企業のWeb制作は速度とメンテナンス性とブランド一貫性が同時に求められる時代です。Divi 5はその前提に合わせて基盤から再設計され、従来の拡張や小手先の改善では届かなかった領域まで踏み込みました。ここではDivi 5にのみ実装された独自の新機能だけに焦点を当て、ビジネスにもたらす具体的な価値を解き明かします。
■ カスタマイズ可能なブレークポイント
Divi 5はブレークポイントを自由に調整できるようになりました。固定化された数値に縛られず、最大で7つのビューポートを用意し、画面幅に合わせた緻密な最適化が可能です。キャンバスの幅やズームを動かしながら、任意の幅で実寸に近い見え方を確認できるため、プロトタイプ段階から実装後の体験差を最小化できます。多端末時代の実務で無駄な往復作業を減らし、検証コストを圧縮します。
■ オプショングループプリセット
要素ごとではなく、タイポグラフィや境界線や影などの属性単位で再利用スタイルを定義できます。ボタンや見出しやカードなど異なる要素に横断適用でき、後から半径や行間を1回の変更で全体に反映できます。設計資産を部品化しておくことで、運用中の全ページに矛盾なくガイドラインを行き渡らせ、改修を短時間で安全に実行できます。
■ アドバンストユニット
Divi 5は入力フィールドでpxや%やemやremやvwやvhに加え、chやfrなど幅広い単位と数式や変数を扱えます。単位をまたいだ設計が可能になり、本文と見出しの比率や余白のリズムを数値で統一できます。可変の設計を数式と変数で表現できるため、ブランド変更や多言語展開でも崩れにくいレイアウトを維持できます。
■ デザイン変数
色やフォントや数値や画像やテキストやURLを変数として定義し、ページ全体やテーマビルダーでも共通して参照できます。電話番号や営業時間のような頻繁に変わる情報も変数化すれば、担当者は設定だけを更新すればよく、デザイン調整の手戻りを避けられます。プリセットと結びつけることで、変数の変更が一括で波及し、運用段階の変更リスクを大幅に下げます。
■ ネスト行とモジュールグループ
列の中に行を入れ子で配置できるため、カード型の複雑な紙面構成や雑誌風のブロックをコードなしで再現できます。さらに複数モジュールをひとつの塊として再利用できるモジュールグループにより、実績セクションや料金表などの反復ブロックを資産化し、複製と改変を高速化します。これらはプリセットや変数と連動し、配下の全要素へ自動で整合性を行き渡らせます。
■ アトリビュートマネージャー
コピーアンドペーストの粒度を制御し、デザインだけやコンテンツだけなど必要な属性だけを選んで複製できます。不要な上書きを避けられるため、チーム運用での事故を減らせます。プリセットや変数と接続された属性を貼り付ければ、その後の全体調整も自動で同期されます。
■ 設定検索とフィルタリング
膨大な設定の中から目的の項目に瞬時に到達できます。変更済みの項目だけや変数が使われている項目だけといった絞り込みが可能で、制作から検収までの確認作業を短時間で反復できます。ツールの操作時間が短くなる分、企画や検証に人的資源を振り向けられます。
■ ショートコードの廃止と保存形式の刷新
Divi 5はショートコード依存をやめ、WordPressの将来志向に沿う保存形式へ移行しました。解析が軽くなるため表示の安定性が上がり、他テーマへ切り替える際にショートコードの残骸が残らないため、資産の可搬性が高まります。既存サイトには移行ツールが用意され、旧形式は互換モードで動作しつつ移行を推奨する方針です。
■ 開発状況の要点
Divi 5はパブリック段階で更新を継続しており、隔週でのアップデート方針が示されています。2025年10月17日にベータ段階へ到達し、移行ツールや設計システム関連の機能が順次拡充されています。導入判断では最新の更新情報と互換性情報を確認し、段階的な適用でリスクを抑えることが得策です。
■ まとめ
Divi 5の独自機能は、見た目の新しさだけではなく、組織の制作と運用のワークフローそのものを最適化します。ブレークポイントや単位や変数やプリセットを軸に設計を体系化し、モジュールグループと属性管理で再利用と拡張を容易にします。保存形式の刷新で将来の入れ替えリスクも低減できます。制作会社や事業部のいずれにとっても、Divi 5は速度と品質と持続可能性を同時に引き上げる選択肢です。
■ ご案内
DIVI4およびDIVI5を用いて、業種を問わずWebサイト制作のサポートを行っております。デザイン設計から構築、運用まで一貫して対応し、ブランドや事業目的に合わせた最適な構成をご提案いたします。小規模な事業サイトから中・大規模のコーポレートサイトまで、目的や運用体制に応じて柔軟に対応可能です。
また、公開後の運用支援も行っており、更新作業や表示最適化、改善提案など継続的なサポート体制をご用意しています。専門知識がなくても安心して運営できるよう、管理画面の操作説明や内部運用マニュアルの整備もお手伝いいたします。どうぞお気軽にご相談ください。