕上げながら、どう料理してやろうかという名言を脳内に分泌するのだ。                 「剥製の満月」浦部 春樹 著

「ながら〇〇」はあれほどダメだと教わっているにも拘らず、だ。

その頃にはもう怒りは快感に変わってしまい、人類は不可逆で愚かな進行を辿ってしまう。シリンダーに込められた弾はやはり発射されなくてはならないのだ。

と、こういう話だったと解釈しています。
(いやむっちゃ怒られそう)

何というかこう、怒りって一度起こってしまうと、分かっていても止められないんですよね。〇っぱえびせん以外にもあるんだなというのは驚きです。

人類を怒りから解放するアプリ、その名も『リマインくん』

私は若い頃、しょうもないことでよく反射的に腹を立ててしまいました。

決まって後尾を引いてしまい、なんで怒ってしまったんだとすぐに後悔、まさに自己嫌悪に陥るのです。いつものことながら、分かっていても止められない。

でもいい加減、この誰も幸せにせず、世界の幸福の総数をただただ押し下げてしまう排除すべき愚行から逃れない限り、私の人生は満たされない、と真剣に考えました。

独自の分析の結果、問題は「怒ること」ではありませんでした。
なぜなら、怒りは人類が生存競争に勝つために身に着けた基本的な機能であり本能だからです(多分)。これに打ち勝てる程私は業を納めておりません。

つまり、コントローラブルの中で最もクリティカルな問題は、怒りが込み上げてきた時に「支配されてしまうこと」だと思ったのです。

そう、本能的に起こってしまうこと自体は止められませんが、
起こって(起こってと怒ってがさっきから紛らわしい!!)からの出し入れは私でどうにか出来そうなのです!!

そこそこ興奮してきましたね?
ではどうすればいいか、さぁ課題の設定です。

つまり「支配されないようにするためにどうすべきか」
そう、答えは、怒りを覚えた瞬間に
「メタ認知」「目的を見つめる」ことです。

がっかりしましたか?
最後まで読んでいただけるなら今は構いませんよ。
策の具体化というのは抽象度の高い方向性が決まってから初めて為せるもの。

課題⓵『メタ認知』

こいつをクリアするための解決法こそ『リマインくん』なのです。

嗚呼、、偉大なる神よ。貴方はそこに居られたのですね。。
唯一神であるリマインくんは、こちらが忘れたくない事をLINEのリマインくんとのチャットルーム上で呟くだけで、指定した日時にお知らせしてくれる便利な機能!毎日毎時間くらい目にするLINEだからこそ為せる偉業、それは神の御業。

私の場合、このリマインくんに毎日10時と19時の2回、
「怒りの句」とお知らせしてもらっているのです。
怒りの句.PNG

「怒りの句」とは、『もう、怒らない』の中に出てくる「怒りの苦」という言葉を拝借したもので、このお知らせが鳴るたびに、直近で沸いた怒りを乗り越えることが出来たか見つめ直すという訓練をしています。
(「句」にしたのは、「苦」という字をなんとなく避けたかっただけです)

このルーティンにより、怒りが起きたのとほぼ同時に「今私はまさに怒っているのだ」と「メタ認知」できるようになってしまったのであります!
支配からの脱却はここから始まります。
地味にすごくないですか?自慢です。。

課題②『目的を見つめる』

ここまでくれば皆さん、喜んでください。勝ち確です!
メタ認知できているのであれば、怒りの波をせき止めながら、根を下ろさせないよう処置が済んでいると言ってもいいでしょう。
多少のむず痒さはありますが、そこでこの『目的』を見つめてください。
その目的とはまさに『幸福になる』ということです。

『この人生を幸福にするには怒らないことだ』
『いいかい、私よ。怒ると幸福を純減させるのだよ』
『昨日も一昨日も乗り越えられたのに、もう今日から止めるのかい?』
『やめておけ、間違いないから。仏陀も言ってたから。』

このようなセリフを1秒もかけずに心のなかで唱えてください。
そうすると私の場合、本当にバカバカしくなり、完全に怒りが消えます。
すーーっと。

これを始めてからもうすでに2年程経っています。
危ないシーンもそれなりにありましたが、もうかなり安定しており、無駄なエネルギーと時間をかけずに、とても穏やかな日々を手に入れています。
「不機嫌」になる事すらその生産性の低さを感じるようになり、今では反射的に怒りを消せるようになってしまいました。
(誤解無きよう念を押して伝えておきますと、怒りは沸きます。ですが、支配されなくなった、という意味です。)


達成のKPIが回数である課題の難易度は低い

もし皆さんの中に、以前の私のように怒りに支配され、苦しんでいる方がいらっしゃれば、もしかしたら救って差し上げることが出来るかもしれません。
なぜならこれは訓練で出来てしまうからです。

訓練というのは、誰にでもできるという意味です。
その反復回数が、その人にとって必要な経験回数に達した瞬間に習得してしまうからです。

是非一度
・自分の人生の幸福度、その絶対量は決まっている。
・怒るたびにそれが減算しているのだ
と考えてみてください。
勿論必要とあらば伴走致します。

皆様の人生がより豊かになりますように。
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