男女関係について冷めた見方を持っている人が多くなっているような気がします。
「こういうヤツはやめておけ」
「夫婦なんてこの程度のもんだ」
「結婚は辛いだけだよ」
「男はこうだ。女はあんなだ。」
などのいろいろな意見。
僕はそういう人たちとはちょっと違う見方をしている人として、皆様に少しばかりの情報提供をしたいと思っています。
僕は人間関係トラブルを解決するカウンセラーです。
トラブルを解決するときの最初の動作は、まずは落ち着いてもらうこと。
その次にどうしたらよいか。それは、
不愉快なストレスが発生する仕組み
を解明することです。
多くの場合は対話に問題があります。
そして、その対話の土台には、その人の心理状況があります。
穏やかでストレートな対話が成立していないとき。
不愉快な心理ストレスが発生するのは自然なことです。
穏やかでストレートな対話が成立しない理由はいろいろあります。
男女関係でよくあるパターンは、どちらかが駆け引きをしているときです。
男性の場合では、自分の能力を誇示する人が多いです。
自分はこんなに財産がある。
自分はこんな仕事をしている。
自分はこんな立派な学歴である。
自分はかっこいい。
そういう理由で女性が自分に好意を持ち、思い通りになってくれると期待する。
だから、そういう誇示に魅力を感じた女性が接近し、ご機嫌を取ってくれます。
逆に、それに魅力を感じない女性が接近しないのは当たり前のこと。
そして、財産に魅力を感じて接近した女性が、その財産に魅力を失ってしまうか、財産そのものが消えてしまえば、関係が途切れるのは自然なこと。
学歴でも外見でも同様に、そうなります。
女性の場合もそう。
外見が美しいから、という理由で接近してきた男性が、その外見に魅力を感じなくなるか、その魅力がおとろえれば、関係が途切れるのは自然なこと。
こういうことなので、自分の魅力を誇示し合ってできた男女関係は、その魅力が相手にとって色あせて見えたときが終わりのときということになります。
僕の場合は、奥さんに自分の魅力を誇示しませんでした。
だって、実際にたいした魅力がないのですもの。
そんな僕でも、できることはあります。
相手の気持ちを理解しようと努力し、その気持ちに寄り添い、それについて精一杯の努力をして、相手に安心してもらうこと。
これくらいなら、お金、学歴、肩書がなくても、外見がダサくても、努力をすればどうにかなります。
あとは相手がそれでいいと感じてくれるかどうか。
それでダメなら仕方がないです。
でも僕の奥さんは、そういう僕でいいと思ってくれたみたいです。
僕は駆け引きをしません。
そっちがこうするならこっちもそうする。
そっちがしないからこっちもしない。
そういうことを考えません。
別れるなら覚悟しとけよ。
離婚するなら金はやらん。
など。
女性に対して、
「~するなら○○するぞ」
「~しないなら○○しないぞ」
ということを言う男はクズ男です。
そんな理由でしか女性の気持ちを引き留められないと本人がわかっている。
つまりクズ男ですと自白しているのです。
女性の方は、そういうクズを選んだことが失敗だと思われたなら、次はあらかじめ相手を観察しましょう。でも、それをしなかったのには理由があるのですよね。
クズを選んでしまったことには、その人の抱えている心理的な特徴があるでしょうから、まずはそこに気がつきましょう。
男性のどういう部分を観察したらよいでしょうか。
自分と無関係の場面での生活風景を継続的に見ていれば、その人が持っている行動原理が見えてきます。
もっとも重要なポイントは、他者の人生を尊重しようとする意識が強いかどうか。男性については特にそうです。
男性を生物として見た場合の特性は「暴力性」であり、それがどこに向かうかで、相手となる女性の人生が変わります。
多くの女性にとってもっとも大切なことは「安心」でしょう。
そばにいる男性の暴力性が、女性を守るために使われるか、その男自身を守るために使われるか。
この違いが巨大です。
奥さんがどうであろうと、僕は自分のダサいところも含めてありのままをさらけ出して、奥さんのために精一杯のことをする。
奥さんはストレートに気持ちを僕に伝える。
安心して本音を言ってもらえるような僕であることを目指す。
ただそれだけ。それができないのは全部僕のせい。
だから、奥さんが僕に悪口をいったり、否定的なことを言えばいうほど、僕は本音を言ってもらえているという意味で「正解」です。
そして僕は、
「そうか、なるほど。その気持ちを参考にして僕は工夫をしよう。」
と思いながら、ニコニコして奥さんの悪口を聞きます。
これが僕の「守り方」。
こうして僕の暴力性が絶対に奥さんには向かないことを毎日実証しています。
それでよいと奥さんが思ってくれたなら、それを続けてゆけばよいのです。
僕が奥さんと出会ったとき、僕は無職で、財産どころか数千万円の負債を抱えていて、やりたくもない裁判をしていて、明るい未来なんてまったく見えなかったけれど、それでも僕を選んでくれました。
僕も、奥さんの外見がどうとか、僕に気づかいをしてくれるとか、料理が上手とか、優しいとか、頭がいいとか、そういうことは期待していませんでした。
ただ、この人の相手が僕じゃないと、この人はとんでもなく不幸な人生になりそうな気がして、とても不安になりました。つまり、世間一般で言うところのお互い問題あり、の組み合わせでした。
あなたの寂しい未来を回避するために僕は精一杯の努力をするから、あなたの残りの時間を僕に預けて欲しい、と思いました。
それで周囲の反対を押し切って結婚しました。
結婚式もしていないし、旅行やデートもほとんどしていません。
そのあとすぐに子育てが始まり、経済的にもたくさんの苦労をさせてしまったけれど、なんとか今日までやってこれました。
その間、駆け引きをしたことはありません。
駆け引きのネタもありませんし。
結婚してから互いに幻滅することもありません。
だって、最初から互いに、そういう期待はしていないのですから。
でも、僕は奥さんの動作を見ていていつも、「かわいいなあ」と思ってしまいます。歳をとってもそうです。
それは奥さんが美人かどうかという視点ではないと思います。
「僕の奥さんだ」と思うと、何をしても、怒っても、かわいく見えてしまうようです。そういうアプリが僕の脳内に埋め込まれているのでしょう。
たぶん、奥さんがモテモテの才女だったら、僕は結婚していません。むしろ、奥さんのダメダメなところが僕にっては魅力でした。
駆け引きから始まった人間関係は壊れやすいです。
あなたはどういう気持ちで相手を選びますか。
損得ですか。
人を選ぶのは賭けです。
多くを賭けなかった人に何が得られるでしょう。
期待通りの相手じゃないとうまくやれないようなあなたですか?
相手が思いどおりにならないからといって、経済力や暴力で脅して言うことを聞かせようとする男性。こんなはずではなかったと、相手に不満を言う女性。
そういう関係でも未来はあります。人は常に成長できる可能性を秘めています。
相手に期待をしないで、駆け引きのない関係をつくる努力を、いまから始めましょう。
自分にはまだ見えていない豊かな未来がある。
と思いましょう。
あなたが選んだ相手の気持ちを無条件で受け入れること。
まずはそこからです。
なお、「気持ちを受け入れること」と、「言いなりになること」はまったく別物ですからご注意を。