1992
むかしむかしある所に田舎者の絵描きがおりました、
絵描きには、勝手に師匠と仰ぐ空間デザイナーがおりました、
どこに行くにもへばりついて、デザインを盗もうとやっきになっておりました。
ある日の事、
師匠は仕事のない絵描きに「ぶてっく」という洋服屋さんの外人のような名前の日本人(ハウスマヌカンさん)からの依頼でとサイン看板の仕事を取ってきてくれました。
イメージは~、
油絵のような~、大理石のような~、風を感じるような~~~!
それでもって、ちょっと他では見たことがないような~アートスチックな、
絵を描いて~ という依頼でした。
『あ~ん イメージが抽象的すぎ~~~~~!』
どうしよう~!!
と、思いついたのが!風をモチーフにした油絵風パターンの壁紙!
見た目は壁紙!!
マヌカンさんは・・・
何これ? みたいな、、、
明らかに失敗でしょ! みたいな、、、いやそうな様子でした。
でも・・・
チップを描きだしたとたん 二ヤ~ 笑顔に!
それは・・・
壁紙の柄がちぎれて浮いているような不思議な絵を描いたのでした。
壁紙からちぎれたパターンのチップが抜け出てきている様子を描いた
壁画風のグラフィックパターンの中に浮いたチップを乗せたトリックアート、
いまならフォトショップでちょちょい!の作業でも、
当時では、まだ珍しい、知られていない技法で、
これが、おお受け、
ここからだまし絵(トリックアート)バブルが始まりました。
めでたし めでたし。
R:GALLERY_Mural Paintng Trompe-l’oeil
RL / 画・壁画制作 Trompe-l’oeil
タイトル[Spring breeze]春の風
■ 技 法 / 手書き・エアーブラシ
■ 素 材 / キャンバス
■ 画 材 / リキテックス・パテ
■ サイズ / 2400mm×900mm
■ 制作日 / 1992
※お仕事のご依頼内容が過去の製作物、ブログと近いなど、
ご質問などございましたらお気軽にご相談くださいませ。