前回、実家の母が回転売買の被害に遭った経験を書きました。
今回は被害に気付いたところからの続きです。
証券会社の口座残高が1/4以下になっていることに気づいて、これはすぐに全額解約して口座も閉じないと被害が続いてしまう、ということで早速証券会社に出向きました。
高齢の母の口座ですから、ネットの取引口座も無かったからです。
その証券会社の窓口で解約したい旨を伝えると、当時の営業担当が出てきました。
なぜ急に解約?といった狐につままれたような感じで窓口に出てこられました。
当たり前といえば当たり前かもしれませんが、全く悪びれる様子がありません…
おそらくその営業担当としては、自分の成績を上げるためとは言え、候補になる投資対象の中から良いものを提案した、という考えなのでしょう。
しかし、その中身を確認してみると、南アフリカの通貨ランドなど、とんでもなくリスクが高い通貨、商品ばかり買わせているのです。
70代も後半に差し掛かっている高齢者の母に対して提案するのに適切な投資対象とはとても思えませんし、母自身もそのことを全く理解できていませんでした。
母のような高齢者に適切でないということがわからない営業だとすると、勉強不足も良いところです。
もう全く信頼がおけない営業、そして証券会社だということでバッサリと解約をし、結果として概ね10年で資産は1/4となってしまいました。
母には最低限生活していけるだけの年金があったからよかったですが、そうでなかったらどうなっていたか…考えると本当に恐ろしいですし、腹立たしい思いです。
今は金融庁の指導もあり、同じような被害は少なくなったと思われますし、ほとんどの証券会社、営業さんは良心的で、このような悪質な手数料稼ぎ行為はされていないと思います。
ですが、実際問題として日本中で同じ被害に遭っている方が多くいらっしゃるのではないかと思います。
もうこれ以上、このような被害を受ける方を無くしたい、そんな思いでFP相談業務を提案しています。
ぜひご相談ください。