こんにちは。
10月1日木曜日の相場解説です。
昨日の米国株はまちまちの展開となりました。
S&P500は19ポイント安、NASDAQは63ポイント高。
株式市場そのものには大きな方向感が出なかった一方、為替市場では米ドルの強さが目立つ一日となりました。
特に注目したいのが、米長期金利の上昇です。
米10年債利回りは一時5.3%まで上昇し、2007年6月以来となる高水準に到達しました。
この長期金利上昇を背景として、ドル円も再び上方向への圧力を強めています。
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弱い経済指標でもドルが下がらない
昨日発表された米国の経済指標では、ドル売りにつながっても不思議ではない材料も確認されています。
米8月PCEデフレーターは市場予想を下回り、インフレ圧力の鈍化を意識させる内容となりました。
通常であれば、
「インフレ鈍化」
↓
「FRBの利下げ期待」
↓
「米金利低下」
↓
「ドル安」
という流れが意識されやすくなります。
ところが、今回はそうなりませんでした。
ドル円は一時156円台まで下落したものの、その後、米長期金利が上昇すると157円台半ばまで買い戻されています。
ここが現在の相場を見るうえで非常に重要なポイントです。
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原油価格が下落しても長期金利が下がらない
さらに気になるのが原油市場です。
WTI原油価格は一時96ドル台から88ドル台まで大きく下落しました。
原油価格の下落はインフレ低下につながるため、本来であれば米長期金利を押し下げる材料になりやすいものです。
しかし、
・原油価格が下落しても米金利が下がらない
・弱い米経済指標が出ても米金利が下がらない
・結果としてドルも下がらない
という状態になっています。
現在のドル円を見る場合、単純に経済指標だけを見るのではなく、
**「なぜ米長期金利が下がらないのか」**
という部分を確認する必要があります。
米10年債利回りが高止まりする限り、ドル円にも上昇圧力が残りやすい状況です。
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160円が再び大きな分岐点になる
ドル円は現在、155円から160円程度のレンジを中心に推移しています。
そして今後、最も警戒したい水準が160円前後です。
160円は単なる心理的節目ではありません。
日米通貨当局の対応が強く意識される価格帯だからです。
159円を超えて160円へ接近してくれば、市場参加者の間でも為替介入への警戒感が一気に高まる可能性があります。
そのため、ドル円が上昇したとしても、
158円
↓
159円
↓
160円
と進むにつれて、上昇スピードが鈍くなる展開には注意しておきたいところです。
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過去の為替介入には約2~3カ月の間隔がある
ここで過去の為替介入を振り返ってみます。
今年はゴールデンウィーク中の4月30日に最初の介入が行われ、その後7月31日に再び介入が実施されました。
その間隔は約3カ月です。
2022年、2024年の介入局面を見ても、短期間に連続して介入するだけではなく、ある程度期間を空けて再び市場へ入るケースが確認されています。
そのため、10月末から11月にかけては、再び市場の介入警戒感が強くなる可能性があります。
特にドル円が160円を大きく超えてくるようであれば、警戒レベルはさらに高まるでしょう。
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今回はまだ十分に円高へ戻せていない
今回の介入では、ドル円は163円台から152円台まで、およそ11円下落しました。
11円という値幅だけを見れば大きな動きです。
しかし、過去の介入局面では結果的に20円程度円高方向へ動いたケースもあります。
それと比較すると、今回はまだドル高円安の流れを完全に変えたとは言いにくい状況です。
現在も155円から160円という非常に高い水準で推移しています。
ここから重要になるのは、
**「当局は160円を超えさせなければ十分なのか」**
それとも、
**「150円以下まで円高を進めたいのか」**
という点でしょう。
当局の本気度が試される局面になってきています。
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下方向では152円に注目
一方、ドル円が下落した場合は152円付近に注目です。
155円周辺にあったストップロスについては、一度下方向へ動いたことである程度消化されたと考えられます。
その次にチャート上で意識されやすいのが152円付近です。
152円を明確に割り込んだ場合、
・ストップロス
・円買い
・ドル売り
・介入警戒
が重なり、下落スピードが速くなる可能性があります。
したがって今後のドル円では、
**上は160円**
**下は152円**
この二つの価格帯が非常に重要になってきます。
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158円から160円では戻り売りを意識
現在の投資戦略としては、ドル円が158円から160円付近まで上昇してきた場面では、戻り売りを意識したいと考えています。
もちろん、米長期金利がさらに上昇すれば160円を超える可能性もあります。
そのため、単純に「160円だから売る」という考え方ではなく、
・米10年債利回り
・ドル円の上昇スピード
・160円付近での値動き
・政府、日銀、米当局の発言
・実際の為替介入
を確認しながら判断することが重要です。
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本日は米ISM製造業景況指数に注目
本日は23時に米9月ISM製造業景況指数が発表される予定です。
現在は米経済指標そのもの以上に、
**「指標を受けて米長期金利がどう動くか」**
が重要です。
弱い数字が出ても金利が下がらなければ、ドル円は再び上値を試す可能性があります。
反対に、弱い経済指標をきっかけとして米10年債利回りが大きく低下するようであれば、ドル円にも下落圧力がかかるでしょう。
今のドル円相場は、
**経済指標 → 米長期金利 → ドル円**
この順番で見ると非常に分かりやすくなっています。
今後160円へ接近するのか。
それとも介入警戒によって再び150円台前半へ押し戻されるのか。
10月のドル円は非常に重要な局面を迎えています。
本日も無理なポジションを取らず、重要価格帯を確認しながら相場を見ていきましょう。