楽天の商品画像を作るとき、デザイナーさんに依頼することはとても大事です。
私自身も画像作成をデザイナーに外注し、楽天で商品を販売している中で、商品画像の重要性はかなり感じています。
ただ、ここで気をつけたいのが「デザイナーに依頼すれば売れる画像になる」と思ってしまうことです。
これ、けっこう危ないです。
デザイナーさんは、きれいな画像を作るプロです。
でも、楽天でその商品を誰に売るのか、競合と何が違うのか、どの不安を先に消すべきなのかまで、全部自動で分かるわけではありません。
「売れる感じでお願いします」と丸投げしてしまうと、見た目はきれいだけど売上につながりにくい画像になることがあります。
むしろ、販売者側が渡すべき情報を渡せていないことが多いです。
今日は、デザイナーに丸投げした商品画像が売れにくくなる理由を5つに分けて書いてみます。
1. 誰に売る商品なのかが決まっていない
まず一番大きいのは、誰に売る商品なのかが決まっていないことです。
商品画像を作る前に、「この商品は誰に向けて売るのか」を決めておかないと、画像の方向性がぼやけます。
たとえば、同じ収納用品でも、一人暮らし向けなのか、子育て家庭向けなのかで見せ方は変わります。同じスポーツ用品でも、子どもの練習用なのか、本格的なトレーニング用なのかで訴求は変わります。ここが決まっていないままデザイナーさんに依頼すると、どうしても「無難できれいな画像」になりやすいです。
でも楽天では、競合商品がたくさん並んでいます。
お客様に「これは自分のための商品だ」と思ってもらえないと、なかなか選ばれません。
デザイナーさんに伝えるべきなのは、商品のスペックだけではありません。どんな人が買うのか。その人は何に悩み、買った後にどうなりたいのか。
AIを使うなら、商品情報をもとに、「この商品の購入者になりそうな人を5パターン出して。それぞれの悩みと購入理由も整理して」と聞いてみると、ターゲット整理のたたき台になります。
最終的に誰を狙うかは販売者が決めますが、最初の整理には使いやすいです。
2. 何をどの順番で伝えるかが決まっていない
2つ目は、画像の順番が決まっていないことです。
楽天の商品画像は、1枚1枚がバラバラに存在しているわけではありません。
1枚目でクリックしてもらい、2枚目以降で魅力や使い方を伝え、中盤以降で不安を消す。こういう流れが必要です。
でも、販売者側がこの流れを決めずに依頼すると、デザイナーさんは見た目のバランスを中心に作ることになります。結果として、1枚1枚はきれいでも、ページ全体の流れが弱くなることがあります。
お客様は、商品ページを上から順番に見ていきます。最初に興味を持ち、次に理解し、最後に不安を消して購入します。
この順番を考えずに画像を作ると、伝えたい情報が後ろに行きすぎたり、重要な不安解消が抜けたりします。
特に楽天では、スマホで見られることが多いです。だからこそ、デザイナーさんに依頼する前に、「何枚目に何を伝えるか」を整理しておく必要があります。
AIを使うなら、「この商品の画像10枚構成を作って。各画像の目的、入れる内容、想定キャッチコピーを表にして」と聞くと、画像順のたたき台が作れます。
そこから、自分の商品や競合状況に合わせて修正していくと考えやすいです。
3. 競合との差別化ポイントが曖昧
3つ目は、競合との差別化ポイントが曖昧なことです。
楽天では、ほとんどの商品が比較されます。
お客様は、1つの商品だけを見て購入を決めるわけではありません。価格、画像、レビュー、送料、納期など、いろいろな要素を見ながら比較しています。
「競合は安さを押している」「サイズ感の説明が弱い」「レビューでは不満が多い」「自社商品はセット内容で差別化できる」こういう情報は、販売者側が整理して渡す必要があります。
競合が伝えていない不安を消す。競合より使い方を分かりやすく見せる。競合が弱いレビューの不満に先回りする。
こういうことが、商品ページ上の差別化になります。
