証券会社による回転売買被害の経験

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マネー・副業
前回、IFA(金融アドバイザー)やFPの利益相反について書きましたが、IFAではありませんが、私の実家でも似たようなことがありました。

父は株式投資をしていたのですが、その父が早くに亡くなりました。

その後、母がその資産を相続したのですが、当時、口座を持っていた証券会社が最悪でした。

最初の頃は母のことを思いやって、比較的良心的な投資信託を紹介していたようですが、そのうち営業担当が変わり、対応が変わっていきました。

営業担当が変わるごとに実家を訪れては、新たな商品を勧めては購入させる…ということを繰り返していたようでした。

いわゆる「回転売買」という悪質な手数料稼ぎの行為です。

私も実際に勧誘されている場面に出くわしたわけではありませんが、売買状況から予測するに、営業が自分の成績を上げるために一人暮らしの老人のお客の家を訪ねては、これからはこういう商品が儲かりますよ、買い替えましょう、と言葉巧みに勧誘していたと思われます。

母は高齢で金融の知識もありませんから、営業さんがそういうなら…と言われるがままに買い替えを繰り返していたようです。

遠く離れて暮らしている私は、そういう状況になっていることに全く気づきませんでした。

母がそれなりに元気であれば、あまり家計や資産に関することをあれこれ聞くのは憚られたからです。

そのうち、母に認知症の症状が出始めたため、改めて貯蓄や証券などの資産の確認をしていたところ、証券会社に置いていた資産が大幅に減っていることに気付きました。

元々1000万円以上あった資産が、その時点で250万円ほどに減っていたのです。

わずか10年程度で1/4以下に減ってしまっていました。

息子である私がきちんと母の面倒を見なかったことも悪かったのですが、それにしてもこの証券会社の悪質な営業姿勢が許せませんでした。

高齢者の老後生活を支える大切な資産を何だと思っているのか?

結局、彼ら営業は単に自分の営業成績を上げるための道具としか思っていないのです。

…と少し長くなってきたので、次回に続けますが、今、私ができるだけ多くの人がこのような被害に遭わないように少しでも力になれれば、と思い活動しているのは、このような経緯もあるからなのです。


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