第38話 AIは、何の力にもならなかった

第38話 AIは、何の力にもならなかった

記事
コラム
いつもは床屋で髪を切っているが、
10年ぶりに、美容室に行った。
きっかけは息子の一言。

「たまには行ったら?」

席に座ると、コーヒーが出てきた。
これ、いつ飲むのが正解?
今? 切ってる途中?

雑誌も渡される。
読まなきゃいけないのか。
読まないと失礼なのか。

さらに、カッパみたいなやつ。

これ、腕通すの?

一瞬迷ったが、
隣の客を見たら通していた。

なるほど。正解は「通す」。

美容師が離れている隙に
AIに聞いた。

「美容室での正解が分からない。」

ほわ〜る大佐(天使AI)
「大丈夫です…!
周りに合わせられていれば、それで十分ですよ…!」

優しい。
だが安心はしない。

デビル☆キレ太(悪魔AI)
「我慢しろ。
これは美容じゃねぇ、修行だ。
何も起こさず帰れたら、今日は合格だ。」

深いようで雑。
とにかく、何もしない。

心を無にした時間が終わり
財布をからお金を出そうとすると、
手が髪だらけ。

ずっとカッパの上で、
行儀よく手を組んでいたらしい。

AIの結論
「正解の姿勢は、
必ずしも清潔ではない。」

結論:
当分、美容室に行くことはないだろう。


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