皆さんこんにちは。
8月26日(水)の相場について、昨日の動きから振り返りながら、本日の注目ポイントを整理していきます。
昨日の米国株は上昇しました。
S&P500は24ポイント高、NASDAQは171ポイント高となり、株式市場には比較的落ち着いた買いが入りました。
為替市場では**円安・ドル安**の流れとなっています。
地政学リスク後退で原油・米金利が低下
昨日のマーケットで注目されたのが、地政学リスクの後退です。
中東情勢について、軍事的な緊張から経済制裁を中心とした対応へ移行するとの見方が広がったことで、市場ではリスク警戒感がやや和らぎました。
さらに、ウクライナ情勢についても停戦・戦争終結への期待につながる観測が出ており、マーケット全体としては「最悪のケース」を警戒する動きがやや後退しています。
こうした地政学リスクの後退は原油価格の下落につながり、同時に米国金利も低下しました。
株式市場にとっては比較的追い風となる環境です。
ドル円は159円前半でほとんど動かず
ドル円は現在、159円台前半を中心に推移しています。
昨日も若干上昇したものの、日足で見ればほとんど変化はありません。
今週前半は欧米勢の一部が休暇シーズンということもあり、市場参加者が少なく、方向感の出にくい相場が続いています。
現在のドル円は、
**「材料待ちの状態」**
と考えるのが分かりやすいでしょう。
今週はむしろ週後半に重要イベントが集中しています。
今夜21時30分、米PCEデフレーターに注目
本日最も注目したいのが、21時30分に発表される米国の7月PCEデフレーターです。
PCEデフレーターは、FRBがインフレ動向を見るうえで重視している指標の一つです。
予想よりインフレが強ければ、
「FRBは簡単には金融緩和できない」
という見方から米金利上昇・ドル高につながる可能性があります。
反対に弱い数字となれば、米金利低下・ドル安が進む可能性があります。
ただし現在のドル円は、米国側だけでなく日本の金融政策も大きな材料となっています。
日銀は9月に利上げするのか
今後のドル円を見るうえで非常に重要なのが、日銀の利上げ時期です。
市場では現在、
**早ければ9月、遅ければ10月**
という見方が強まっています。
個人的には、9月に利上げへ動く可能性が比較的高いと考えています。
仮に9月に利上げが実施された場合、次の利上げは12月から2027年1月あたりが候補になってくるでしょう。
ここで重要なのは、単純に政策金利が上がることではありません。
注目すべきは、
**「日銀の利上げペースが速くなるのか」**
という部分です。
これまで半年に1回程度だった利上げが、3〜4か月に1回程度へ加速するのであれば、市場の円金利に対する見方も大きく変わってきます。
利上げ=すぐ円高とは限らない
ただし、日銀が利上げしたからといって、ドル円が一気に下落するとは考えていません。
市場ではすでにある程度の利上げを織り込んでいるためです。
例えば政策金利が1%から1.25%へ上がったとしても、その事実だけではドル円へのインパクトは限定的になる可能性があります。
むしろ市場が見るのは、
「次の利上げはいつなのか」
「最終的にどこまで政策金利を上げるのか」
という部分でしょう。
現在は最終的な政策金利の到達点として2%前後を意識する見方もあります。
ただし、円安が落ち着けば日銀が無理に利上げを急ぐ必要性も低下します。
そのため今後は、
**円安の進行度合いと日銀の利上げペース**
をセットで考える必要があります。
ドル円は当面レンジ相場を想定
短期的には、今夜以降の日米イベントによってドル円が上下する可能性があります。
しかし現時点では、イベント結果だけで大きな中長期トレンドが発生する可能性はそれほど高くないと見ています。
上方向では年初来高値付近となる**164円台後半**。
下方向では**155円付近**。
この大きなレンジをどちらかに抜けるまでは、ドル円は持ち合い相場が続く可能性があります。
つまり、
**「ドル円が動いたから飛び乗る」**
よりも、
**「大きなレンジのどこにいるのかを確認してからトレードする」**
ことが重要です。
今はドル円よりユーロドルに注目
現在のドル円は材料待ちの色が強く、値動きも限定的です。
そのため個人的には、しばらくドル円から少し離れ、ユーロドルを中心にトレードしていきたいと考えています。
ユーロドルは1.16後半を中心に比較的底堅い動きとなっており、ドル円よりも方向性が出ればトレードしやすい場面が増える可能性があります。
今週後半は、
**米PCEデフレーター**
**日銀関係者の発言**
**ジャクソンホール関連イベント**
など、金融政策に関係する材料が続きます。
イベント直後は値動きが荒くなる可能性もあるため、無理に最初の動きを取りにいく必要はありません。
重要なのは、
**「予想すること」より「市場がどう反応したかを見ること」**
です。
大きな材料が控えているときほど、ポジションサイズを抑え、相場が方向性を示してから対応することが大切です。
それでは本日も、焦らず冷静に相場を見ていきましょう。