「イケボ」の秘密は、マイクにあり

「イケボ」の秘密は、マイクにあり

記事
コラム
電話鑑定をしていると、ごく稀に購入者の方から

「素敵な声(イケボ)ですね」

と、言っていただくことがあります。

もちろん、素直に嬉しい言葉です。

でも実は、自分では
あまり自分の声が好きではありません。

録音した自分の声を聞くたびに、

「こんな声なんだ……」

と思ってしまうタイプです。

そんな私だからこそ、
もともと動画撮影やオンラインミーティングでも、
少しでも「良い声」にしたくて、
マイクにはそれなりにこだわってきました。

そして、ココナラの電話サービスを始めてから、
そのこだわりは一段と強くなりました。

「聞きやすい声だから、話しやすい」

購入者の方に、少しでも聞き取りやすく、
少しでも心地よく話していただきたい。

そのために、いろいろなマイクを試してきました。

今回は、その記録を自分の備忘録を兼ねてまとめてみます。

AirPods Pro 3(ワイヤレスイヤホン)


電話サービスを始めた頃、
手元にあったのがAirPods Pro 3でした。

タロットやオラクルカードを扱いながら話すので、
両手がふさがっていても使えるのは助かります。

普段使いとしても非常に便利ですし、
音楽を聴いたり、
オンライン会議をするには十分な性能です。

ただ、電話サービスで長時間使ってみると、
ちょっとだけ問題がありました。

理由は、Bluetooth規格による音声品質です。

Bluetoothのマイクで拾われた音声は、
圧縮された情報で相手に送信されます。

日常的な会話では問題にならないのですが、
長時間、声だけで安心感を届けるには、
音の厚みや自然さに限界があることを実感しました。

「聞こえる」ことと、
「心地よく聞こえる」ことは、
少し違うのだと思います。

DJI Mic Mini 2(無線マイク)


次に導入したのが、DJI Mic Mini 2です。

無線接続ですが、
Bluetoothとは異なる規格のため、
音質そのものは非常によく、
小型で使いやすいマイク。

ところが、実際に電話サービスで使うと、
別の問題が見えてきました。

ほんのわずかですが、
遅延が発生するのです。

テレビの生中継で見かける、
現場リポーターとスタジオの会話が噛み合わない感じ、
と言えばお分かりいただけるだろうか。

日常会話なら気にならない程度ですが、
相手の話にすぐ反応したい電話サービスでは、
このわずかな遅れが意外と気になります。

AT4040(コンデンサーマイク)

無線接続のメリットは理解しつつも、
会話がスムーズにできないのは
電話サービスとして根本的な課題。

というわけで、今度は有線接続のマイクを導入。

音楽が趣味ということもあって、
以前からコンデンサーマイクを所有していました。

音楽スタジオでも使われるようなマイクで、
「声を録る」という点では、
非常に優秀だと思っています。

ただ、その性能の高さゆえの弱点があります。

自宅で使うには、感度が高すぎるのです。

エアコンの音。
カードをシャッフルする音。
椅子が動く音。

そういった環境音から、ちょっとした息遣いまで、
しっかり拾ってしまいます。

録音なら編集可能ですが、
電話サービスではそうはいきません。

音質だけを追求すれば最高クラス。

しかし、リアルタイムの会話では、
少し扱いが難しいマイクでした。

Shure MV7+(有線ダイナミックマイク)


そして、その次に導入した有線マイクが、
Shure MV7+です。

現時点では、これをメインに使っています。

音質は十分に高く、
人の声を自然に届けてくれます。
なんなら、アプリで声のトーンを変えることも可能です。

さらに、
環境音の除去機能も優秀で、
声だけを抽出して相手に届けてくれます。

そして、有線接続なので、
無線特有の遅延もありません。

音質、ノイズ耐性、遅延の少なさ。

私が電話サービスに求める条件を、
現時点で最もバランスよく満たしてくれたのが、
Shure MV7+でした。

もちろん、
これが絶対の正解というわけではありません。

でも、今の私の環境では、
安心して購入者の方とお話しできる
マイクになっています。

まだ試していないもの

最近、少し気になっているのが、
皮膚伝導マイクです。

空気の振動ではなく、
身体の振動を利用して声を拾う仕組みなので、
周囲の騒音に非常に強いと言われています。

主に、工事現場やコールセンターで使われているそうですが、
そこまでの環境音に悩んでいるわけでもないので、
私にとってはオーバースペックかもしれません。

とりあえず、情報収集を進めながら、
どこかのタイミングで試してみたいと思っています。

まとめ

「イケボ」は、作ることができる。

もちろん、
声質そのものは生まれ持った部分もあります。

でも、
聞きやすい声は、
機材や環境によって変えることができます。

だから私は、
「イケボですね」と言われるたびに、
「ありがとうございます(でも、それはマイクのおかげかもしれません)。」
そんな気持ちになります。

同じ内容であれば、
音声が聞こえやすいほうが
購入者様にとって満足度が高いはずです。

だからこそ、
私はカードや鑑定へのこだわりはもちろんのこと、
声をどう届けるかということにも、
こだわってきました。

声そのものは、
簡単には変えられません。

でも、
どう届けるかは選ぶことができます。

これからも、
購入者の方に少しでも安心して
お話しいただけますように。

そのための道具選びには、
こだわっていきたいと思っています。
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