1.これ以上、自分では直せないと感じていませんか
何度も読み返し、修正を重ねた職務経歴書。自分では、
もうこれ以上直すところはないと感じている。でも、
実際に応募してみると、書類選考の通過率が思うように上がらない。
そんな状態が続くと、どこに問題があるのか分からないまま、
同じ内容の書類を送り続けてしまいます。
一人で作成を続けている人ほど、
こうした行き詰まりに気づきにくいものです。
2.なぜ一人での作成には限界があるのか
職務経歴書を一人で仕上げようとすると、
どうしても限界が出てきます。
書いた本人にとっては当たり前の内容でも、
初めて読む採用担当者にとっては、
説明が足りていない部分が多くあります。
自分の経験や実績に近すぎるあまり、何が重要な情報で、
何が省略できる情報なのかの判断がつきにくくなるからです。さらに、
一度書き上げてしまうと、その文章に愛着が生まれ、
客観的に見直すことがどんどん難しくなっていきます。
3.先に答えを言います
職務経歴書を一人で完成させようとすること自体に、無理があります。
つまり、自分の目だけでは、書類に潜む分かりにくさに、
気づきようがないんです。
4.第三者に見てもらうときの具体的な進め方
まず、第三者に見てもらう目的を明確にします。
誤字脱字の確認だけでなく、
「初めて読む人が理解できる内容になっているか」
を確認してもらうことが本来の目的です。次に、
見てもらう相手を選びます。友人や家族でも一定の効果はありますが、
採用側の視点を持つ、
転職エージェントやキャリアコーチに見てもらうと、
より実践的な指摘を得られます。そして、
フィードバックをもらう際は、「良い・悪い」だけでなく、
「どこが分かりにくかったか」を具体的に聞くようにします。
抽象的な感想だけでは、次の修正につながりにくいからです。最後に、
指摘された部分を鵜呑みにするのではなく、
なぜそう感じたのかを自分なりに咀嚼した上で、修正に反映させます。
つまり、第三者の視点を借りることは、正解をもらう作業ではなく、
自分では気づけない分かりにくさを発見する作業だということです。
5.採用側から見た「第三者チェック」の本音
元採用担当として言うと、
これまで数え切れないほどの職務経歴書に目を通してきましたが、
書いた本人だけで完結させた書類は、
内容が伝わりにくいものが多いという印象があります。
実績を並べているだけで、
その実績がどう評価されたのかが書かれていない。
専門用語をそのまま使っていて、業界外の人には伝わらない。
こうした問題は、書いた本人にはなかなか見えません。
第三者の目を通すことで、
こうした伝わりにくさが早い段階で修正され、
結果として書類の完成度が大きく変わっていきます。
つまり採用側から見ても、第三者のチェックを経た書類は、
内容の伝わり方に明確な違いが出ているということです。
6.事例:視点を変えて通過率が上がったFNさん
FNさんは、これまで一人で職務経歴書を作成し、
何度も見直しを重ねながら応募を続けていましたが、
書類選考の通過率はなかなか上がりませんでした。
思い切ってキャリアコーチに見てもらったところ、
実績を数字で表現できる部分が、
これまで文章だけで説明されていたことを指摘されます。
指摘を踏まえて数字を盛り込む形に修正したところ、
以降の応募では書類選考の通過率が目に見えて上がりました。
FNさんは「自分では分かりやすく書けているつもりだったが、
視点が違うだけでここまで変わるとは思わなかった」
と振り返っています。
7.依頼するときの補足知識
第三者に見てもらうタイミングは、書き上げた直後よりも、
一度時間を置いてから依頼する方が効果的です。
書いた直後は自分の中で文章が新鮮な状態のため、
他者からの指摘を素直に受け止めにくいことがあります。また、
複数の相手に見てもらう場合は、
それぞれの立場によって指摘のポイントが
変わることも理解しておくとよいでしょう。
友人や家族は読みやすさの面で、
転職エージェントは業界内での評価のされ方の面で、
キャリアコーチは経験の言語化の面で、
それぞれ異なる視点を持っています。一人にすべてを頼るのではなく、
目的に応じて相談先を使い分けることで、
より多角的な改善につながります。第三者からの指摘を受けることに、
抵抗を感じる人も少なくありません。しかし、
それは書類の完成度を上げるための建設的な作業であり、
自分自身が否定されているわけではないと捉え直すことが大切です。
8.まとめ
職務経歴書は、自分一人の視点だけで完成させるには限界があります。
第三者の目を借りることで、
自分では気づけなかった分かりにくさが見え、
書類の完成度は確実に上がります。
応援しています。