●板読みが難しいのは=>なぜ損失をこうむるのか
中大型の銘柄は、AIやアルゴリズムまたHTFで占領され、東証の取引システムであるアローヘッドも超高速処理であるため、人間の感覚ではすでに追従することは物理的に不可能なレベルです。
目視で分かるのは「板や歩み値の動きが速い」「板の点滅がスゴイ」とか「板に蓋がされている」「買い(売り)が強そう」などの情報にとどまってしまいます。
つまり、言い換えればこれら目視で分かる要素は「板の動きから感じること」であり、決して板を読んでいるというレベルではないということを認識しなければなりません。
さらに問題なのは、人間は「板の動きから感じること」に、希望的観測をプラスしてしまい、思いどうりに動かないと「上がると(下がると)思ったのに!!」となってしまうケースが多いということです。
冷静に考えてみると、これらは「勝手な願望トレード」「お祈りトレード」に他ならないのではないでしょうか。
●上述の現況から板読みを考えてみる=>[結論] all_板の「需給」をベースに判断要素を組み立てる。
【all_板とは】※とても重要な概念です
ザラバ中=>売り板の総数ならびに買い板の総数を表示。
注文時(プレオープン時)=>寄せ板方式で、寄付き時に消える(約定する)株数を除いた、売り板の総数ならびに買い板の総数を表示(ザラ場状態の板の数量を計算している)。
(※注1)単純なoverやunderのことではありません。
ザラ場中であれば、
最良売り数量①~最良売り数量⑩までの合計にoverをプラスした総数が「all_売り板」です。
また、
最良買い数量①~最良買い数量⑩までの合計にunderをプラスした総数が「all_買い板」です。
(※注2)
注文時(プレオープン時)は、
複雑な計算になってしまいますので省略しますが、寄付き時に消えてしまう(成行の注文と価格が交差している指値注文)株数を差し引いた、売り板の総数と買い板の総数となります。
【板読みの抽象化(単純化)】
板読みの抽象化(単純化)とは、判断対象とする要素を絞り込み、何を差し置いても板の需給状況から出発して、状況判断するという考え方です。
その最も大きな理由は、
『大口は個人を、絶対に儲けさせない』
※個人とは、主に「個人のスイングトレーダー」です。
※株の取引は、短期取引では基本的に「ゼロサムゲーム」です、大口が儲けるためには、大量の「個人の負けトレーダ」が必要です。
言い換えると、売り板に多くの「個人のスイングトレーダー」が「利益を得るため」の指値注文を数多く出ている状態では、決して大量の連買いなどは行わないということです。
また、大口が大量の連買いにより価格を上げている最中に、次々と売り板が厚くなる(スイングトレーダーが利確のため指値注文を出している)状況では、「大小のふるい落とし」「連売り」などを行い、損切させるように不安を煽る作戦を発動します。
更に付け加えれば、これらの現象が発生しない銘柄には、大口(AIアルゴ)は参戦しないということです。
【板読みの抽象化のために定義する要素(前提)】
・小口は、100万円以下の約定金額とする。=>歩み値フィルターで設定する。
・大口は、1千万円を超える約定金額とする。=>アラート倍率で設定する。
・小口以上大口未満の約定金額を中口とする。(資金力のある個人を想定 / AIアルゴは未使用)
・(重要)all_板の「需給」は、all_売り板の「増減」で判断する。
・板の点滅の速さや多さは無視する。=>アルゴのレイヤリングの可能性が大である。
・大口は「板」に指値を出さない。=>成行で売買する。
・中口と小口の損切は「成行売り」で行われる。
・各種ベンチマークのサインは使わない。
【all_板の「需給」(all_売り板の「増減」)プラスする指標】
そして、「all_売り板の増減状況」を判断の出発点として、
・歩み値の大口フィルターによる約定数の大きさ
・最大約定数の大きさ
・歩み株_累計(大口)の比較
・S-VWAPの状況
・S-VWAPの小口の売りと買いの比率
・S成買いの増加具合
・売り指の増加具合
・all_板倍率の程度
・ラインロケータによる抵抗線
・騰落率(利確の目安に使う)
を状況に応じて、補助的に組み合わせて判断することにより、「板読みの抽象化(単純化)」が実現します。
【all_売り板の中でのスイングトレーダの動き】※別の側面からの見方 ※大口=AIアルゴ
例えば一つの例として(結構頻繁に再現される現象です)。
①価格が上昇トレンドにあるとき、スイングトレーダは十分な利益を確保しようとして、均衡価格から離れた価格に指値注文を起き始めたとします。
=>all_売り板が、数千から数万単位で増加し始まります。
=>売り指は、極端には増加しません。
②大口はこれを察知して、売りを入れ始めます。=>大小のふるい落としを実行し始めます。
③スイングトレーダは「あれ?。置いた指値までは上がらないかな?」と考え始めます。
=>「あれ?。もしかして大きく下がるかも」と不安になり考えを変え始めます。
④利確狙いだったスイングトレーダは、均衡価格価格の数テック近くに、指値を移動させ始めます。
=>売り指が、極端には増加し始まります。
⑤均衡価格付近の指値が増大したのを察知した大口は、更に大小のふるい落としを実行し始めたり、損切玉だと判断した場合は買い向かいます。
※大口はスイングトレーダを儲けさせるような買い方は決してしません。
(以上)