皆さんこんにちは。
8月25日火曜日、本日も前日の相場を振り返りながら、今後のドル円や為替市場について考えていきたいと思います。
昨日の相場を一言で表すなら、
**「材料は多かったのに、相場は動かなかった」**
という1日でした。
こういう日は一見すると何も起きていないように見えます。
しかし、実際には市場参加者が「今はまだ動くタイミングではない」と判断している可能性があり、非常に重要なサインでもあります。
米国株はまちまち
昨日の米国株は方向感のない展開となりました。
NYダウは約140ドル高。
一方でS&P500は約21ポイント安、NASDAQは約200ポイント安となっています。
ダウは上昇したものの、ハイテク株を中心に売りが入り、主要3指数が同じ方向には動きませんでした。
為替市場では小幅にドル高。
ドル円も159円台前半まで上昇しています。
ただし、大きなトレンドが発生したわけではなく、依然として方向感に乏しい相場が続いています。
イラン問題で米国が圧力を強化
昨日の大きなニュースの一つがイラン情勢です。
米国はイランと取引を行っている国や企業などに対し、制裁を強化する姿勢を示しました。
すでにUAEもイランとの金融・経済取引を停止する動きを見せており、イランを取り巻く環境は徐々に厳しくなっています。
通常であれば、こうした地政学リスクの高まりは原油や金、ドルなどを大きく動かす材料になります。
ところが昨日は、それほど大きな値動きにはつながりませんでした。
ここが非常に興味深いところです。
米国とカナダの貿易摩擦も再燃
さらに、米国とカナダの間でも貿易問題が再び意識されています。
トランプ大統領はカナダから輸入される一部商品への関税を引き上げる方針を示し、カナダ側も報復関税で対抗する姿勢を見せています。
米国とカナダは自動車産業を中心にサプライチェーンが深くつながっています。
そのため、関税引き上げが長期化すれば企業業績だけでなく、インフレにも影響を与える可能性があります。
しかし、この材料に対しても市場は比較的冷静でした。
なぜ材料が出ても相場が動かないのか
個人的に昨日最も気になったのはここです。
地政学リスク。
貿易問題。
米国株の調整。
これだけ材料が出ているにもかかわらず、為替市場も株式市場も大きく動いていません。
考えられる理由の一つが、
**市場参加者が今週後半の重要イベントを待っている**
ということです。
また8月という時期は夏季休暇で市場参加者が少なくなりやすく、いわゆる「夏枯れ相場」になりやすい時期でもあります。
つまり現在の市場は、
「材料がないから動かない」
のではなく、
**「もっと重要な材料を待っているから動かない」**
可能性があります。
今週後半は重要イベントが集中
今週の相場は26日以降が本番になりそうです。
注目したいのは、
・米国のPCEデフレーター
・NVIDIA決算
・日銀副総裁の講演
・FRB議長の講演
などです。
特にPCEデフレーターは、FRBが金融政策を判断する際に重視しているインフレ指標です。
数字次第では米国の利下げ観測が大きく変化する可能性があります。
さらにNVIDIA決算。
現在の米国株市場ではAI・半導体関連株の影響力が非常に大きいため、NVIDIAの決算次第ではNASDAQだけでなく、S&P500全体の流れが変わる可能性があります。
そして日銀、FRB関係者の発言。
ここから9月の日米金融政策を読み解くヒントが出てくるかどうかが重要です。
ドル円は159円台前半
ドル円については、昨日もほとんど動いていません。
小幅に円安・ドル高となり、159円台前半で推移しています。
ここ最近のドル円は非常に難しい相場です。
円は弱い。
しかしドル円を積極的に買い上げる動きも弱い。
この状態が続いています。
ドル円は155円~165円レンジを予想
今後のドル円について、私は一方向に強いトレンドが発生するというよりも、
**155円~165円程度の大きなレンジ相場**
になっていく可能性を考えています。
理由は非常にシンプルです。
まず円には構造的な弱さがあります。
日本の金融・財政政策を考えると、急激な円高が起こり続ける環境とは考えにくい状況です。
そのため155円付近まで円高になれば、ドル円を買いたい投資家も増えてくる可能性があります。
一方で165円方向へ円安が進めば、今度は日本政府による為替介入への警戒が一気に高まります。
さらに日銀が利上げペースを速める可能性もあります。
つまり、
**下値ではドル円が買われやすい。**
しかし、
**上値では政策当局への警戒から売られやすい。**
この両方の力が働くため、155円~165円程度の大きなレンジになりやすいと考えています。
中長期ではドルも円も弱いと予想
私が中長期的に考えているシナリオは、
**ドルも円も弱い**
というものです。
ドル円だけを見ていると、ドルが強いのか円が弱いのか非常に分かりにくくなります。
そのため私は、ドル円だけではなくユーロドルなど他の通貨ペアも必ず確認するようにしています。
現在の環境では、中長期的にはユーロの方が面白いと考えています。
そのため、
**ユーロドルの押し目買い**
は引き続き狙っていきたい戦略の一つです。
相場は一直線には動きません。
しかし、中長期的な大きな資金の流れを考えれば、ドルと円の両方が弱くなる局面ではユーロが相対的に選ばれる可能性があります。
本日は無理にトレードする必要はない
本日25日は、週後半と比較すると大きな材料が少ない1日です。
このような日は無理にトレードする必要はありません。
FXでは、
**「毎日トレードしなければならない」**
と考えてしまう人が非常に多いです。
しかし実際には逆です。
大きなイベント直前。
方向感のないレンジ相場。
市場参加者の少ない時間帯。
こうした場面では、何もしないことも立派なトレード戦略です。
相場が動かない時は、
**「動かないこと自体が情報」**
です。
焦ってポジションを持つよりも、週後半の重要イベントを受けて、ドル・米金利・ドル円がどちらへ動き始めるのか。
それを確認してからでも遅くありません。
まとめ
現在のドル円は159円台前半。
円売り圧力は依然として強いものの、上値では為替介入や日銀の金融政策への警戒があります。
そのため中期的には155円~165円程度のレンジ相場を想定しています。
そして今週最大のポイントは、
**「週後半のイベントで、止まっている相場が動き始めるのか」**
という点です。
相場は動き出してから参加しても遅くありません。
材料が少ない日に無理をせず、本当にチャンスがある時だけ狙う。
これが長く相場で生き残るためには非常に大切です。
今週後半の値動きに注目していきましょう。
それでは本日も頑張っていきましょう。