未経験転職の書類 経験がないときに書けること・書くべきこと

未経験転職の書類 経験がないときに書けること・書くべきこと

記事
学び
1.「書くことが何もない」と思ったら


未経験の職種に応募しようとして、
職務経歴書を前に手が止まる。

「これまでの経験は、
応募先とは全く関係ない」

「実務経験がないのだから、
書けることなんて何もないのでは」

そんな気持ちになって、
真っ白な画面を前に、
何時間も固まってしまう。

うーーーん、それは、
あなたに書けることがないのではなく、

「未経験=書けることがない」
という思い込みがあるだけです。

この記事では、
未経験転職の書類で、
経験がないときに何を書けばいいか、
具体的にお伝えします。


2.なぜ「書けることがない」と感じてしまうのか



先に答えを言います。

「書けることがない」と感じるのは、
書類に書く内容を
「その職種の実務経験」だけに
限定して探しているからです。

未経験の職種を前にすると、
つい「その仕事で
やってきたこと」だけを
探そうとしてしまいます。

当然、実務経験がないのですから、
何も見つからないのは当たり前です。

しかし採用担当者が
本当に知りたいのは、
「その職種の経験があるか」ではなく、

「その職種で通用する
力を持っているか」です。

視点を変えるだけで、
書けることは大きく増えます。


3.未経験書類の本質は「移植可能な力」を示すこと



未経験転職の書類作りで
一番大事な考え方は、

「転用できる力を探す」
ということです。

専門用語では
ポータブルスキルと呼ばれます。

業種や職種が変わっても、
そのまま持ち運べる力のことです。

例えば、
「顧客の要望を丁寧にヒアリングする力」
「複数の業務を並行して
段取りよく進める力」
「数字をもとに
状況を説明する力」

これらは、
特定の職種の経験ではなく、
どんな仕事にも
共通して活きる力です。

未経験転職の書類は、

「その仕事をやったことがある」
ことを証明する書類ではなく、

「その仕事でも通用する力を
すでに持っている」
ことを示す書類だと
捉え直してください。


4.書けることを見つける具体的な手順



ここから、
実際に手を動かして、
書ける内容を
見つける手順を紹介します。

手順1:
これまでの業務を
「動詞」で書き出す

職種名ではなく、
「何をしていたか」を
動詞で書き出します。

「営業をしていた」ではなく、
「顧客の課題を聞き取り、
提案資料を作成し、
価格交渉をしていた」
というように、
具体的な行動に分解します。

手順2:
応募先の求人票から
「求められる行動」を
抜き出す

求人票に書かれている
業務内容の中から、

「ヒアリング」
「資料作成」
「調整」
「進捗管理」

といった、
行動を表す言葉を
すべて抜き出します。

手順3:
自分の行動と
求人の行動を照らし合わせる

手順1と手順2を並べて、
重なる行動がないか
確認します。

職種は違っても、
「行動」が重なっていれば、
それは書ける内容です。

手順4:
数字やエピソードを添える

重なった行動について、

「どれくらいの規模で」
「どんな成果につながったか」

を具体的に添えることで、
説得力のある文章になります。


5.採用担当者から見た「未経験者の書類」の話



ここで採用する側の
本音を話します。

未経験の応募者が
思っていること:

「実務経験がないと、
書類選考の時点で
落とされるのではないか」

採用担当者が
実際に見ていること:

未経験者の採用において、
最初から実務経験を
求めているわけではありません。

*元採用担当として言うと、
未経験者の書類で
見ていたのは、

「入社後、
何を学べば戦力になるか」
がイメージできるかどうかです。

具体的な行動や
数字が書かれている書類は、

「この人はこういう場面で
こういう動きができる人だ」
と、入社後の姿を
想像しやすくなります。

反対に、
「未経験ですが頑張ります」
という意欲だけの書類は、

入社後の姿が
まったく想像できず、
判断材料に乏しいものになります。


6.行動を書けた人・経験だけを探した人の話



二人のクライアントの
話を比べます。

BZさん(20代後半・女性・
販売職から人事職へ)は、

最初、
「人事の経験がないので、
書けることがない」
と悩んでいました。

一緒に行動を
書き出していく中で、

「新人スタッフの
教育を任されていたこと」
「スタッフの相談に
乗っていたこと」が、

人事の求人で求められる
「育成・労務相談対応」
と重なることに
気づきました。

その部分を具体的な
数字とともに書類に反映し、
未経験ながら
書類選考を通過しました。

一方、CAさん(30代前半・男性・
製造職から企画職へ)は、

「企画の経験がないから」と、
実務経験の欄を
ほとんど空欄のまま
提出していました。

「未経験ですが、
やる気はあります」
という言葉だけが並び、

書類からは
入社後にどう
活躍できるかが
まったく伝わらず、

書類選考の段階で
見送りとなってしまいました。

同じ未経験からの挑戦でも、
行動に分解して書けた人と、
経験の有無だけで
判断してしまった人とでは、

書類選考の結果が
大きく変わることがあります。


7.どうしても重なる行動が見つからないとき



行動を書き出しても、
求人の内容と
うまく重ならないと
感じることもあります。

そのときは、
視点をもう一段階
抽象化してみてください。

「営業として
新規顧客を開拓していた」
という経験は、

そのままでは
企画職と重ならなくても、

「ゼロから関係を築く力」
「相手の反応を見ながら
アプローチを変える力」

まで抽象化すると、
多くの職種に
応用できるようになります。

具体的すぎて重ならないときは、
一段階抽象度を上げて
考えてみることが有効です。


8.まとめ:未経験でも、書けることは必ずある



今日お伝えしたことを
まとめます。

書けないと感じるのは
実務経験だけを
探しているから

未経験書類の本質は
転用できる力を示すこと

見つける手順は
行動を動詞で書き出す→
求人の行動と照らし合わせる→
数字やエピソードを添える

採用担当者が見ているのは
入社後の活躍が
イメージできるかどうか

重ならないときは
一段階抽象化して考える

未経験だからといって、
書類が真っ白になる
必要はありません。

これまでの経験の中に、
必ず転用できる行動が
眠っています。

まずは、
今までの業務を
一つずつ動詞に
分解することから
始めてみてください。

応援しています。


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