「転職は甘えているだけ」かもしれないと感じてしまう人へ。

「転職は甘えているだけ」かもしれないと感じてしまう人へ。

記事
学び
1.その声、心のどこかで響いていませんか

今の仕事がつらい。辞めたい。そう思う一方で、
「これくらいで音を上げるのは、甘えているだけなんじゃないか」
という声が、心のどこかで響いていませんか。
周りはもっと大変な環境で頑張っている。
自分より苦労している人はたくさんいる。そう考えるほど、
つらさを訴えること自体が、わがままに思えてくる。
そんな自責の感情を抱えたまま、
一人で我慢を続けている人は少なくありません。

2.なぜ「甘え」という言葉が離れないのか


「甘え」という言葉が頭から離れない背景には、
他者との比較のクセが深く関わっています。
SNSやニュースで目にする、もっと厳しい環境で働く人の話。
あるいは、身近な人から言われた「今どき恵まれている方だ」
という一言。こうした情報や言葉に触れるたびに、
自分のつらさを正当なものとして扱えなくなっていきます。
つらさには本来、他人と比べる必要のない、
その人固有の重さがあります。それにもかかわらず、
比較によって自分の感情を評価してしまうことが、
自責感を強めている大きな原因です。

3.先に答えを言います


甘えているかどうかを、自分一人で判定する必要はありません。
つまり、その問いに答えを出すこと自体が、
あまり意味を持たないんです。

4.自責感と向き合うための考え方


まず、「甘えかどうか」という問いを、いったん脇に置いてみます。
答えの出ない問いに向き合い続けるより、
今の状況で何がつらいのかを、
具体的に書き出してみる方が建設的です。次に、そのつらさが、
誰かと比べなくても存在する、自分自身の感覚であることを認めます。
他人がもっと大変かどうかは、今の自分のつらさとは、
本来別の話です。そして、周囲の誰か一人にでも、
今の状況を話してみることをおすすめします。話すこと自体が、
自分の感覚を確かめる作業になります。もし「甘えだ」
と言われたとしても、
その言葉が今の自分の状況をすべて理解した上でのものとは限らないと、
一歩引いて捉えてみます。つまり、
甘えかどうかを問い続けるのではなく、
今のつらさをそのまま扱うことが、
自分を追い詰めない考え方になります。

5.採用側から見た「甘え」の本音


元採用担当として言うと、面接で転職理由を伺う中で、
「甘えかもしれませんが」と前置きしながら理由を話す方に、
これまで何度も出会ってきました。ただ、話の内容を聞くと、
決して甘えとは言えない、長期間にわたる負担や、
環境的な要因が背景にあることがほとんどです。むしろ、
限界まで我慢を重ねた末に、ようやく言葉にできた、
というケースの方が多い印象です。企業側も、
つらさを言語化できずに突然辞められてしまうことの方を、
よほど懸念しています。つまり採用側から見ると、
自分のつらさを自覚し、言葉にできること自体が、
むしろ健全なサインだということです。

6.事例:限界まで我慢していたFMさん


FMさんは、職場の人間関係に悩みながらも、
「これくらいで辞めたいと思うのは甘えだ」と自分に言い聞かせ、
半年以上つらい状況を我慢し続けていました。ある日、
体調を崩したことをきっかけに、
初めてキャリア相談で状況を話したところ、
「それはもう限界まで頑張った結果だと思う」
という言葉をかけられます。その一言で、
自分が甘えていたのではなく、我慢の限界まで踏ん張っていたのだと、
初めて気づくことができました。
FMさんは「甘えかどうかを考える前に、
もっと早く誰かに話せばよかった」と振り返っています。

7.自責感が強いときの補足知識


「甘え」という言葉は、多くの場合、自分自身に向けてだけでなく、
周囲から投げかけられることもあります。
もし誰かにそう言われたとしても、
その言葉をそのまま自分への評価として受け取る必要はありません。
相手は、
今の自分が置かれている状況のすべてを知っているわけではないからです。
また、自責感が強いときほど、つらさの原因を「自分の弱さ」
に結びつけて考えがちです。しかし、環境や関係性など、
自分の努力だけではどうにもならない要因が絡んでいることも少なくありません。
原因を単純化しすぎず、
状況全体を見渡してみる視点を持つことも大切です。
もし身近に相談できる相手がいない場合は、
キャリアコーチや専門家など、
利害関係のない第三者に話してみるのも一つの方法です。
客観的な立場から話を聞いてもらうことで、「甘えかどうか」
という自問自答から離れ、状況そのものに向き合いやすくなります。

8.まとめ


甘えているかどうかを、自分一人で決めつける必要はありません。
今のつらさをそのまま認め、誰かに話してみることが、
自分を追い詰めないための第一歩になります。

応援しています。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す