AIを使うなら、競合ページやレビューをもとに、「競合商品と比べて、この商品画像で差別化できるポイントを5つ出して」と聞いてみるのも良いです。
AIの答えをそのまま使うのではなく、差別化の切り口を広げるために使うイメージです。
4. 購入前の不安を消す情報が入っていない
4つ目は、購入前の不安を消す情報が入っていないことです。
商品画像を作るとき、どうしても魅力を伝える画像が中心になりがちです。
もちろん魅力は大事です。
でも、お客様は魅力だけで買っているわけではありません。サイズは合うのか。素材は安っぽくないか。いつ届くのか。返品や交換はできるのか。自分の用途に合っているのか。こういう不安が残ると、購入前に止まります。
見た目がきれいな商品画像でも、不安に答えていないと売れにくいです。
たとえば、サイズ比較画像がない、使用シーンがない、セット内容が分かりにくい、保証や初期不良対応が見えない。こういう状態だと、お客様は安心して買いにくいです。
だからこそ、依頼前に「この商品を買う前に、お客様は何を不安に思うか」を整理しておく必要があります。
AIを使うなら、「この商品を買う前にお客様が不安に思いそうなことを10個出して。それぞれを画像で解消するなら、どんな内容にすべきか提案して」と聞くと、かなり具体的なチェックリストになります。
5. デザイナー向けの指示が抽象的すぎる
5つ目は、デザイナー向けの指示が抽象的すぎることです。
「おしゃれにしてください」「売れる感じでお願いします」「競合っぽく作ってください」こういう依頼だけだと、完成後にズレが起きやすいです。
デザイナーさんは頑張って作ってくれていても、販売者の頭の中にある意図が伝わっていなければ、期待通りにはなりません。
大事なのは、画像ごとの目的を伝えることです。
1枚目はクリックを取る画像。2枚目は商品の強み。3枚目は使用シーン。4枚目はサイズ感。5枚目は購入前の不安を消す画像。
このように、画像ごとの役割が決まっていると、デザイナーさんも作りやすくなります。
さらに、入れたい文言、避けたい表現、参考にしたい雰囲気、競合との差別化ポイントまで伝えられると、ズレはかなり減ります。
デザイナーさんの力を活かすために、販売者側が「設計図」を渡すという感覚です。
AIを使うなら、「この画像構成をもとに、デザイナー向けの制作指示書を作って。各画像の目的、入れる文言、構図、注意点を整理して」と依頼すると、たたき台が作れます。
丸投げではなく、設計してから依頼する
でもその前に、誰に売るのか、何を伝えるのか、どの順番で見せるのかが必要です。
ここが決まっていないまま依頼すると、デザイナーさんの力を活かしきれません。
逆に、販売者側が設計を整理してから依頼できると、デザイナーさんはかなり動きやすくなります。
目的、ターゲット、競合との差、画像ごとの役割が分かるだけで、完成する画像の精度は変わります。
AIも、この設計段階ではかなり使えます。ターゲット整理、競合分析、不安の洗い出し、画像構成、デザイナー指示書は、AIにたたき台を作らせてから修正するのが相性良いと思います。
AIに丸投げするのではなく、デザイナーに丸投げする前の整理にAIを使う。
この使い方がかなり現実的です。
まとめ
デザイナーに丸投げした商品画像が売れにくい理由は、デザインの問題だけではありません。
販売者側の設計が足りていないことが多いです。
今回の理由は、この5つです。
1つ目は、誰に売る商品なのかが決まっていないこと。
2つ目は、何をどの順番で伝えるかが決まっていないこと。
3つ目は、競合との差別化ポイントが曖昧なこと。
4つ目は、購入前の不安を消す情報が入っていないこと。5
つ目は、デザイナー向けの指示が抽象的すぎること。
ただし、丸投げではなく、設計してから依頼する。誰に、何を、どの順番で伝えるのか。競合と何が違うのか。どの不安を画像で消すのか。
ここまで整理できると、商品画像はかなり変わります。楽天の商品画像は、売るための設計が大事です。
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