ラブポチ信託によるペット保護

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法律・税務・士業全般
こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

ラブポチ信託は、認定NPO法人ピーサポネットが開発した仕組みです。現在のところ、日本で唯一の優れた仕組みです。

以前のブログでラブポチ信託について取り上げたことがありますが、再度分かりやすく説明させていただきます。

ラブポチ信託の原則的な仕組みは、信託会社が受託者(死亡保険金を託される者)となり、認定NPO法人ピーサポネットが受益者(受託者から死亡保険金を与えられる者)となります。

信託会社が受託者となるため、個人が受託者になる場合とは異なり、信託財産が不正使用される心配がありません。

さらに、ピーサポネットは認定NPO法人ですので、受益者による不正使用の心配もなく、信託財産は確実にペットのために使われることになります。

ペット信託の場合は、受託者・受益者ともに原則として個人がなるため、「信託した財産がキチンとペットのために使われるだろうか」という不安は払拭し切れないものがあります。

しかし、ラブポチ信託ならその心配は無用のものとなります。

ラブポチ信託の仕組みは次のようなものです。

① まず、飼主が生命保険会社との間でペットのために生命保険に加入します。例えばペットが犬1頭の場合、死亡保険金が500万円の生命保険に加入します。生命保険の受取人(受託者)は信託会社になります。
② 飼主が亡くなった場合、信託会社が受け取った死亡保険金は、受益者であるピーサポネットに一括で送金されます。
③ ピーサポネットは、飼主死亡の連絡を受けてペットを引き取り、ピーサポネットが提携している優良動物保護施設(令和5年4月現在、全国で15カ所)にペットの飼育を委託します。
④ ペットの飼育費用や治療費等は、ペットが天寿をまっとうするまで、ピーサポネットからその優良動物保護施設に対して給付されます。

以上がラブポチ信託の仕組みです。

ラブポチ信託が登場するまで、ペットのための生命保険という仕組みは存在しませんでした。自身の身に何か起こったときのペットのことを心配しておられる飼主様にとって、ラブポチ信託は福音といえる仕組みです。

なお、私は【一般社団法人日本ペットトラスト協会】の「ペット相続士」として登録されていますので、近畿圏にお住まいの飼主様の場合には、ラブポチ信託の契約に関与させていただくことがあります。


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