ストレートパーマなしで、梅雨の湿気に負けないストレートヘアを24時間キープしたい

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美容・ファッション
梅雨時のヘアケアは本当に悩ましいでしょう。

湿気で髪がうねったり、ボサボサになったりすると、せっかくのスタイリングも台無しに感じられることと思います。

「ストレートパーマなしで、梅雨の湿気に負けないストレートヘアを24時間キープしたい」というお気持ち、とてもよく分かります。実は、毎日の正しいケアとアイテム選びで、ストレートパーマが不要になるくらい髪質が改善される可能性は十分にあります。

美容師・化粧品検定合格者の視点から、湿気に強い髪を作るための「純石けんシャンプーと酸性リンス」「ブラッシング専用ブラシでのブラッシング」「椿油での油分補給」という3つの心得を徹底解説いたします。


湿気で髪がうねる・広がるメカニズム

梅雨時に髪がうねったり広がったりするのは、髪の内部にあるタンパク質の結合が、湿度の変化によって不安定になるためです。健康な髪は、親水性の部分(水に馴染みやすい)と疎水性の部分(水をはじきやすい)がバランス良く配置されています。
しかし、ダメージなどでこのバランスが崩れると、湿気を吸い込みやすくなり、親水性の部分が膨張して髪の形状が変化し、うねりや広がりとなって現れるのです。

梅雨の湿気に打ち勝つ!ストレートヘアを24時間守り抜く3つの心得

1. 純石けんシャンプーと酸性リンスで「素髪」を整える

一般的なシャンプーやリンスは、シリコンなどの成分が髪をコーティングすることで手触りを良くしていますが、これらの成分が髪の表面に蓄積すると、かえって髪が重くなり、湿気の影響を受けやすくなる場合があります。そこで注目したいのが、純石けんシャンプーと酸性リンスの組み合わせです。

純石けんシャンプー

合成界面活性剤やシリコンを含まず、シンプルな成分で作られたシャンプーです。
髪や頭皮の汚れをしっかりと落とし、「素髪」の状態に戻します。使い始めは髪がきしむように感じるかもしれませんが、これは髪の表面に余分なものが付着していない証拠です。

酸性リンス

石けんシャンプーで洗った後の髪はアルカリ性に傾き、キューティクルが開いた状態になります。この開いたキューティクルを締めるために、酸性のリンスを使用します。お酢やクエン酸を薄めたものでも代用可能ですが、専用の酸性リンスを使用するのがおすすめです。
キューティクルがしっかりと閉じることで、髪内部の水分が保持されやすくなり、外部の湿気の影響を受けにくくなります。 また、キューティクルが整うことで、髪表面の乱反射が抑えられ、自然なツヤも生まれます。

【ポイント】
純石けんシャンプーは、髪に残るとベタつきの原因になることがあります。しっかりとすすぐことが非常に重要です。また、酸性リンスで髪のpHを弱酸性に戻し、キューティクルを締める工程を丁寧に行いましょう。


2. ブラッシング専用ブラシで「絡まり」と「摩擦」を解消

髪の絡まりや摩擦は、キューティクルを傷つけ、髪の表面を乱れさせ、湿気を吸い込みやすい状態を作ってしまいます。適切なブラシとブラッシング方法で、これらのダメージを最小限に抑えましょう。

ブラッシング専用ブラシの選び方
クッション性のあるもの
頭皮への負担を軽減し、髪の絡まりを優しくほぐします。

猪毛や豚毛などの天然毛
髪の表面を滑らかにし、キューティクルを整え、ツヤを与えます。また、髪の絡まりを無理なく解き、静電気の発生も抑えやすいです。

正しいブラッシング方法
毛先から優しく解きほぐす
いきなり根元からブラッシングすると、絡まりを強く引っ張ってしまい、髪や頭皮に負担がかかります。まずは毛先の絡まりを丁寧に解いてから、徐々に根元に向かってブラッシングします。

根元から毛先へ滑らかに
髪全体をブロッキングし、根元から毛先に向かって、ブラシを滑らせるようにブラッシングします。この時、頭皮を優しくマッサージするようなイメージで行うと、血行促進にも繋がります。

乾いた髪に
髪が濡れているときは、キューティクルが開いていて非常にデリケートです。ブラッシングは、基本的に髪が乾いた状態で行いましょう。

【ポイント】
就寝前やシャンプー前など、とにかく、こまめにブラッシングすることで、髪の絡まりを防ぎ、日中の摩擦ダメージを軽減できます。また、ブラッシングは頭皮の血行促進にも繋がり、健康な髪の成長をサポートします。


3. 椿油で「油分」を補給し、湿気から守るバリアを作る

髪のパサつきや乾燥は、湿気を吸収しやすくなる原因の一つです。天然の油分を補給することで、髪の内部から潤いを保ち、外部の湿気から髪を守るバリア機能を作りましょう。

椿油の特性
椿油は、オレイン酸を豊富に含み、人の皮脂に近い成分構成であるため、髪や頭皮に非常に馴染みやすいのが特徴です。髪の表面を保護し、水分蒸発を防ぐことで、乾燥やパサつきを抑え、ツヤを与えます。また、紫外線や熱ダメージからも髪を守る効果も期待できます。

効果的な使い方
アウトバストリートメントとして
タオルドライ後の濡れた髪に、少量の椿油(1~2滴程度)を手のひらに伸ばし、毛先を中心に馴染ませます。特に傷みやすい毛先には、重点的に塗布しましょう。ドライヤーの熱から髪を守る効果も期待できます。

スタイリング剤として
乾いた髪に、ごく少量の椿油を薄く塗布することで、髪の広がりを抑え、自然なツヤを与え、まとまりのあるストレートヘアをキープできます。つけすぎるとベタつくので、少量から試してみてください。

頭皮マッサージとして
シャンプー前に、数滴の椿油を頭皮に馴染ませて優しくマッサージすることで、頭皮の乾燥を防ぎ、血行を促進し、健やかな髪の成長をサポートします。

【ポイント】
椿油は、「つけすぎないこと」が重要です。少量でも十分効果を発揮しますので、髪の長さや量に合わせて調整してください。毛先を中心に塗布し、根元付近は避けるのがベタつきを防ぐコツです。

まとめ

これらのケアを継続することで、髪の内部から潤い、キューティクルが整い、湿気の影響を受けにくい健康な髪へと変化していきます。髪本来の力を引き出すことで、ストレートパーマに頼らなくても、梅雨の時期を快適に過ごせるストレートヘアを手に入れられる可能性は十分にあります。

ただし、髪質やダメージの状態には個人差があります。もしこれらのケアを試しても改善が見られない場合や、より強いクセにお悩みであれば、ラピスラズリクリエイトにご相談いただくことをお勧めします。あなたの髪に最適なケア方法を見つけるお手伝いをさせていただきます。

これらの心得で、今年の梅雨は、自信を持ってストレートヘアを楽しんでみませんか?

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