こんにちは、ueno_designです。
同人誌の「奥付」。そう、本の最後に必ずある、こんなページ。
本文を書き終えて、表紙も用意して、いざ印刷……!と思ったときに、印刷会社から「奥付を用意してね」と言われます。
そんなことを急に言われても、と思うかもしれませんが、奥付はとっても大事なページなのです。
「奥付」って、なに?
そもそも奥付(おくづけ)とは、発行責任者の所在を明確にするためのもの。この本を発行したのは私ですよ、という事実を示すためのページです。
例えば一目惚れして購入した本に落丁があり、読めなくなっていたら困りますよね。そんなとき、どこに問い合わせたらいいのでしょうか。
商業本であれば購入書店に聞いてみたり、出版社に連絡をしたりといった方法があります。同人誌なら作者の方のSNSを辿れますし、個人通販から購入していた場合はコンタクトを取れるかもしれませんね。しかし同人即売会などで初めて購入し、作者の連絡先が分からない状態であれば交換する術が見当たりません。もしかしたらSNSも、サイト運営もやっていないかも……。
そんなときのお問合せ先の役割を果たすのが「奥付」です!
読者のために、万が一不備があった際でもきちんと対応のできる場所を作ってあげましょう。奥付がない場合、印刷所が受付をしてくれない場合もあります。
なにを書けばいいの?
絶対に必要になるのは、この6つ。
・本のタイトル
・発行日
・著者名
・発行者名
・印刷会社
・連絡先
・本のタイトル
これは奥付を書く段階では決まっているとかと思います。そのまま書きましょう。
「表紙に書いてあるからいいのでは?」と思うかもしれませんが、表紙のデザインによっては読みづらいことも。凝ったロゴや、日本語以外の表記をしているならなおさらです。正式名称を読みやすいフォントで示しておきます。
・発行日
本を発行した日のこと。言わば、この本が世に出る誕生日です。
イベント参加などをする場合はその日付にするのがベターですが、とくに規定はありません。とくにイベント参加予定がない場合は、印刷日(入稿日)などでも大丈夫です。
もしも盗作やトレースなど、著作権侵害のトラブルに巻き込まれてしまった場合でも、自分が先に発行していたことの証明となる重要な要素。このような事態は起きないに越したことはありませんが、万が一に自分の身を守るためにも記載しましょう。
・著者名
作者のお名前です。ペンネームで問題ありませんので、自分が作ったという証明を残しておきましょう。
・発行者名
商業作品の場合は出版社にあたる部分。つまり「サークル名」を書けばOKです。自分1人のサークルであれば上記の著者名だけとし、ここは省略しても構いません。
合同誌など複数人で発行する場合は、合同サークル名や代表の著者名を記載しましょう。
・印刷会社
もしも外部の印刷所にお願いをするのであれば、必ず記載しましょう。
印刷会社のガイドラインを探すと、「この表記で奥付に掲載してね」という指示があるはずです。例えば……
・株式会社グラフィック
・しまや出版
・株式会社栄光/栄光/(株)栄光/eikou
などです。栄光さんのように「この中の表記であれば問題ないよ」といくつか例を提示してくださる会社さんもあります。
注意したいのが、似たような名前の会社さんが他にもある場合。「株式会社グラフィック」は問題ありませんが、「グラフィック株式会社」「グラフィック社」などは別の会社さんになってしまうのでご注意ください。もしも印刷会社のサイト内に表記が見つからない場合は、正式な社名を入力すれば間違いありません。
また表紙と本文を別の会社で印刷した場合、それぞれを併記します。再印刷などで印刷会社が変わった場合も、それにあわせて社名を変更しましょう。
コピー本の場合は書かなくても問題ありません。書いた方が奥付として締まる感じもあるので、サークル名を記載してもいいですね。
・連絡先
いざお問合せとなったとき、最も大切な問い合わせ先です。メールアドレスやホームページのURLなどを記載します。もしも持っていない場合は、Gmailなどで専用のメールアドレスを作ることをおすすめします。
間違えやすいのは、SNSやpixivのIDだけを記載してしまうこと。これらは正式な連絡先と見なされません。メールアドレス、またはホームページのURLのどちらかは必ず入れておきましょう。これらとSNSを併記するのはOKです。
画像には他にもいろいろ書いてあったけど……
奥付も作者の想いを載せた、本が形作られる大切なページのひとつ。それ以上の情報を載せることも可能ですし、載せた方がよい場合もあります。いくつか例を紹介します。
・版/刷
「初版」や「二版 第1刷」などと記載されている本を見たことがあるかもしれません。その本が何回発行されたか、を示すものです。画像では
2023年 X月X日 初版発行
となっている箇所ですが、実は
2023年 X月X日 発行
だけで全然OK。(でもなんだか、初版発行の方がカッコいい気がしませんか?)
さて、最初に発行された本が「初版」であることは確かなのですが、版だの刷だのよく分からないですよね。
版は元々「版画」のこと。木製版画を、小学生の頃に彫刻刀やナイフで削ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。あれが版です。厳密に言えば入稿データで、入稿データ本文(=版画を削った中身)が変わるたびに初版、二版、三版……となっていきます。
刷は何度目の印刷かを指すもので、同じ入稿データ(=版)のままもう一度印刷をお願いするたびに更新されます。初版のデータをそのままに重版してしまえば、初版 第2刷、第3刷……となります。
同人誌では厳密にやらなくてもOKです。初版発行日のみ記載されていれば問題ありませんし、もし更新をする場合はそのまま第二版、第三版としてしまう方が多いように思います。
・コピーライト
Copyright〜、という表記です。著作権があることを示す箇所になります。
そもそも奥付が著作権の所在を明確にする箇所でもあり、必ずしも記載する必要はありません。無くても本の著作権は守られていますので、安心してくださいね。
コピーライトの表記については少し長くなってしまうので、この場では割愛させていただきます。もしも興味がある方は、ぜひ調べてみてください。
・注意事項
本の内容や扱いでトラブルがあっては困りますよね。とくに二次創作作品では、扱いに注意を要する場面も。免責に近い意味合いも持ちますので、必要だと思うことがあれば記載しておきましょう。
・関係者名
もしも表紙・挿絵のイラストや、ロゴデザインを他者に依頼した場合は記載しておくのがベターです。著者名と同じく、ペンネームでも問題ありません。もしもSNSなどがあれば、本人様に確認の上で併記しておくと喜ばれることでしょう。
ueno_designに本文DTPをご依頼いただいた場合はとくに記載の必要はありませんが、もしも記載許可をいただけるのであれば大変嬉しく思います。
・感想フォーム
思いがけず読者の方から感想を頂く場面も。積極的に感想は送りたい!というタイプの読者も多くいらっしゃるので、SNSアカウントやお題箱・マシュマロなどの匿名フォームを記載してみてもいいかもしれません。QRコードなどで掲載しておくとアクセスがしやすいです。
・あとがき/ひとこと
ページ数の関係で、本文にあとがきがない場合も。作者紹介や本の制作秘話などを少し入れてみてはいかがでしょうか。ちょっとした遊び心も、自分で作る同人誌ならではの楽しみになります。
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それでは、素敵な同人ライフを!